3月14日(日) NTTドコモ 13-26 パナソニック

トップリーグ2021 第4節
2021年03月14日 14:00 KO
入場者数:4735人 天候:晴れ/弱風
レフリー:梶原晃久(日本協会A)
アシスタントレフリー:北村浩士(日本協会A) / 飯田真治(関西協会) / 河村隆史(関西協会)
NTTドコモ パナソニック
13 FULL TIME 26
7 前半 10
6 後半 16
詳細
(日本協会公式)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶パナソニック 14竹山晃暉

マッチレポート

両チームとも3戦全勝で迎えた一戦、これまで大差をつけて勝利を収めているパナソニックと僅差のゲームで勝ちを得ているNTTドコモ、好調な両チームの注目の一戦である。

ドコモのキックオフでゲーム開始。

風下にも拘らず敵陣深くまで何度も攻めるドコモ、持ち味の堅いディフェンスで対抗するパナソニック。しかし先制したのはパナソニックだった。前半22分、ドコモ陣内ペナルティからパナソニックSO⑩松田力也がPG成功させ先制。

対するドコモも34分、ペナルティからタッチを狙うと見せかけ素早くタップキックでFWを突っ込ませる。形成したモールを押し込み最後はFL⑥杉下暢がトライ、SO⑩オーウェン・ウィリアムスのコンバージョンも決まって7-3と逆転に成功した。

37分、パナソニックはドコモのキックミスに乗じCTB⑫ハドレー・パークスが拾いトライを奪う。SO⑩松田のコンバージョンも決まり7-10と再逆転して前半を終えた。

後半に入って10分、ドコモがペナルティからSO⑩ウィリアムスがPGを決め、試合は10-10と振り出しに。

12分パナソニックは、敵陣で展開し右隅へ、WTB⑭竹山晃暉が押さえリードを奪う。

ドコモも16分、ペナルティからSO⑩ウィリアムスがゴールを決め13-15。

パナソニックは24分と29分、ペナルティから7分にSO⑩松田に替わったSO㉒山沢拓也がゴールに成功。13-21と徐々に差を広げた。37分にもハーフウェイ付近からWTB⑪福岡堅樹が巧みなショートパントを蹴り、自ら拾い上げトライ、13-26となり「勝負あり」。ボーナスポイントを狙い最後まで攻め続けたがそのままノーサイドとなった。

全勝同士の対決は試合巧者のパナソニックが制し、マンオブザマッチはパナソニックWTB⑭竹山晃暉選手に贈られた

記者会見レポート

NTTドコモレッドハリケーンズ
ヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ(HC)
先ず選手たちのことを誇りに思っている。最後まで戦った中で自分たちの個性は出せたと思う、特にパナソックは簡単に点が取れなかったと思うが正しい判断で点を重ねていった。前半に関しては我々が勝って(まさって)いたと思う、ただ得点で言うと10-7だったがそれもキックチャージからの失点でよく耐えていた。後半に関してはパナソニックがハイクラスなチームだと言うのを見せつけられた。最終的には選手の活躍は誇らしく思う。

ローレンス・エラスマス キャプテン(CP)
僕も一緒で選手達がハードにファイトしたことに感激している。フィジカルな試合で前半は良い試合が出来ていたと思うが、後半は相手の経験値の差で点差を広げられてしまった。良い学びとなったこれからも楽しみだ。

Q:これまでの試合に比べボールを継続していたと思うが、これはパナソニックに攻撃の時間を与えない為に増やしたのか、それともチームの方針か?
ヨハンHC
実際のところはチームとして修正をしただけだ。パナソニックに対してだけではなく、今までのことを振り返ってみても余り長いフェーズを重ねてないことを確認したので修正しようとした。ただパナソニックは良いディフェンスをするチームなので通用しなかった。まだまだ修正が必要だ。

Q:今日の試合でフォワードとしてはラック周辺の密集やスクラムではパナソニック相手にやり合えていたと思うがその辺の手応えは感じているか?
ローレンスCP
フォワードは今日でかなり自信がついたと思う、特にフロントローが頑張ってくれた。ポジティブに考えているが、ラインアウトの精度が低いところや課題は山積みだ。

