摂南大学 VS. 関西大学
2016年10月9日(日) 12:00キックオフ グラウンド:鶴見緑地球技場 入場者数:868人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:佐々木裕司(関西協会) アシスタントレフリー:浅田幸臣(関西協会) / 八木聖也(関西協会) / 河井光輝(関西協会) ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:関西大学 1小栗涼 |
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摂南大学 | 関西大学 | |||
24 | FULL TIME | 26 | ||
12 | 前半 | 12 | ||
12 | 後半 | 14 | ||
詳細(PDF) |
マッチレポート
9月25日に開幕した2016ムロオ関西大学ラグビーAリーグは第3節。勝ち星に恵まれず2連敗の大阪勢同士、摂南大学と関西大学の一戦は人工芝グラウンドにまだまだ暑さの残る大阪・鶴見緑地球技場で摂南大学のキックオフで開始された。
序盤、摂南はBKの留学生2人を中心に展開して、果敢に関大陣に攻め込むが関大もディフェンスが健闘し、容易に突破を許さない。特にFW陣はスクラムで摂南にプレッシャーをかけ、圧倒する場面も見られた。
そしてFWが攻め込んだ18分、関大はゴール直前中央のラックから左PR1番小栗涼がポスト右にトライ。SO10番北田圭史のゴールも決まり0-7と先制した。
一方の摂南もFW陣が奮起して応戦。22分に10mL付近より、左PR1番原名健が右サイドを大きくゲインして、関大ゴールに迫る。さらにFW・BK一体となってフォローし、SH9番岡田章典からのパスを受けたWTB11番ナイカプラ・ジョネが右隅に抑え5-7と追い上げる。続けて摂南は32分、ゴール前5m左サイドのLOモールを押し込み最後はNo8、8番浅田龍太が抑えて12-7と逆転に成功した。
しかし関大も前半終了間際の37分、ゴール前10m左サイドのLOモールをお返しとばかり押し込みHo2番吉田幸平がトライ。12-12として前半を終了した。
後半開始直後、両チームとも積極的に相手陣には攻め込むが、お互いに決め手を欠き得点には至らない。ようやく13分、摂南がゴール直前左端のラックより左PR1番原名がサイドを突き左中間にトライ(ゴール不成功で17-12)。
さらに直後の15分、関大キックオフのボールを小柄な右FL7番安村悠作が粘って22mL付近まで戻し、SH9番岡田からのパスを受けた左LO4番昇泰樹がそのまま右中間にトライ。FB15番東中良太のゴールも決まり27-12と関大を引き離しにかかる。
ところがここから関大が粘りを見せる。21分にはゴール前ラックから右に展開してCTB13番永井一歩、27分には左PR1番小栗がこの日2本目のトライを挙げ、FB15番竹中太一が難しい角度のゴールをいずれも決めて24-26と再逆転。その後、摂南が果敢に関大ゴールに迫るが、反則やハンドリングエラーで得点には至らず、そのまま関大が逃げ切り今季初勝利を手にした。
共に積極的な攻撃で手に汗握る展開ではあったが、一方ではディフェンスにも甘さが目立つ場面があり、チャンスでのイージーミスもあり効果的に得点できていない。上位チームとの戦いでは簡単にゲインはできず、イージーミスも致命的な失点につながりかねない。課題の残る両チームではあるがまだ中盤、今後は上位チームを脅かす活躍を期待したい。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、リーグ戦初先発にも関わらず豊富な運動量で2トライを挙げ初勝利に貢献した関西大学PR1番小栗涼に贈られた。
(記事:石川 悟、丸井康充)