摂南大学 VS. 京都産業大学
2017年9月30日(土) 14:00キックオフ グラウンド:鶴見緑地球技場 入場者数:1834人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:浅田幸臣(関西協会) アシスタントレフリー:四辻順一朗(関西協会) / 坂井雄亮(関西協会) / 八木聖也(関西協会) ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:京都産業大学11濱田将暉 |
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摂南大学 | 京都産業大学 | |||
26 | FULL TIME | 52 | ||
12 | 前半 | 33 | ||
14 | 後半 | 19 | ||
詳細(PDF) |
マッチレポート
2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグ開幕節。タンギパ・タリフォロフォラ、トゥア・サミソニ両選手を中心に今季巻き返しを狙う昨年度7位の摂南大学と例年以上の仕上がりでシーズンインした3位の京都産業大学との一戦。
昨年の両者の対戦は冷たい雨の中の試合であったが、今年は昨年とは打って変わり、爽やかな秋空のもと、鶴見緑地球技場に詰めかけた1,800人を超える観衆が見守る中、摂南大のキックオフで試合が開始された。
いきなりの開始5分、京産大は盤石の強さを誇るスクラムが機能。摂南大のアーリープッシュの反則でスクラムを選択し、攻め込んだ相手陣22m中央のラックから右へ展開、最後はWTB14番濱田将暉選手が右中間に押さえた。
FWの球出しからBKが見事に展開、幸先良く試合をスタートさせた。
この後も10、19、29、40分とトライを重ね、試合は一方的な展開になると思われた。
しかし、摂南大は32分、10mラインギリギリに蹴られたキックオフをキャッチ。相手陣10m中央ラックから出たボールをCTB13番トゥア選手が力強く突進し左中間にノーホイッスルトライ。
ロスタイムにも相手陣ゴール前20m左中間ラックから、FW、BKが連携よくつないで追いすがった。前半は33-12で折り返した。
前評判どおりの仕上がりの良さをうかがわせる京産大の試合運びだった。
京産大のキックオフで後半が開始されたが、ここで京産大に思わぬアクシデント。No88番フィカイ・フェインガ選手が顔面を打撲。そのまま負傷交代となる。京産大にとっては攻撃の核が失われた後半の入りになった。
後半の立ち上がりから両チームとも激しい攻防を繰り広げ、どちらが先にスコアするのか注目する中、摂南大のノットロールアウェイの反則でPKを得た京産大がまたもスクラムを選択。
9分、そのスクラムから連続攻撃をしかけ、最後はHO2番中川将弥選手がゴール中央へトライ。(ゴール成功40-12)。
後半も先にスコアした京産大は再び試合のペースを掴み、15分にもSO10番中村悠人選手がディフェンスの僅かな隙を突き、大きくラインブレークしWTB11番濱田選手がこの日3本目のトライをあげ45-12と摂南大を突き放す。
このトライで勝敗が決したかに思われたが、前半同様、摂南大フィフティーンの気持ちは決して折れることはなかった。34分、京産大陣20m付近からSO10番山田吏樹選手がWTB14番藤井雄大選手に絶妙のキックパス。トライに結びついた。京産大はロスタイムにも相手陣ラックから得点を重ねて最後は52-26と差がついた。
スコアだけを見ると京産大の一方的な試合展開に思えるが、両チームとも決して諦めない気持ちがぶつかり合う激しい試合内容であった。
MOMには3トライをあげた京産大WTB11番濱田将暉選手が選ばれた。
敗れはしたものの、勝敗に関係なく最後まで学生らしい真摯なプレーを見せた摂南大に拍手を送りたい。
(文責:大阪府協会、永田行平、丸井康充)