4月24日(土) 三菱重工相模原 17−50 神戸製鋼

トップリーグ2021プレーオフトーナメント 2回戦
2021年04月24日 14:30 KO
入場者数:2990人 天候:晴れ時々くもり/弱風
レフリー:田崎富(日本協会A)
アシスタントレフリー:久保修平(日本協会A) / 船岡克広(関西協会) / 西本武史(関西協会)
三菱重工相模原 神戸製鋼
17 FULL TIME 50
10 前半 17
7 後半 33
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

三菱重工相模原ダイナボアーズは、先週、雨中のプレーオフトーナメント1回戦でトップチャレンジリーグ3位のコカ・コーラレッドスパークスを24-17で退け2回戦進出を決め、ホワイトカンファランスを6勝1分の2位通過の神戸製鋼コベルコスティーラーズとの対戦となった。
三菱重工相模原のキックオフで試合が開始された。

先制したのは神戸製鋼。9分、ゴール前15m中央ラックから左展開し、SH⑨日和佐篤、PR①中島イシレリ、CTB⑫リチャード・バックマンと繋ぎ、バックマンがカットインし左中間にトライを奪った。SO⑩アーロン・クルーデンのゴールも決まり0-7とする。

さらに14分にも三菱重工相模原のノックオンアドバンテージのチャンスを逃さず、30m左中間ラックから左ショートサイドにSH⑨日和佐、FB⑮山中亮平と繋ぎ、山中がタックルをかわし左中間にトライ。TMOがあったがトライは認められ0-12と差を広げる。
このままずるずると引き下がれない三菱重工相模原は、17分に神戸製鋼陣22mLに迫り、反則を誘うと、SO⑩ジェームス・ウイルソンがPGを決め3-12。この試合初得点を挙げる。
しかし、神戸製鋼は21分にはハーフウェー左ラインアウトから右展開。SH⑨日和佐、WTBアタアタ・モエアキオラ、SO⑩クルーデン、No8⑧№8ナエアタ・ルイに繋ぎ、No8⑧ルイがラインブレイクし左中間に押さえ、3-17と点差を広げる。三菱重工相模原は26分、神戸製鋼の攻撃を自陣22mL中央付近でCTB⑬奈良望が相手パスをインターセプト。神戸製鋼陣22mLまで独走し、忠実にフォローしたWTB⑪山本逸平に繋ぎ中央トライ。ゴールもSO⑩ウイルソンが決め10-17と食い下がり前半を終える。

後半、神戸製鋼のキックオフで試合が再開される。神戸製鋼は、1分、三菱重工のエリアを獲得するキックをSO⑩クルーデンがキャッチしFB⑮山中に繋ぐと大きくリターン。最後はWTB⑪モエアキオラに繋がり左中間にトライ。ゴールもSO⑩クルーデンが決め10-24。10分には相手ゴール前で再々ラックを支配し、最後はFL⑦橋本皓が右隅にトライ。SO⑩クルーデンのゴールも決まり10-31と差が広がった。
後半の中盤、17分に三菱重工相模原は右ラインアウトから左展開しCTB⑫マイケル・リトルがラインブレイクし、FL⑥トーマス優デーリックデニイからリターンパスをもらうとディフェンスを振り切り左中間に押さえた。SO⑩ウイルソンのゴールも決まり17-31と追い上げる。

しかしここからは神戸製鋼の独壇場となり、20分にLO⑤ブロディ・レタリックが、27分にこの試合2つ目になるFL⑦橋本が、32分には後半16分からHO②松岡賢太に替わった⑯平原大敬がトライを奪い着実に得点を重ねた。終わってみれば17-50、33点差の大差で、神戸製鋼がプレーオフトーナメント3回戦進出を決めた。三菱重工相模原は、神戸製鋼に勝るとも劣らない運動量で、最後まで見ごたえのある試合を行ってくれた。


記者会見レポート

三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ(HC)
三菱のファンの方ありがとうございます。そして神戸製鋼は次のラウンドに進めること、おめでとう。我々は誇りを強く持っていて、今週1週間は良い準備をして、ゲームプラン通りに前半は良い戦いが出来たと思う。後半、逆転しようと思っていたが神戸にトライを許してしましい、リズムを崩してしまった。しかしチームのパフォーマンスには誇りを持っている、来季も頑張っていきたい。

トーマス優デーリッグデニィ キャプテン(CP)
先ずファンの方々、花園まで足を運んでいただいてありがとうございます。今日の試合は前半までは自分たちの試合が出来たと思う。しかし80分間維持することができなかった。後半は神戸のテンポに負けてしまい、自分たちのゲームができなく悔しい思いがある。今日出たメンバーと相模原にいるメンバーの伸びしろはまだまだあると思うので、来季に向けて楽しみで頑張って行きたい。

安江祥光選手
コロナ禍の大変な中、大会が開催されたこと、関係者にお礼を伝えたい。日本全国から応援に来てくれた三菱ファンの方々にも感謝したい。我々はヘッドコーチの下、自分たちのストラクチャーを磨いて行こうというなかで始まった1年間だった。ディフェンディングチャンピオンの神戸に対してやってきたことは間違いではなかったということを表現しよう、胸を借りようと挑んだが、結果的に悔しい内容になってしまった。自分たちのやってきたことは間違って無かったと少し自信が持てたので、これを基に来年しっかりチーム作りをして戻ってきたい。

