第9回関西・一宮セブンズ レポート

5月12日(土)、13日(日)に開催しました、第9回関西・一宮セブンズ(関西7人制ラグビーフットボール大会)のマッチレポートを公開します。

第9回関西・一宮セブンズ
(関西7人制ラグビーフットボール大会)

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2018年5月12(土)・13日(日)  会場:一宮市光明寺球技場

ラグビーワールドカップ2019日本大会のニュージーランドと南アフリカのキャンプ地に内定した愛知県一宮市。
一宮ラグビー協会、NPO法人一宮ラグビークラブ、一宮工業高校ラグビー部、起工業高校ラグビー部、トライデントスポーツ医療看護専門学校の準備・協力により、球技場2面で、第9回関西・一宮セブンズは行われた。

<大会1日目>

5月らしい、穏やかで暖かな日となった1日目、府県24チームがA〜Hの8グループに分かれ、予選プールがキックオフされた。前年優勝のプールAの愛媛、昨年準優勝で今年の国体開催県のプールHの福井Aは1位通過。さらに、昨年に引き続き1位通過を決めたのは、プールC岐阜、プールD大阪、プールE奈良、プールF京都の4チーム。そして、愛知Aの追撃を抑えたプールBの兵庫、岡山との接戦を制したプールGの和歌山が、カップトーナメントに駒を進めた。

<大会2日目>

朝から雨が降り続くなか、ボウルトーナメントから2日目はスタート。
準決勝のころには、かなり強い雨となり、グラウンドに水が浮くコンディションのなか、各試合は行われた。

【Cup Tournament(予選各グループ1位)】

大阪と今年の国民体育大会開催県の福井Aの決勝となったカップトーナメント。

大阪は、1回戦、岐阜に前半先制トライ、後半に3トライを重ね22-0、完封勝利。
準決勝は、兵庫に前半先制トライ後、同点とされ7-7となるが、前半終了間際のトライで12-7でリードで折り返すと、後半はトライを重ね引き離し、29-7で決勝進出を決める。

福井Aは、1回戦、和歌山に43-5、準決勝、奈良に38-0と、各試合先制トライをあげ、危なげない試合運びで勝利を収め、決勝進出を決めた。

決勝 大阪 7(前半0/後半7)-(前半7/後半7)14 福井A

降りしきる強い雨とグラウンドコンディションから前後半7分で行われた決勝。
大阪のキックオフで試合は始まった。
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先制したのは福井A、前半3分、相手陣22m内側で、相手ボールをターンオーバー、⑥本多がトライ(ゴール成功)、0-7と先制する。
福井Aは、前半終了間際にも、相手陣10m付近で、相手ボールをターンオーバーし相手陣22m内側に入ると、右中間からインゴール左中間にめがけショートパント、そのボールを⑩内藤がおさえトライ(ゴール成功)。
0-14、福井Aリードで前半終了。
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後半に入り、1分、大阪が、福井に攻め込まれるも自陣ゴール前でターンオーバー、フェイズを重ね相手陣へ、22m付近で形成されたラックから⑤岡田が抜け出しトライ(ゴール成功)、7-14とする。
後半の中盤、大阪は、相手陣で22m攻防を活かせず、トライが獲得できない。
試合終了間際、大阪は、自陣左10m付近ラインアウト攻めるもノッコン、ノーサイド。
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福井Aが勝利、カップトーナメントの優勝となった。
2年連続、国民体育大会開催県の優勝で、第9回関西・一宮セブンズの全日程は終了した。
cup winner fukuiA

【Plate Tournament(予選各グループ2位)】

ファイナルに駒を進めたのは愛知B、岡山の2チーム。

愛知Bは、1回戦、石川に21-0、続く準決勝は愛知同士の対決となった。
愛知Bの先制トライで試合が進むが、後半に一時、愛知Aに7-10とリードを許す、しかし、ここから愛知Bは2トライ(2ゴール)をあげ21-10で勝利、決勝進出を決める。

