マッチレポート
激しい降雪の中、タマリバクラブのキックオフでゲームがスタート。
中盤相手のミスからスクラムを得たハーキュリーズは、積極的にボールを動かす。たまらずタマリバクラブは接点から反則、ハーキュリーズがゴール前でのチャンスを得る。
前半5分、FWからの攻撃を重ねたハーキュリーズは、大きくボールを動かし右展開、⑪柴尾が右隅にトライ、5−0と先制する。
対するタマリバクラブも、中盤からペナルティーを得るとゴール前に地域を進める。ハーキュリーズは、巧みなスクラムの駆け引きで優位に立ち地域を押し戻す。その後は、タマリバクラブがラインアウトモールを軸に攻撃を重ねるが、ハーキュリーズが力強い防御で相手陣に地域を進める。
すると前半19分、ハーキュリーズは相手陣ゴール前ラインアウトから見事なサインプレーで⑭豊田が左中間に飛び込みトライ、10−0とリードを広げる。
悪い流れを断ち切りたいタマリバクラブは、相手陣ゴール前で絶好の得点機会を得るが、痛恨のミスで後退を余儀なくされる。
その後は双方積極的に攻撃を仕掛けるなか、タマリバクラブがチャンスを得る。前半終了間際に相手陣中央でペナルティーを得るとショットを選択、⑩竹山が冷静に沈めて3−10とし、前半が終了した。
雪が上がった後半もハーキュリーズがペースを握り、早々に相手陣ゴール前で得点のチャンスを伺う。
タマリバクラブは、相手のミスを逃さず地域を押し戻す。
後半5分、タマリバクラブは、中盤のラインアウトから細かな攻撃を繋ぎ前進する。アドバンテージを得ながらボールを動かすと、⑮荻野が左中間にトライ、コンバージョンも成功し10−10、ゲームを振り出しに戻す。
その後は中盤での鍔迫り合いが続くが、双方の防御が機能してスペースが空かない。選手の入替が続き、テンポを変えゲームの流れを掴もうと時間が過ぎる。ハーキュリーズは我慢の防御で、相手のミスを誘う。
ドローのまま残り10分を迎えたゲームは、混沌とする。
タマリバクラブは、高い集中力でボールを追いチャンスを掴む。ペナルティーからゴール前に地域を進めるとFWが攻撃を重ねるが、ハーキュリーズはブレイクダウンで堅守を見せる。
タマリバクラブは最後の総攻撃を試みるが、ハーキュリーズは再びブレイクダウンで圧力をかけ攻撃を寸断する。
このままゲームは10−10のドロー、大会規定によりトライ数の上回ったハーキュリーズが決勝に駒を進めた。
(文責 品野いっせい)