マッチレポート
両チームは交流試合で対戦し、このときは35-12で同志社大学が勝利しているが、この試合は第1試合に続いて最後まで目を離せない僅差の試合になった。
試合は、両チームがキックを有効に使って試合を進める展開になり、キック処理のミスが得点に結びつく場面も見られた。
前半、関西大学は同志社の攻撃を「前で止める」ディフェンスが機能。自らはゲインを切る攻撃で6分のPGに続いて9分(⑥千原拓真)、37分(④南陽高)、42分(④南陽高)とトライを決め主導権を握った。
後半は同志社のBKSが能力を発揮、1分(⑬稲吉渓太)、5分(⑭岡野喬吾)にトライを奪い28-24と逆転に成功。ディフェンスも威力を発揮した。
一方、関大は5回に渡って相手G前まで攻め込むが、ノックオン、ペナルティー、ターンオーバーでことごとく逆転のチャンスをつぶす。31分の10mライン付近のPGも外れる。
こういう状況が続くと勝利の女神は相手に微笑む。同志社は38分、G前5m右ラインアウトからモールを形成、最後は②谷本卯楽が押さえて1T1Gでは追いつけない点差とした。関大は終了間際にG前15mラックから右へつなぎ、前半24分に⑬末廣賢三に代わった㉒花田康輔がトライを奪うがそのままノーサイドとなった。
最後の突き放すトライを決めた⑭岡野喬吾は「きょうの試合は負けら終わりの試合なので堅くなったが、自分のプレーができてよかった。前半に自分のミスでトライされることが多かったので借りを返そうと思っていた」と振り返った。
PMOには同志社⑩田村魁世が選ばれた。
試合後コメント
【関西大学 桑原久佳 監督 コメント】※記者会見から
エリアを大切に考え臨んだ。前半はいい感じであったがリードした後半の入りが勝敗に大きく関わった。内容的にはブレイクダウンやモールなどで反省点が多かった。次節に向けて修正できたらと考える
【関西大学 淡野徳蔵 主将 コメント】※記者会見から
率直に悔しく、勝てる試合を落とした。敵陣でラグビーをし、ディフェンスで我慢して接戦に見落ち込むゲームプランだった。我慢しているのに後半の入りで簡単に取られてしまって失点したのが負けにつながった
Q.交流試合で対戦した相手だったが対応は?
桑原監督 交流試合は探り合いの要素があった。きょうは普段やっているものをすべて出した。
【同志社大学 伊藤紀晶 ヘッドコーチ コメント】※記者会見から
試合数が限られ『負けると終わり』の堅く試合に入ってしまった。
【同志社大学 中尾泰星 主将 コメント】※記者会見から
入りの方で堅くなってしまった。去年から出ている選手が少なく、本番で堅くなってしまい、関大のプレッシャーに押されてしまった。
Q.後半になってテンポがよくなったがどんな指示を出したか?
伊藤ヘッドコーチ ディフェンスが前に出れていないことや相手のリズムでやってしまっているところがあり、テンポを早くすることやディフェンスの上りを良くすることなど基本的なことを伝えた。
Q.1年生の評価は?
伊藤ヘッドコーチ 練習が7月ぐらいからスタートだったが、練習のときからいいパフォーマンスを出してくれている。
Q.ボールを持ち込んでのノットリリースが多かったが原因は?
中尾主将 ボールキャリアがドライブしようとしたが、相手のディフェンスや自分たちの寝方が悪いなどで反則をとられた。次の試合への課題だ。
Q.大学選手権に向けて
中尾主将 成長段階のチームなのでチャレンジャーのマインドを忘れず1試合ごとにいかに成長していくかだ。課題だらけなので練習でどれだけ修正できるかが勝負
(文責 大阪府協会・丸井康充)
フォトギャラリー
KRPU 渡辺隆夫