11月20日(土) 京都産業大学 vs 天理大学

2021ムロオ関西大学Aリーグ 第6節
2021年11月20日 14:00 K.O.
入場者数:人 天候:
レフリー:大内 想太(関西協会)
アシスタントレフリー:下田 紘朗(関西協会) / 辻 宏伸(関西協会) / 椿原 歩(関西協会)
京都産業大学 天理大学
19 FULL TIME 10
7 前半 10
12 後半 0
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶京都産業大学 3 平野叶翔

メンバー表

▶PDFはこちら
 
京都産業大学
監督廣瀬 佳司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR野村 三四郎3176103高杉中→西陵
2HO梅基 天翔417196WILD BANDITS→高岡第一
PR平野 叶翔4180110四日市Jr.RFC→西陵
4LOフナキ・ソロモネ1186115トンガカレッジ→目黒学院
5LOアサエリ・ラウシー3188116トンガカレッジ→日本航空石川
6FL福西 隼杜3178100伊丹RS→報徳学園
7FL三木 皓正217395西陵中→京都成章
8NO.8藤井 颯417587修学院中→京都成章
9SH廣田 瞬416571天理西中→天理
10SO家村 健太317693BBJ→流通経済大付属柏
11WTB松岡 大河217076茨田北中→東福岡
12CTBジェイミー・ヴァカラヒ4177100トンガカレッジ→日体大荏原
13CTB堀田 礼恩417788京都成章
14WTB船曳 涼太218085神戸Jr.RFC→神戸科学技術
15FB竹下 拓己318088Charmants RFC → 東福岡
16Re.内山 二千斗317296神川中→京都成章
17Re.木村 圭汰4173110筑紫台
18Re.杉本 祐太4174110樟葉中→常翔啓光学園
19Re.井上 康晴217895河合第二中→興國
20Re.ヴェア・タモエフォラウ2186129オネハンガハイスクール→札幌山の手
21Re.土永 旭117064西陵中→光泉カトリック
22Re.西仲 隼317281瑞光中→近大付属
23Re.高井 良成217580瑞光中/大阪RS→関大北陽
天理大学
監督小松 節夫
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR高橋 虎太郎4177110報徳学園中→報徳学園
HO佐藤 康417096ニシカンJrRC→天理
3PR金山 忠次3180107天理中→天理
4LOナイバルワガ セタ318898将軍野中→秋田工業
5LOアシペリ・モアラ4185118トンガカレッジ→日本航空石川
6FL鄭 兆毅2185105正徳中→竹園
7FL服部 航大417798小阪中→天理
8NO.8山村 勝悟3178100長瀬中→天理
9SH北條 拓郎217277南信州JrRS→天理
10SO筒口 允之117080長崎RS→長崎南山
11WTB内村 祐介416575天理中→天理
12CTB高部 勇417083加古川RS→天理
13CTB奥田 北斗217080桐生RSシルクス→桐生第一
14WTBアントニオ・トゥイアキ318798ロトルア
15FB江本 洸志417378大池中→日本航空石川
16Re.谷口 永遠3173103大池中→関大北陽
17Re.宮田 悠暉217698広島工業
18Re.松野 楓舞1167100松山聖陵
19Re.パトリック・ヴァカタ1189115トンガカレッジ→日本航空石川
20Re.亀沖 泰輝4184100尼崎RS→市立尼崎
21Re.藤原 健之朗116870ノーサイドJrRS→日本航空石川
22Re.間森 涼太318190水陽中→神戸市立科学技術
23Re.マナセ・ハビリ2175100トゥポウカレッジ→高知中央

マッチレポート

今期優勝の行方を大きく左右する大一番、ここまで全勝で23年ぶりの優勝に大手をかけたい京都産業大学と、初戦の近畿大学を落としたものの星一つの差で追いかける6連覇を狙う前年度学生王者・天理大学との一戦。 久々に多くのファンが見守られるなか、素晴らしいグラウンドコンディションのもとで行われた。

