12月25日(日) 京都産業大学 vs 慶應義塾大学
レフリー:飯田真治(関西協会)
アシスタントレフリー:椿原歩(関西協会) / 西村純(関西協会) / 河村隆史(関西協会)
京都産業大学 | 慶應義塾大学 | |||
34 | FULL TIME | 33 | ||
21 | 前半 | 19 | ||
13 | 後半 | 14 | ||
詳細(日本協会公式) |
会見レポート
慶應義塾大学
栗原 徹監督
本日はこのような素晴らしいスタジアムで大学選手権準々決勝を無事に行えた事、ご尽力いただいた関西協会の皆様、レフリー、アシスタントレフリー、マッチオフィシャルの皆様、京都産業大学の皆様にこの場をお借りしましてお礼を申し上げたいと思います。
慶應義塾大学としましては、対抗戦4位からという事で、文字通りチャレンジャーとして関西王者の京都産業大学さんにチャレンジする立場として、大西先生をはじめ、廣瀬監督、元木コーチには大変お世話になっておりまして、練習試合も良くやってもらってましたし、非常に慶應に良くしてくださっているチームとの対戦という事もあり、非常に楽しみで、そして出来れば対戦したくないという気持ちで、この試合に臨みました。
試合の展開は、二転三転する中で、最後は京都産業大学さんの勝利で終わりましたけれども、後半突き放されそうな展開で、自陣ゴール前5mスクラムでペナルティを取られて、次のスクラムでペナルティを取り返して、そこからゲームを死なせずに、最後まで食い下がった学生たちのメンタルの強さを非常に誇らしく思っています。勝利するためには、今以上のスキルとフィジカルが必要になってくると思いますので、この経験を生かして来シーズンにむけて頑張っていきたいと思います。試合に前日に窮地に陥った時に、心折れずに戦って欲しいと伝えていました。彼らはそこをしっかりやってくれたので、本当に満足しています。京都産業大学さんには次の早稲田戦の健闘を祈っております。本日はありがとうございました。
今野 勇久キャプテン
本日はありがとうございました。何回もチームとして厳しい状況だったのですが、自分達の後ろにいるノンメンバーの声援を受けて心折れずにしっかり最後まで出来たと思います。結果としてこのチームは終わりですが、ノンメンバーは自分達の試合がない中でも、しっかりモチベーションを持って、Aチームのメンバーに良いエナジーを与えてくれていたので、ノンメンバーは日本一だと確信しています。
Q 風上からのスタートでしたが、出来ればリードして前半を終えたかったでしょうか?
栗原監督
風上であろうが、風下であろうが、リードして折り返したいと思っていました。先制パンチを食らってから、しっかり準備したアタックで取れましたので、前半の最後の2本はもう少し我慢出来ればと思います。
Qこの試合に向けて言ってきたことはありますか?
今野キャプテン
流通経済の試合が終わった2日後にしっかり全員でハドルを組んで、15人だけではなく全員の力が必要だと話し、試合に出ないメンバーが良いエナジーを与えてくれました。一つ一つの気持ちがチームに根付き、今日の試合に自信を持って臨むことが出来ました。
Q後半リードされて、厳しい時間にどの様な言葉をかけましたか?
今野キャプテン
短期的な事ではなく、1年間通じて、きついときにその人間の価値が出ると言ってきました。最高の結果にはなりませんでしたが、食い下がれたかなと思います。
Q就任以来、正月を超えるために、どの様に取り組んできましたか?
栗原監督
慶應義塾だけでなく、多くの大学がそこを目指していて切磋琢磨している中で、慶應も毎年、毎日苦悩しながらやっています。一歩ずつ近づいています。勝ち負けという線を引けば、今回も負けてしましましたが、学生たちは正月越えに向けて歩みを進めてくれていますので、チームとして達成できているもの、これから課題として取り組むものは変わらず、しっかり反省を繰り返し歩んで行くしかないと思っています。一生懸命頑張る、ひたむきに頑張る所が慶應の一番素晴らしい所だと思っています。それに加えてゲームの進め方を上げていくと折れる状況を少なくする、折れても折れても立ち上がるボクサーもかっこいいですけれども、折れないような試合を組み立てる所を合わせてやっていければなと思います。
Q大学ラグビーを4年間やってきて得たものは?
