12月25日(日) 筑波大学 vs 東海大学


入場者数:4414人 天候:晴れ時々くもり/強風
レフリー:古瀬健樹(日本協会A)
アシスタントレフリー:大内想太(関西協会) / 寺西亮(関西協会) / 嵯峨慶二(関西協会)
筑波大学 東海大学
20 FULL TIME 17
7 前半 0
13 後半 17
詳細(日本協会公式)

試合映像(ダイジェスト)

会見レポート

東海大学
木村季由監督
本日はありがとうございました。結果のとおり我々がテーマを持って臨んだゲームにはなりませんでした。筑波大学の素晴らしいディフェンスとアグレッシブなアタックに対して我々も真っ向から挑みました。風が吹いたりミスも多い中で緊張感のある試合だったと思います。選手たちは、最後まで自分達のプレーをやり続けようとの姿勢で臨みましたが、最終的には敗れてしまいました。キャプテン中心に良いチームでした。日本一を目指してやってきましたので、ここで終わってしまうのは残念ですが、しっかりと受け止めて、また取り組んでいきたいと思います。

伊藤峻祐キャプテン
本日はありがとうございました。結果のとおり筑波大学に圧力を加えられて我慢できずに、最後は自分たちのペナルティが原因で破れてしまう形になりました。この試合に向けて、試合に出るメンバーだけでなくスタンドで応援してくれたメンバーも含めて、チーム全員が同じ方向を見てひとつになってやってきましたが、こういう結果になってしまいました。

Q風下で前半に得点できなかったのが苦しくなった原因と思いますが、誤算があったのでしょうか?
伊藤キャプテン
誤算はありません。あれだけ強い風の中で風下を選んで、筑波大学の圧力のあるアタックに対して一歩も引かずに前に出続けたディフェンスが出来ました。前半、あれだけ攻められた中で7点に抑えられたので、良い形で折り返したと思っています。

Q自陣22Mに入られてからのディフェンスが凄く良かったと思いますが、どのように評価していますか?
木村監督
ディフェンスについては時間をかけてやってきたことが上手く機能していたと思います。良いランナーが沢山いる筑波大学に対してのディフェンスは良かったと思います。前半は飛び込む場面も多かったですが、後半は修正出来て、身体をしっかり当てられていたと思います。全体的には良かったと思いますが、大事なところでペナルティを犯してしまいました。コントロール仕切れなかった点はチーム全体で受け止めなければいけないと思います。出来ていた事と、まだ足りないところと両方あったのかなと思います。

Q筑波大学の谷山選手への対策はしてきたのでしょうか?
木村監督

意識はしていましたが彼だけではなく、チームとしてのディフェンスを重視していました。筑波大学の選手に好きに動かれると、相手のアタックの時間が増えてしまうので、しっかり前に出て止めて行こうとしました。ピッチにいる15人は。その意識を高く持っていたと思います。

Q風下を選んだのは、どういうゲームプランだったのですか?
伊藤キャプテン

後半に優位に立つために、前半に風下を選びました。東海大学はディフェンスが強みですので、前半は、筑波大学のアタックをしっかり止めて、後半、一気に畳みかけるプランでした。

Q後半には自信があったのでしょうか?
伊藤キャプテン

自信があったと言うより、後半は風上でキックなども使って確実にエリアを取っていけますので、最後のしんどい時間帯に敵陣にいた方が攻められますし、自分たちのテンポでラグビーが出来ると想定していました。

Qリーグ戦が終わってから、どういう準備をして今日の試合に臨んだのでしょうか?
伊藤キャプテン

リーグ戦が終わって、天理大学か筑波大学かのどちらかと戦うことになりましたが、相手校がどうというよりも、自分たちの足りない部分、強化しなければいけない部分を明確にしました。そして、その点にフォーカスを当てて、自分たちを磨きあげてきました。対戦相手が決まってからも、分析して相手の特徴をチーム全体で共有するのは勿論ですが、自分たちが、チーム全員でひとつに纏まってアタック、ディフェンスが出来るかという点を重視しました。リーグ戦が終わって選手権が始まるまでに1か月ありましたので、一段でも二段でもレベルアップできるように取り組んできました。

Qインターセプトされたりパスミスがありましたが、やはり風の影響があったのでしょうか?
伊藤キャプテン

風が試合前より試合中の方が強くなり、前半、上手く対応できずにミスが続いてしまう場面がありました。しかし、焦る事はありませんでした。風への対策としてラインを深くしたり距離を短くしたりするというコミュニケーションも取れていました。ミスが出たら次はどうしょうというトークが出来ていましたので、あまり気にならなかったです。