Q:後半にペナルティが多くなりパナソニックに主導権を握られたと思うがその辺りはどう考えているか?
ヨハンHC
その通り、パナソニックのスタイルは固いディフェンスで相手のミスを誘うチームなのでそれをやられてしまった。我々も良いディフェンスが出来ていたと思うのでもう少し自信を持ってやれば未然に防げたと思う。

Q:マピンピ選手を外したメンバーだったが、本日のスタメンはどの辺りに重点を置いたのか?
ヨハンHC
そこは毎回難しい判断になるがマピンピに限らず他に使いたい選手はたくさんいる。使いたくても使えない状況が続いているが、パナソニックに関してはミッドフィールドを強固にしたいとの思いがあり、9・10・12の辺りに外国人枠を使ったが毎回頭を悩ませるところではある。

杉下暢選手
前半は逆転で折り返されたが、後半は風上で風を利用して攻めて行こうと言うプランであった。我々に流れが来ている時間もあったがミスや不用意な反則、不安定なラインアウトで流れを失ってしまい、試合巧者のパナソニックに点を重ねられた。そのあたりを修正していかなければトップ4のチームには勝てないと痛感した。

TJ・ペレナラ選手
杉下選手の言う通りで前半は良かったが後半はこちらがかけるべきプレッシャーがかけられず、相手がボールを持つ時間が長くなり、こちらがディフェンスする時間が長くなってしまった。

Q:相手フォワードに対して手応えは感じられたか?
杉下選手
密集の力勝負の場面では手応えがあったが、ゲインされた後のディフェンスが   広がり切れずに外で得点されたので、次からは力勝負だけでは無くコミュニケーションを取ってワイドなディフェンスをしていきたい。ディフェンスに関しては昨年より向上している。

Q:これまでの相手とパナソニックの違いは?
ペレナラ選手
それぞれのチームの分析をするので扱いとしては何も変わらない。

Q:ドコモが飛躍するために必要なことは?
ペレナラ選手
プレッシャーをかけて、そのプレッシャーを得点に変えていくことが必要。今日の試合で言えば前半相手の22m内に何回も入りながらも得点に繋がらなかった。もっとプレッシャーをかけて得点に繋げて行く事が出来れば、今後の飛躍に繋げることが出来ると思う。

Q:前半のトライ場面でタッチに蹴りだす時にオーウェン選手に話しかけていたのはタップキックから攻めろとペレナラ選手が指示したのか?
ペレナラ選手
元々、プレー(タッチに蹴るふりをしてタップキックで攻めた)は決まっていたがフェイクでやった。

Q:ペレナラ選手が試合終了後にレフリー全員と握手していたが意図は?
ペレナラ選手
レフリーに対しての敬意。試合中は同意出来ない事もあるが試合が終わればノーサイドなのでレフリーに対してリスペクトを表している。

Q:昨年と比べて何が変わったのか?
杉下選手
昨年まではラインスピードを上げてディフェンスにプレッシャーをかけていくと言うスタイルだったが、そうなると横とのコネクションの部分が薄れてしまう部分があったので、今年は数的不利な状況では横とのコネクションを意識しディフェンスしている。それがうまくいっている。


パナソニック ワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ 監督
無敗同士のチームが激突した試合で非常にタフな戦いとなった。80分間を通し両チームともフィジカルなタイトなゲームになった。選手達のパフォーマンスに非常に満足している、自分達の能力を如何なく発揮してくれた、ベンチの選手達も先週に引き続き高いパフォーマンスを示してくれた。

坂手淳史 キャプテン(CP)
監督が言う通りディフェンスの多い非常にタフなフィジカルなゲームになった。その土俵は僕たちが望んでいるものでゲーム中は焦りも無く戦えた。ただラインアウトアタック・スクラムからのミスがあったので修正をしていく。今日のゲームで3点を多く取ったが少しずつ相手にプレッシャーをかけることが出来、プラン通りに進められたと思う。