今野キャプテン
一番は、仲間だと思います。自分一人ではここまで来れなかったですし、自分自身も弱い所があるので、何回も折れそうになったのですが、良い仲間がいて、良い先輩、良い後輩がいて、支えられて誰かの為にという気持ちが持てた事が得たものだと思います。
京都産業大学
廣瀬 佳司監督
本日はどうもありがとうございました。過去4回、慶應大学に勝っていない事、関西リーグで優勝者としてのプライドを持って戦う事で結構プレッシャーのかかる試合でしたが、学生達はしっかりと勝ち切ってくれたなと思います。
試合内容は、我々がもっとフォワードで前に出るプランだったのですが、やはり慶應大学のディフェンスが素晴らしく、なかなか前に出ることが出来ずリズムを掴む事が出来ませんでしたが、その中でもゼネラルフェーズで良くボールを動かし、トライを取り、ディフェンスも最後まで前に出続けて、優位性を持ち、苦しい試合でしたが、勝ち切ってくれたので、良かったと思います。準決勝も頑張りたいと思います。
福西 隼杜キャプテン
本日はありがとうございます。試合に勝って嬉しいです。しんどい時間も多い試合で、その中でもとにかくひたむきにタフに京産ラグビーを、80分間で来た事が良かったと思います。
Q前半30分にトライされ、7-19とリードされた状況でどの様な話をしましたか?
福西キャプテン
まずは敵陣に入って、僕達のボールを持つ時間を増やそうと話をしました。
Q試合終盤にどの様な話をしましたか?
福西キャプテン
ずっと敵陣にいることが出来たので、ずっと敵陣でプレーしようと話をしました。
Q関西リーグ最終戦から3週間の間に選手にどの様にアドバイスしましたか?
廣瀬監督
しっかり大学選手権の準備が出来ました。選手たちは早く試合がしたいという感じでしたので、特にアドバイスはしていません。
Q前半ペナルティでスクラムを選択したのは?
福西キャプテン
慶應義塾大学さんよりスクラムを組んできている自信がありましたので、ここでトライを取ろうとスクラムを選択しました。
Q2年連続の準決勝進出ですが去年との違いは
福西キャプテン
日本一という目標があるので、次の試合も勝ち切って決勝に行きたいと思います。
Q試合終盤に1人少ない状況で1点差に迫られてチームでどの様な話をしましたか?
福西キャプテン
一人少ない状況でも、京産のひたむきなラグビーをするという事は変わらないので、原点に戻って、自信を持ってプレーすることが出来たと思います。
Qラストプレー直前の敵陣22m辺りでの連続攻撃を受けていた時の心境は?
福西キャプテン
敵陣でディフェンスすることが出来ていたので、ここらトライされるイメージはありませんでした。味方を信じて心の強いディフェンスが出来たと思います。
Qソロモネ・フナキ選手と三木 皓正選手の2人が戻ってチームに与えた影響は?
廣瀬監督
フナキはボールキャリアーとして良く前に出て、トライもしてくれましたし、フォワードを前に出してくれました。
三木も持ち味である前に出るタックルを終始見せてくれましたし、彼が出ることにより、チーム全体が前に出るので、彼が復帰してくれたことにより、さらにディフェンス力が上がったと思います。チーム力がシーズンに入ってから、右肩上がりに成長していますので、この勢いで次の試合に臨みたいと思います。
Q 3番川口選手の評価をお願いします。
廣瀬監督
関西リーグの最終戦も先発でしたが、ずっと頑張ってきた渡辺がまだ本調子ではないので、川口を先発させました。
彼の持ち味である体格を生かしたスクラムですので、目に見えるようなプレッシャーはかけれませんでしたが、しっかりとしたスクラムを組んでくれました。
Q15番辻野選手の評価をお願いします。
廣瀬監督
非常にアグレッシブな選手で、この3週間非常に調子が良かったので、先発させました。今日はミスが多かったので、反省して次につなげてくれると思います。もっと伸びて欲しいと思います。
(文責:大阪府協会 矢倉 孝二)
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