風下の京産大のキックオフでスタートした。
スタート直後、京産大が攻め込みトライを窺うが、天理大はFB⑮江本洸志のナイスジャッカルでピンチを凌ぐ。 その後、風上の天理大が敵陣で試合を進めるが、京産大の粘りのあるデイフェンス(DF)にスコアを阻まれる。 勝利を左右するであろうスクラムは、序盤10分で3回あったが、どれもうまく組めず、小さな反則でそれぞれフリーキックの反則(京産大2回、天理大1回)が与えられる。

14分、天理大はゴール前中央15M付近で相手の反則からPGでの得点の機会を得るが、ここは狙わず、5Mラインアウトを選択するもスコアできず。

均衡が破れたのは22分だった。
京産大はFL⑦三木皓正のナイスタックル後のキャプテンPR③平野叶翔のジャッカルで自陣を脱す。ゴール前22Mまで戻しラインアウト、そこからFWの強いボールキャリア―が前に前に突進、最後は③平野が左中間に抑え込む。ゴールキック(GK)もFB⑮竹下拓己がきっちり決め先制した。(7-0)


この後もお互いに一進一退の攻防が続いたが、35分、天理大はゴール前中央10M付近で得たペナルティを⑮江本がすぐに仕掛ける、京産大のオフサイドアドバンテージ、その間にSO⑩筒口允之が裏にショートパント、インゴールで自ら押え、GKも自身で決めて同点に追いつく。(7-7)

次のスコアも天理大、ロスタイム43分にスクラムでの反則で得たペナルティーを40Mと少し難しい距離であったが、⑩筒口がPGをコントロールよく決め、天理大が3点のリードで前半を終える。(7-10)

後半は、天理大のキックでリスタートするが、このボールがダイレクトタッチで京産大のセンタースクラム選択。京産大は、そこから敵陣で攻撃を仕掛け、ゴール前20M付近で相手のオフサイドの反則を得る。


5分、迷わずPGを選択、⑮竹下が決めすぐに同点に追いつく。(10-10)

9分、天理大はボールを大きく展開して右隅にトライと思われたが、京産大の粘りのDFでゴール前ノッコン、大きなチャンスを逃す。

14分、スコアが動いた。京産大はゴール前ほぼ中央30M付近で天理大にオフサイドの反則を誘い、これも⑮竹下がPGを決めて京産大がここで逆転に成功する。(13-10)
スクラムは、後半は京産大が修正して自慢のスクラムを優位に組みだした。


23分、京産大はスクラムでターンオーバーしたボールを敵陣深くまで運び込む。そこでまたもオフサイドの反則を誘う。ゴール前中央15M付近のPGを⑮竹下が難なく決めリードを広げる。(16-10)

天理大としても1トライ・1GKの差、早くトライをとりたいところだが。この後、ゴール前のラインアウト機会を得るが京産大のDFに阻まれるなど、暫らく、天理大が攻撃するも京産大が我慢強く守るという展開が続く。

だが、37分、またもや天理大にペナルティー、京産大はゴール前ほぼ中央30MのPGを⑮竹下が正確に決めて、貴重な3点を追加する。(19-10)

終了間際、天理大は長いフェーズで攻撃を仕掛けゴールラインを窺うが得点に繋がらず。双方とも1トライとPGが勝敗を分けた緊張感ある好ゲームであった。


POMには、貴重なトライを挙げ、キャプテンそしてスクラムの要としてチームに勝利を引き寄せたPR③平野叶翔が選出された。

23年ぶりの優勝に大きく前進した京都産業大学、本日負けはしたものの次節同志社大学戦そして大学選手権に向けて立て直しを図るであろう天理大学、両チームの今後の益々の活躍に期待したい。