Q:相手から22m内に攻められる時間が長かったが、焦りが無かった理由やペナルティを犯すことが無かった要因は?
坂手CP
全体的にコミュニケーションが取れていたのと、相手のスピードより僕たちのディフェンスのスピードの方が上回っていた。その差で焦りが無く、相手のアタックを見ることが出来た、そのように早くセットして、早くコミュニケーションを取ることが出来たのが要因だと思う。

Q:今シーズン前半より後半の方が得点を上回る展開だが、交代メンバーが効果的に活躍している要因は?
ディーンズ監督
後半の方が得点出来ているのは彼らのパフォーマンスのおかげだ。スターティングメンバーは相手の勢いや自分達の攻撃をハードに続け、最後はしっかりと準備してきたメンバーがピッチに出てパフォーマンスする形になっている。全員が走りきると言うのをコンセプトとして掲げており、そのスキルを選手に求めている。後半ベンチから経験豊富な選手を使えることが非常に貴重であり、選手達の頑張りに敬意を表したい。

Q:ドコモが今シーズン好調だが戦ってみての感想は?
坂手CP
コンタクトレベルが高く、全員が理解した上でゲームに臨んでいるのが分かる。アタックの継続やミスも少なく、9番・10番を中心にボールの蹴り方、プレッシャーのかけ方も意思統一が出来ていると感じた。そのへんが今までよりレベルアップしていて、勢いのある要因だと思う。

竹山晃暉選手
地元関西で久しぶりの試合で、チームにも多くの関西出身の選手が多く、全勝のドコモに対して挑む気持ちでゲームに入った。

堀江翔太選手
前半殆どアタックしていない状況でディフェンスし続け、逆転して折り返したのはチームの収穫になったと思う。後半は点数を重ね勝ったのも非常にチームの調整が良い結果だった。前半のディフェンスを非常に誇りに思う。

Q:今日の試合は風向きも安定せず難しかったと思うがどの様に意識したか?
竹山選手
前半、自分がキックの処理ミスをしたのは思いのほか風が強く、この一本の経験があとに生きて、ポジショニングを前半の内に修正出来た。

Q:自ら(竹山選手)ブレイクダウンに参加しジャッカルを成功させた場面があったが、今期はそのようなことも意識しているのか?
竹山選手
チームとしても個人としても正直あまりそのようなことに挑戦してこなかったが、去年の自分より上回って行くために、チームのスタッフにも話をしており、普段の練習の中でジャッカルやブレイクダウンを取り入れている。

Q:前半は4試合ともベンチスタートだがベンチに居る時や、試合の入りに対して意識していることは?
堀江選手
ベンチでの役目は相手の動きを観察し、試合に入った時の動きはベンチの仲間と相談している。出場した時は外から見ている感じと、現場では違いがあると思うのでディフェンスとアタックのうまくいっている部分を指示している。特にディフェンスで喋れるようにしていて、やはり疲れている中で判断が鈍くなると思うので、元気な人間が周りを見て判断し、指示できるように意識している。

Q:今日の試合の中で具体的な指示は?
堀江選手
ドコモがショートサイド、オープンサイドと交互に攻めて来るのでその中でディフェンスの人数が片寄らない様に判断する事を意識していた。あとはドコモの9番の選手がレフリーに対してプレッシャーをかけるのが上手なタイプなので、口の部分でこちらも入ろうとしていた。レフリングも自分の味方にする事が出来る選手なので、レフリングと9番の間に入りこもうと意識していた。

Q:ドコモがパナソニックは試合巧者と褒めていたがその辺りはどう思うか?
堀江選手
ペレナラがレフリーを引っ張って行こうとする事を止めた所だと思う。

Q:福岡選手が今季限りで引退だが何か一言お願いします。
堀江選手
彼なりの道があると思うので応援している。早く医者になって僕の怪我を治してほしい。

竹山選手
チームに日本代表の顔となるウイングがいると言うのが非常に刺激的で、あまり長く一緒にプレーは出来なかったが、学ぶ事は吸収できるところは沢山あると思う。福岡選手が医者になると言うことで今年優勝して送り出したい。福岡選手ともいつも話をしているが両翼の片方だけが活躍するのでは無く、僕も負けない様に試合や練習に挑んでいる。

(文責・大阪府協会 中村弘人)

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