一方、岡山は、1回戦、滋賀に前半7-7の同点から、後半に3トライ(1ゴール)をあげ24-7で勝利。
準決勝は、山口に先制され前半を7-12で折り返すと、後半に2トライ(1ゴール)をあげ逆転に成功、21-12とし決勝進出を決めた。

決勝は、岡山がけが人のため棄権となり、愛知Bの不戦勝。
愛知Bが、プレートトーナメントの優勝となった。
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【Bowl Tournament(予選各グループ3位)】

決勝戦の組合せは、広島と徳島となった。

広島は、1回戦、香川に28-5、準決勝は、三重に前半5-12とリードされるも、後半逆転に成功し19-12。

徳島は、1回戦、島根に24-0、準決勝は、富山に先制し、試合を優位に運び26-5。
両チーム決勝進出となった。

決勝 広島 14(前半14/後半0)-(前半7/後半12)19 徳島

徳島のキックオフで決勝は始まった。
先制したのは徳島、前半5分、相手陣10m内側ラインアウトから連続攻撃、22m内側に入って得たペナルティからさらにフェイズを重ね、⑧角山のトライ(ゴール成功)で、0-7とする。
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広島は、前半7分、自陣10m付近から連続攻撃、相手陣の22m付近で得たペナルティからフェイズを重ね、②伊東のトライ(ゴール成功)で、7-7と同点とすると、
さらに、前半9分、自陣10m付近の攻防から、②伊東が抜け出し独走しトライ(ゴール成功)。
14-7、広島がリードし前半終了。
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後半に入り、広島のキックオフがノット10m。そこから、徳島は、右サイドの攻撃から大きく左へ展開、⑩松原が相手陣10m付近でパスを受けると、左サイドを走りきりトライ、14-12と2点差に追い詰める。
試合を決めたトライは、後半7分。
徳島は、自陣10m付近から、縦のアタックを中心とした組み立てで前進、相手ゴール前5mで得たペナルティから⑩松原が縦に仕掛けゴールポストへトライ(ゴール成功)、14-19とする。
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そのまま、ノーサイド、徳島が、ボウルトーナメントの優勝となった。
bowl winner tokushima

【女子エキジビジョンマッチ】

愛知・岐阜・三重・静岡、東海地区の4チーム総当たりで行われた。
昨年女子エキジビジョンマッチ1位の三重が、ハンドリング・走力で各チームを上回る。

静岡のキックオフ始まった静岡戦では、キックオフのボールを右サイドから左へ展開、⑧タレイ・キッドが俊足を活かしトライ(ゴール成功)、さらに、三重は試合再開のキックオフをグラバーキックで10m越えの地点へ、そのボールを三重が獲得、中央から左へ展開、①ジャンナ・ヴァウガンが快走しトライ、12-0とする。
⑧タレイ・キッドはこの試合3トライ、三重は前半6トライ、後半3トライで、51-0で完封勝利。

続く、愛知戦では、前半1分に、フェイズを重ね左サイドから右へ展開すると、⑫保井がスピードに乗りトライを獲得すると、⑫保井はこの試合3トライをあげ、三重は前半4トライ、後半3トライで、41-0で2試合連続の完封勝利とする。

3試合目は岐阜の棄権により、不戦勝となった三重は、今年も女子エキジビジョンマッチ1位となった。

共に1勝1敗でむかえた、愛知と静岡の直接対決は、前半3分、愛知が相手陣ゴール前スクラムから④川岸が仕掛けトライ、5-0とすると、前半5分には、相手陣ゴール前10mで静岡が持ち込み形成されたラックで⑩堀尾がターンオーバーしトライ、トライを重ねる。
常に相手陣で試合を優位に進めた愛知が、前半3トライ、後半2トライをあげ、27-0で勝利を収める。

この結果、女子エキジビジョンマッチは、2位愛知、3位静岡、4位岐阜となった。

フォトギャラリー

撮影者:清水良枝

■1日目

■2日目