トップリーグ 1stステージ・第6節 神戸製鋼 VS トヨタ自動車
2014年10月11日(土) 12:00キックオフ グラウンド:近鉄花園 入場者数:8177人 天候:くもりのち晴れ / 弱風 | ||||
レフリー: 平林泰三 アシスタントレフリー:細樅勇二 / 浅田幸臣 / 米谷大助 |
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神戸製鋼 コベルコスティーラーズ |
トヨタ自動車 ヴェルブリッツ |
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24 | FULL TIME | 24 | ||
3 | 前半 | 14 | ||
21 | 後半 | 10 | ||
勝点 2 |
詳細(TL公式) | 勝点 2 |
◎マッチサマリー
8月末から始まったトップリーグ2014-2015/1stステージもいよいよ大詰め、強固なディフェンスで唯一の全勝チームである神戸製鋼と、何とか2位グループから抜け出したいトヨタ自動車とのプールB第6節。接近する台風19号の影響か薄曇りの空の下、地元関西の古豪同士の対決は、時折強風の吹きすさぶ近鉄花園ラグビー場に8,000人を超す観衆を迎え、風上のトヨタ自動車のキックオフで開始された。
膠着した立ち上がりの中、先制したのはトヨタ自動車。前半11分に自陣10m付近で相手パントをキャッチした右WTB14番彦坂(匡)から大きく左に展開し、FB竹田やCTB13番イェーツ等BK陣がつないで最後は左WTB11番松下が左中間に押さえて先制、SO文字のゴールも決まって0-7とした。その直後の14分、神戸製鋼も相手のノット・ロール・アウェイで得たPKからSO森田がゴール前10mのPGを決めて3-7としたが、25分には再びトヨタ自動車がゴール直前の中央ラックより右に展開、ルーキーFB竹田が右中間に押さえて3-14と得点差を拡げた。風上を利したトヨタ自動車が首位神戸製鋼をリードして前半を終えた。
薄日の射しはじめた後半戦、最初にペースをつかんだのは神戸製鋼。後半6分に得意のゴール前のFWプレイで確保したゴール直前の左中間ラックから執拗にサイドを突き、最後は左WTB11番今村が左中間に押さえて10-14と逆襲を開始した。そして12分には自陣10mライン付近で相手ボールをインターセプトしたルーキーの右WTB山下が50m以上を独走して右中間にトライ、17-14と遂に逆転に成功した。さらに22分にこれもFWが優位にコントロールしたゴール前10m付近の左中間モールよりBKに展開、再び左WTB11番今村が左隅に押さえて24-14とリードを拡げた。しかしこの日、展開では優位に立つトヨタ自動車はFW、BK一体となった逆襲で相手陣深くに迫り、直後の25分にゴール直前右中間ラックより左PR佐藤がラックサイドを突き右中間にトライ、SO文字のゴールも決まり24-21と迫った。さらにトヨタ自動車は32分、相手ハンドで得たゴール前30m左中間のPKをこれも文字が確実にPGを決め、ついに24-24と同点に追いついた。キック好調なトヨタ自動車の文字は終了間際の40分、ゴール前30m付近からDGを狙うが惜しくもゴールバーを逸れ、同点のままノーサイドを迎えた。
トヨタ自動車は文字のゲームコントロールが機能し、キック・展開と様々なオプションを駆使した会心のゲームで全勝の神戸製鋼を最後まで苦しめた。一方の神戸製鋼はこの試合の引き分けで1stステージ上位通過を決めたが、強風下という点を差し引いてもエリア確保に苦心したため、得意のFWプレイで加点できる機会にも恵まれず、特にリードを拡げた後半25分以降受けに回ったことでトヨタ自動車を突き放すことができなかった。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)はチームをまとめ上げたトヨタ自動車の司令塔、ゲームキャプテンのSO文字隆也に贈られた。
(会見ダイジェスト)
【神戸製鋼コベルコスティーラーズ ギャリー・ゴールドヘッドコーチ】
神戸の観点から見ると今シーズンの中で一番残念なパフォーマンスだった。それは自分達が設定しているスタンダードを高く上げているからです。パフォーマンスに関しては、ハーフタイムで選手達が生きを吹き返えしたことは誇りに思う。トヨタが良いパフォーマンスをしていたので、我々に厳しい試練を課せられた。後半はしっかり立て直して、10点リードのところまで立て直したところはポジティプに感じています。
【神戸製鋼コベルコスティーラーズ 伊藤鐘史ゲームキャプテン】
前半トヨタの良いキックとブレイクダウンに迷いなく入っていたので我々は自陣で戦うしかなかった。後半は修正してブレイクダウンをしっかりして、風上を利用してキックでエリアを獲って10点差までにしたが、もっとアグレシブに攻めてもう一つトライを獲ってペナルティでゴールも決めて息の音を止めたかった。あそこで直ぐにスコアされたことが今日の引き分けになった。
(終盤、動きが良くなかったと思ったが?)
ゴールド:疲れていたと思う。トヨタも含めて今日はお互い大きいフォワードで重たいチームですので、最後はお互いが疲れたと思う。
(引き離せず引き分けになった要因は?)
伊藤:見すぎていた。キックオフからルーズボールに対して誰一人飛びこまなくなってボールをキープ出来なかった。もっと声を掛ければ良かった。
(ドロップゴールは救われたか?)
伊藤:あのエリアではペナルティも出来ないし、際どいプレーも手も出せないがしっかりディフェンスをしようと言っていた、最後は取り返してアタックまで行きたかった。
(連勝が止まったが…)
伊藤:次の試合に勝つことが今日の引き分けの意味があるので、次のキャノン戦が重要となると思う。
【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司監督】
ゲームキャプテンの文字はケガで会見を欠席することになりました。申し訳ございません。トヨタはあと2つ負けられない試合が続くので、必勝を期して神戸製鋼に臨んだ。大きなフォワードに対してボール支配率を高めてテンポを上げて、攻撃し続けてくれて終始頑張ってくれたと思う。後半、シンビンを受けて、受ける時間があったが15名が揃ってからは、もう一度巻き返してくれたことは強くなっているなと実感している。来週は、まだ勝たなくていけない試合があるので、ファーストステージ最終戦は必勝を期して頑張って行きたい。
(相手の爆発力を警戒していたと思うが…)
廣瀬:立ち上がりからテンポを上げて攻め続けることで 徐々に神戸製鋼の疲れが見えてきたので、後半は逆転してくれると思っていた。タックルコンタクトはプレシャーをかけられたと思う。
(最後はもう少し我慢して攻め続けていたかったか?)
廣瀬:文字が良い判断で良かったと思うし、あのタイミングで、あの場所で良かったと思う。
(アジア大会のこのオフの期間に高めたことは?)
廣瀬:選手間で競争を煽った。全員47名の部員が競争し意識を高めて、今週のジャージを勝ち取ったと思うし、皆がチャレンジしてくれて厳しい練習が出来たと思う。
◎フォトギャラリー
(記事:蜷川善夫、石川悟 玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)
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