2月1日(土) 日野 19-48 ヤマハ発動機

トップリーグ 第4節日野 VS ヤマハ発動機

2020年2月1日(土) 11:30キックオフ
グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
入場者数:3682人
天候:晴れ/強風
レフリー:松本剛(日本協会A1)
アシスタントレフリー:佐々木裕司(日本協会A1)/木村正彦(関西協会)/逵原大吾(関西協会)
日野 ヤマハ発動機
19 FULL TIME 48
5 前半 17
14 後半 31
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

冬らしい冷たい風が、やや吹きつけるなか、レッドドルフィンズのキックオフでゲームがスタート。


風上に立つレッドドルフィンズは、相手陣でゲームを支配、⑮ギリースを軸としたバックスリーが左右に好走、チャンスを伺う。
前半9分、相手陣22m内ラインアウトから巧みにモールをずらし前進、スペースを見つけた⑧堀江が左隅にトライ、5−0と先制する。


対するジュビロは、相手陣に進みたいが、風に邪魔され効果的な攻撃につながらない。
それでも試合巧者ぶりを発揮し、相手陣22mに地域を進める。
前半17分、ラインアウトからFWが効果的に前進、防御の隙を⑩サムがついて中央にトライ、コンバージョンも成功し、5−7と逆転する。風上の前半に得点を重ねたいレッドドルフィンに対し、ジュビロはスクラム、ブレイクダウンで圧力をかけ前進を許さない。


すると、前半29分、ジュビロは自陣スクラムから⑪マロが左サイドを一気に駆け上がりビックゲイン、攻撃を⑨矢富、⑩サムが冷静にコントロール、最後は左サイドに大きくボールを動かし、⑤桑野が左隅に飛び込みトライ、5−12とリードを広げる。
勢いに乗ったジュビロは、前半34分、自陣の攻撃から④大戸がポイントサイドを抜け出し大きくゲイン、①植木へのラストパスが通り中央にトライ、5−17とさらにリードを広げる。
レッドドルフィンズは、前半最後のチャンスをスクラムから伺うが、ジュビロが堅守で対抗、このまま前半が終了した。

後半風上に立った、ジュビロの勢いは止まらない。
後半3分、フェイズを重ねた攻撃から⑪マロが左サイドを引き裂き前進、最後は⑦松本が左中間に押し込みトライ、コンバージョンも成功し5−24とする。
レッドドルフィンズは、中盤から果敢に攻撃を仕掛け、ジュビロの圧力を跳ね返そうと攻撃を継続する。トライが生まれたのは、後半13分、中盤の攻防からミッドフィールをバックスが攻撃、⑬チャンスが抜け出し、⑮ギリースにパスが渡り中央にトライ、コンバージョンも成功し12−24と対抗する。
嫌な展開を早々に断ちたいジュビロは、後半21分、相手陣スクラムから右展開、バックスのスピード勝負となったところを⑩サムが右中間に走り切りトライ、12−29と引き離す。
さらに、後半24分、中盤スクラムから㉑篭島が持ち出しビックゲイン、最後は左に綺麗に展開、㉒ゲリーに渡り右隅にトライ、12−34と試合を決定づける。


その後もジュビロの勢いは止まらず、後半28分⑪マロ、後半30分⑫ヴィリアミとトライ(いずれもコンバージョン成功)を重ね、12−48とする。
対するレッドドルフィンズは、終了直前に⑩ジャックが取り返しノーサイド。
前半の節目である第4節は、19−48のジュビロ勝利で終了した。

記者会見

日野レッドドルフィンズ 細谷直監督
先週トヨタ戦では、最後の20分に息切れし、今日も質の高い出来ではなかった。
ヤマハはスクラム、モールなどのフィジカルに強さがあるので、しっかり準備したことを出そうと話したが思い通りにいかなかった。特に、スクラムにはやられた感じがある。
バックスも後ろで捕まったり、意図のないアタックもあり、FWとBKが寸断された。
この負けを受け止め、バイウィーク(1週休み)を挟んで、次のクボタ戦から一戦一戦、戦いたい。

堀江恭佑ゲームキャプテン
やってくることがわかっており、準備をしたが止められず、強さを突きつけられた。
4ゲーム終わったがまだ成長過程であり、切り替えていきたい。

Q:所属していた前チームとの対戦だったが?
堀江ゲームキャプテン

思い入れはあった。
ただ前週、80分チームが戦えなかったので、そこにフォーカスして、自分というよりは日野のラグビーをする思いでプレーした。

Q:スクラムが反則もあり劣勢だったが?
堀江ゲームキャプテン

前半は、ヤマハも組むのを嫌がったり、うまく当たれていなかった。
後半は、後ろ(バックファイブ)の重さやヒット後の密着にやられた。
次戦から修正、準備したい。

ヤマハ発動機ジュビロ 堀川隆延監督
和製FWで挑んだのがキーポイント。トップリーグで、これができるのがヤマハ。
BKは外国人プレーヤーがラインブレイクするという試合がポイントで、FWが良いワークレートで走り切りボールを出し、BKが取り切るという狙いは評価できる。
前半は、風下でボールをキープしながらコントロールできた。
後半は、風上でのプレーであったが、自分たちのストラクチャーや規律が課題。
バイウィーク(1週休み)になるので、課題を修正したい。

大戸裕矢キャプテン
多くの観客に感謝したい。
このFW(和製)でさらにやってやるぞ、という気持ちになった。
FW、BKともそれぞれ役割を果たし、得点に繋がりいけるという感触だった。
前半の入りなど隙があったので バイウィーク(1週休み)を挟み準備したい。

Q:4戦終わったが最近のヤマハでは良いスタートでは?
堀川監督
アタックシェイプや、これまで3戦のディフェンスなどいろいろな部分で良い。
パーフェクトでないので、小さな修正・変更を行い、大きな変化を生み出したい。

(文責:早坂一成)

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■撮影者:清水良枝