会見レポート

天理大学
小松 節夫 監督
本日の試合は相手の京都産業大学さんの得意とするセットプレーでも、しっかりと戦えたと感じています。しかしながら、私たちのチームは得点できるところで、しっかりと得点できなかった部分や、後半に攻められた場面でペナルティを重ねてしまったところが、最後の得点差になったと考えています。リーグ戦はあと1試合残していますので、しっかりと立て直して、いいゲームをしたいと思います。

佐藤 康 キャプテン
今日はありがとうございました。前半は勝って折り返すことができましたが、後半は自陣でいる時間が長くなってしまい、ペナルティも増えてしまい、簡単に得点を許してしまう展開になってしまいました。その部分をしっかりと修正して、次戦に向けてしっかりと準備をしていきたいと考えています。

Q:前半15分の場面ですが、ペナルティゴールではなくてタッチを狙いましたが、どう判断してあのプレーになったのでしょうか。また、京都産業大学のモールディフェンスはどういったところが手強かったと感じていますでしょうか。そして今日の結果で6連覇という数字が途絶えてしまいましたが、それについて感想をお願いします。

佐藤キャプテン
あの場面ではチームで十分に準備してきていて、自信があったのでペナルティキックではなく、タッチに蹴って勝負にいきました。モールディフェンスに関しては、あのようにくることは予想できていたのですが、自分達のモールを組みきれずにやられてしまいました。その部分を次戦に向けて、しっかりと修正していきたいと考えています。そして自分達の代でこのように6連覇という数字が途絶えてしまいましたが、立ち止まることなく、この先を見据えて、しっかりと戦っていきたいと考えています。

Q:前半は相手チームから反則をとれていましたが、後半は逆に反則をとられる場面が目立ちましたが、スクラムを組む中でどのようなことがあったのでしょうか。また、以前に、上手くいかない場面でチーム全体が落ち込んでしまうということを言われていましたが、その部分に関しては今日の試合はどうでしたでしょうか。

佐藤キャプテン
スクラムのフロント3の戦いでは、相手チームのほうが上手く組んでいたように思います。それに私たちが上手く対応できなかったと思います。その対応力の差が今日の試合の結果になってしまったと感じています。フォワードの8人を含めたコミュニケーションをしっかりととって、次に向けてしっかり立て直して準備をしていたいと思います。

Q:終盤のアタックの場面でゲインしてもなかなか突破できなかった要因を、どうお考えでしょうか。また後半からマナセ選手を入れた意図を教えてください。

小松監督
今日の京都産業大学さんのディフェンスが非常によかったということと、自チームではボールを横に動かしたりはできていましたが、そこからの突破ができなかったと感じています。マナセ選手は、後半にアクセントをつけたいと考え、ウイングではなくセンターに入れました。


京都産業大学
廣瀬 佳司 監督
本日は関係者の皆様、ありがとうございました。2013年から天理大学には勝てていなくて、今年はチャンスだと感じ、選手を送り出しました。試合はやはり天理大学のプレッシャーで反則をしてしまうことが多く、耐える時間が長くなってしまいました。選手はよく我慢してディフェンスをしてくれたと思います。後半は風上でペナルティーゴールを重ねて、勝つことができました。選手がよく頑張ってくれたと感じています。

平野 叶翔 共同キャプテン
今日の試合は天理大学さんのいいアタックといいディフェンスで、上手くいかないことが多くありましたが、我慢の時間、走らなければならない時間が長くてなってしまいました。ただ春からそういう練習を積み重ねてきたので、自信をもって、それをチームのみんなに声をかけて、それにみんなが応えてくれて、後半は規律のいいラグビーができたことで勝つことできました。

竹下 拓己 選手
今日の試合はタフなものになることがわかっていて、それに対してチーム全体で粘り強く戦ってくれました。そのおかげでペナルティのチャンスができて、ペナルティゴールを積み重ねて勝利することができました。チームの我慢強さという良さが出た試合でした。