筑波大学
島﨑達也監督
関係者の皆さま、メディアの皆さま、本日は有難うございました。東海大学との試合で私たちが勝つ時は、最後の10分で何かが起こるゲームになるという事を共有して、覚悟を持って戦おうと選手を送り出しました。選手たちがやりたい事を愚直にやってくれて、この結果が生まれたと思います。本当に、誇らしいプレーだったと思います。しっかりリカバリーして、また次に向けて準備したいと思います。

木原優作キャプテン
本日はありがとうございました。試合前から80分通して、しっかり接点で戦い続けることは意識していました。逆に80分の最後に向けて接点の強度を上げることが試合に出てきました。それが結果に繋がり筑波大学として良い勝ち方が出来たと思います。

Q相手の強力なフォワードに対して、どういう意識でプレーしていましたか?
木原キャプテン

相手がしっかりフォワードでアタックしてくる事は分かっていました。そこに対して、自分たちはひかないという事は出来ていると思っていました。相手を前に出させないという事は、この1年間ずっと意識して来ました。

Qターンオーバーが素晴らしかったと思いますが。チームとして、どのようにしてきたのでしょうか?
木原キャプテン

ブレイクダウンや接点の部分は、もともと筑波大学は強みとしていますが、さらに時間を割いて強化してきました。その部分が試合に出ていたと実感しています。

Q同点に追いつく場面でモールにバックスが迷いなく入りましたが、ああいう状況ではバックスが入ると決めていたプレーですか?
木原キャプテン

モールも筑波大学の強みで時間をかけて練習していますので、ああいう場面で迷いなくバックスが入ってくる事は想定とおりでした。

Q東海大学が前半、風下を選択しました。筑波大学としては、どのようなゲームプランを考えていたのでしょうか?
木原キャプテン
風上の前半はエリアを取ってある程度、優位に進められたと思います。逆に、後半には東海大学がエリアを取ってきましたが、筑波大学のバックスが上手くエリアを取って、状況を見てカウンターアタックするとか良い判断をしてくれました。

Q風上の前半を7対0で折り返して、後半、追いつかれましたが、緊張感とか焦りみたいなものは無かったですか?
木原キャプテン
対抗戦でも前半は良い内容で終われたのに、後半、相手に返されて負けるという経験は何度もしてきましたので、相手に得点されても取り返せば良いというマインドはしっかり持っていました。対抗戦を戦ってきた今日のメンバーは、最後で逆転するというビジョンはしっかり見えていたと思います。

Q後半26分の40メートル位のペナルティでPGを選択したのは、どういう判断だったのですか?
木原キャプテン
位置がゴール正面でしたし、FBの髙田選手は長い距離を蹴れますので、PGを選択する判断は私と髙田選手で一致していました。迷いはありませんでした。

Q監督としては。どのように終盤を見ていましたか?
島﨑監督
風下でしたが敵陣に入って攻撃の時間を持てれば、ワンチャンスでひっくり返せると思っていました。接戦を制するためにフレッシャーをかけて、相手のトライを隅にさせた結果、5点に抑えたことが重なって、最後の3点差の勝利に繋がったと思います。

Q対抗戦では、先ほど話されたように、前半リードしながら後半に逆転される事がありましたが、今日、勝ち切れた要因は何でしょうか?
島﨑監督

シーズン通して春からやってきた事が少しずつ形になり、選手が春季大会、対抗戦を通じて、これはいけるというものを体感して来ました。試合巧者や地力のある相手に対しては、序盤戦は上手くいかない時間帯があることを学習してきました。シーズン通して同じビジョンを持ってやった事、ディフェンスだけでなくアタックでもボールを繋ぐ意思が、ここにきて出て来たと思います。木原キャプテンも「自分達のやっている事は間違っていない」と言い続けていました。それを証明した良いゲームだったと思います。

Q久しぶりに正月超えしました。意気込みを聞かせてください。
島﨑監督
久しぶりの正月超えです。昨年は本当に悔しい思いをして、ここまできたチームなので、恐れることなく攻撃的に戦いたいと思っています。

木原キャプテン
今シーズンは日本一という目標を掲げてきました。私自身は4年間で初めて筑波で年を越すのですが、日本一への過程として良かったと思っています。目標はブレていませんので、良い準備をしていきたいと思います。

Q 残り時間が少ない中で7点差がありましたが、キックを使う判断はディフェンスやブレイクダウンに自信があったからでしょうか?
木原キャプテン
アタック、ディフェンス共に自信はありますが、戦うエリアは大事になりますので、まずエリアを取るという認識は問題無かったと思います。エリアを取って相手にプレッシャーをかけていかないと勝てない状況でした。カウンターラックからオーバーしてアタックを仕掛ける部分は思い通りにできたので良かったと思います。

(文責:大阪府協会 山本 泰秀)


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