第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 3回戦慶應義塾大学 対 京都産業大学
2018年12月16日(日) 12:05キックオフ グラウンド:キンチョウスタジアム 天候:くもり |
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レフリー:木村陽介(日本協会A2) アシスタントレフリー:真継丈友紀(日本協会A1) / 山本篤志(関西協会) / 坂卓麿(関西協会) |
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慶應義塾大学 | 京都産業大学 | |||
43 | FULL TIME | 25 | ||
21 | 前半 | 12 | ||
22 | 後半 | 13 | ||
詳細 (日本協会公式) |
マッチレポート
キンチョウスタジアムの第1試合は関東代学対抗戦5勝2敗で3位の慶応義塾大学と、関西大学Aリーグ5勝2敗で3位の京都産業大学の対戦となった。慶応は21年連続36回目、京産大は6年連続32回目の選手権出場。
興味深い対戦となったが、終始、慶応大にリードを許していた京産大が1点差に追い上げた場面がポイント。後半20分の慶応大は京産大ゴール前10m左中間、京産大ボールのスクラムをプッシュ。京産大の反則からのタッチキックで左ラインアウトとし、FWが一丸となってモールを押し込み左スミにトライした。スクラム、モールに自信を持つ京産大のお株を奪うトライだっただけに京産大へのダメージは大きかったか。更に、左利きの10番SO古田京が角度のない、しかも「逆サイド」となった難しいコンバージョンキックも決めた。
試合は、ほとんど風のない冬の日差しの中、慶応大のKOで始まった。
慶応大は京産大のディフェンスが甘くなったスキをうまく突き、7、16、22分と得点を重ねる一方、守っては京産大No8フェインガ・ファカイの動きを封じた。京産大も10分、相手陣22mライン中央で10番SO中村悠人がインゴールへ絶妙のキックパス。追いかけた13番右CTBニコラス・ホファが押さえた。ロスタイムに入った44分も相手ゴール前ラックからトライを奪い21-12とし追撃の態勢を整えて前半を終えた。
後半に入ると京産大は4分に15番FB栢本光のPGや9分に得意のモールを押し込んでの7番右フランカー武田知大のトライで1点差に迫り、試合の行方は分からなくなった。
そして迎えた20分、慶応大は相手ゴール前左ラインアウトからモールを形成、最後は左フランカー6番川合秀和が押さえて引き離す。この後、慶応大は25分にトライ、32分にPGを決めて着実に加点、京産大は35分にライン攻撃で23番藤野毅郎がトライを返したが及ばなかった。
ノーサイドの後、スタンドからは「よくやった」の声とともに、両チームに温かい拍手が送られたのが印象的だった
会見レポート
慶應義塾大学
金沢篤監督
京産大の強みのスクラム、モールでFWが踏ん張り、こちらがプレッシャーをかけられたのが一番の勝因。
古田京主将
去年、一昨年と明治が京産大に苦戦しているのを見ていて、自分たちは120%の力を出そうと試合に臨んだ。タフな時間があったが予想していたので、その時間を乗り越えたことは自分たちには大きなプラスである。中5日で早稲田が待っているのでリベンジしたい。
Q:1点差に迫られたときのゲームメイクは?
古田京主将
ゲームを通して自分たちのアタックとディフェンスは通用することは分かっていたので、あの場面で出せるようにコミュニケーションを取りながらやっていた。反則して流れを失っている場面があったので、いつも以上に気を使いながら、それ以外は自分たちのディフェンスをした。流れが悪いときに流れを断ち切るところをこだわってやってきて、やってきたことが出せてよかった。
Q:次は早稲田との対戦だが。
古田京主将
前に出るディフェンスとボールをつなぎながらの早いアタックを4年間やってきたので、しっかり勝ちたい。
金沢篤監督
スタイルは変わらないので勝つラグビーをやりたい。窮地に陥ったときにしっかり自分たちのスタイルを出せるかにかかっている。
京都産業大学
大西健監督
勝たせたいチームだった。フォワードのモール、スクラム、バックスの得点パターンなど十分準備をしてきたつもりだったが、慶応の全員のひたむきさ、一人一人の意識が高く学生らしいすばらしいチームだと思った。そこに勝ちたかった。
上田克希主将
課題としてセットプレーにこだわったが、うまくいかず、自分たちのペースを逃がしてしまい、慶応のペースになり得点を取られる形になってしまった。
Q:1点差まで追い上げたところでモールで点を取られたが?
大西健監督
うちのパターンに入りかけていたが、危惧していた慶応のモールでの粘っこさが出た。慶応は一生懸命でまじめだ。我々がやらないといけないことをやられた。
Q:ペースを逃してしまったのは?
上田克希主将
ミスを重ねて自陣に入ってしまい、慶応の形でトライを取られるパターンになったが、自分たちがやらなければならなかった。
Q:京産大の強みで慶応が攻めてきたが。
上田克希主将
慶応のプレッシャーへの対応やレフリーとのコミュニケーションがうまくいかなかった。
Q:スクラムの対応は?
大西健監督
レフリーとのコミュニケーションが取れなかったのが原因
(文責:大阪府協会 丸井康充、山林右二)