Q:監督が就任してから、守備に対する意識はチームのどのように訴えかけていかれたのか、そしてどんな取り組みをされてきたのかを教えてください。

廣瀬監督
春から特にタックルなどのスキル面をしっかりと取り組んできました。そこからチームディフェンスに移行していきました。私たちが指導する以上に、選手たちが前に出ていこうという気持ちが芽生えて、選手達自信が作り上げていったような感じです。

Q:天理大学のモールに対するディフェンスは、何がポイントだったのでしょうか。

平野キャプテン
しっかり組まれると強いというのがわかったので、モールの入りとその後のドライブを絶対にやめないということをしっかりとフォーカスして準備をしてきました。いつもの練習ではアタックをして、ディフェンスの練習を行っているのですが、今回は8割ぐらいをモールディフェンスの練習に割いてもらって、準備をしてきました。

Q:チームの選手達はディフェンスについてどう考えて、今日の試合に臨んだのでしょうか。また、我慢の時間が長くなったと言われていましたが、それに対してどんな練習をしてきましたか。そして今年のチームはこれまでのチームと何が違うと感じていますか

平野キャプテン
今年は選手の中で「走ろう」という声があって、廣瀬監督も「前に出よう」と指導してくださるので、ディフェンスもできるだけ前に出る意識になっているのでよい結果につながっているのではないかと感じています。前に出る意識によって、状況判断に余裕をもって対応できていると思います。今シーズンは試合を通して、オフサイドをとられることが多くなっているのでで、今日の試合に関しては試合中にしっかりとアジャストして修正していく意識をもつことができました。練習に関しては特別なことはしていないのですが、京都産業大学らしい、粘り強さ、ひたむきさが大事だと思うので、そこにしっかりとフォーカスして練習してきました。今年のチームに関しては、やっていることは特段変わるものではなく、これまでのOBの皆様が残してくれたことを、僕たちが継承して、体現していることに、結果がついてきてくれていると感じています。

Q:スクラムに関して、今日の試合でどのような手応えを感じましたか。また、具体的にどのあたりよかったと思いますか。最後にキャプテンとして今日の試合に関して率直な感想をお聞かせください。

平野キャプテン
前半の終盤にレフリーとしっかりとコミュニケーションをとれせていただいて、ハーフタイムにしっかりと話し合えて、いい切り替えができたと感じています。具体的にはヒットも低さもよかったと思います。試合は終盤まで難しい展開でしたが、9点差ということでメンタル的にも優位にゲームを進められていたと思います。最後の笛が鳴った時は、やっと勝てたという気持ちが強かったです。

Q:試合前から風上にたった後半に得点を重ねていくという展開をねらっていたのでしょうか。

廣瀬監督
特に後半に、ということではなく、前半の風下で選手達がよく耐えてくれたので、後半はもっとアグレッシブにボールを動かしていけるかなと考えていましたが、こちらのミスや反則で、なかなか波に乗れないなと感じていました。そういった中ではありましたが、こちらもプレッシャーをかけて反則を誘って、ペナルティーゴールで得点を重ねることができました。

Q:23期ぶりに優勝に王手をかけました。率直な気持ちをお聞かせください。

廣瀬監督
とりあえず今日は天理大学さんに8年ぶりに勝てたということで、選手達にとっても私にとっても、いい一日になったと感じています。あと1試合、関西学院戦がありますので、全勝で優勝を掴みとりたいと考えています。

平野キャプテン
優勝まであと1つということですが、1戦1戦の目の前のことに向かって全力でひたむきに取り組むことは変わりがないことなので、しっかりと準備をして、いいゲームしたと思います。

Q:ペナルティーゴールで勝敗が分かれる試合が続いていますが、どんな意識で試合に臨まれていますか。また、プレッシャーを感じていますか。

竹下選手
タフな試合が続くことわかっているので、とにかく普段の練習から、どれだけ自分に自信をつけられる練習ができるのか、キックも数多く蹴りこむか、そこに責任感を感じながら練習に励んでいます。


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