Q:後半押されたがどの部分が通用して、どの部分に圧倒されたか?
トーマスCP
前半はしっかり守りきれたが、後半の入りはレフリーの判断等もあったが、モールで押されてトライされたことは、自分たちのディフェンスの面でセットが遅くなり守り切れなかったことが課題だ。圧倒した所は特に無いと思う。相手より自分たちがアーリーセットすることにフォーカス出来れば対応できると思うので、しっかり改善して行きたい。

安江選手
フォワードとしてはセットプレイに於いて、自信を持って戦う武器として挑んだ。ラインアウトも自分たちのペースで出来たと感じるが、一瞬の集中力で相手の方が上回っていた。

Q:どう言った所に誇りを感じるか?
グレッグHC
チーム全体が作戦通りにプレイをし続けた事が一番の誇りだ。

Q:セットプレイは安定していたと思うが、そこから相手を崩して行く為には何が必要だと思うか?
グレッグHC
アタックは外国人選手を中心に考える、ディフェンスも来季に向けて改善して行く。


神戸製鋼コベルコスティーラーズ
デーブ・ディロン ヘッドコーチ(HC)
前半のスコアを見てもらえば分かるがタフな試合だった。ハーフタイムに修正し勝つことが出来たが、三菱に素晴らしいパフォーマンスだったと伝えたい。プレッシャーで精度が低くなってしまった。

橋本大輝選手
前半は自分達のペースが掴めなかった。タフな試合を勝ち切れて良かった。

Q:後半、ナエアタルイ選手をウイングに起用した狙いは?
デーブHC
戦術的なものでは無く、怪我人の関係だった。アスリート能力も高く慣れないポジションに対応してくれた事に感謝している。

Q:次はクボタ戦だが修正するところは?
デーブHC
自分達のテンポで戦う事だ。もう一つは自分達のミスをどれだけ防げるかだ。

Q:前半テンポが良くなかったがハーフタイムにどの様な指示を出したのか?
デーブHC
ハーフタイムに話したのはエナジーの部分は三菱が上回っているので、そこは修正するように指示した。それ以外はキャリーやクリーンアウトの部分を話した。最後に相手に対してプレッシャーを掛け続けろと指示した。

Q:後半ボールが動くようになったのはクリーンアウトの部分が修正されたからと思うか?
デーブHC
そうだと思う。前半に比べキャリーの高さやブレイクダウンの精度も上がった。

Q:神戸対策されていると思うが日本一になる為には何が必要だと思うか?
橋本選手
分析され、対応されているがそのタイトな状況の中で正しい判断をして、いかにミスをしないことが重要だと思う。

山中亮平選手
負けたら終わりのトーナメントの中で1試合1試合大事にしなければならないが、前半相手のペースになったが後半は自分たちのペースに戻せた。

橋本皓選手
山中選手と一緒だが前半は自分たちのミスで崩れたが後半は修正できた。良いところもあったが、課題も同じぐらいあった。

Q:日本代表候補に選ばれてから初の試合だったがどの様に意識したか
山中選手
特に意識はしていない。自分の役割をしっかりやりきるというところにフォーカスしている。日本代表に選ばれるかというより、神戸のために役割を果たしている。その結果が日本代表に入れると思うのでしっかりやっていきたい。

Q:ターンオーバーから走りこんできてトライのシーンがあったがどの様な判断をしたのか?
山中選手
ターンオーバーしてからチャンスがあったので、スペースを見つけコミュニケーションを取り、早い攻守の切り替えは普段の練習から意識しているので練習でしていることができたと思う。

Q:抜群のフォローで2トライあげたが、どの様な意識を持っているのか?
橋本選手
目の前のボールキャリアに対してしっかりサポートする意識で、前にいたキャリアがラインブレイクしてくれたので次のサポートに付いただけだ。

Q:後半の入りの気持ちは?
山中選手
ハーフタイムで自分たちのラグビーができてないと話していたので、しっかり後半の入りが大事なので、相手のキックに対してのカウンターは仕掛けていきたいと思っていた。その状況でスペースに走りこめたことが良かった。

Q:本日現役を引退するヤマハの五郎丸選手に対して一言
山中選手
今年対戦できなく寂しいが、早稲田の時代からお世話になっていて、日本代表でもお世話になっているのでお疲れさまでしたと思っている。

Q:五郎丸選手とのエピソードを聞かせてください。
山中選手
早稲田の時は五郎丸選手が4年生で僕が1年生だったが、自分の好きなようにプレイして良いと言われたのが気が楽になった。ミスしても俺たちがフォローすると言われ1年生ながら伸び伸びとプレイすることができ感謝している。

Q:前半に比べ後半の方がモールも押すことが出来て、ラックでも早い球出しが出来ていたと思うがどの様な所が修正出来たか?
橋本選手
いつも神戸でやっている基本のプレイをしっかりやろうとハーフタイムに話していたので、その積み重ねで前に出られたり、勢いが出たと思う。

Q:次のクボタ戦でキーになる所は?
山中選手
クボタも凄く良いチームなので、今日の前半の様な試合をしていては難しい所もあるので入りから自分達がやるべき事、自分の役割や激しさを最初から出していかなければならない。トーナメントは一つのミスで流れが変わるので、一人一人がもっと意識して試合に向けての準備や精度を上げて行かなければいけない。

Q:他のフルバックに対して自分の長所は?
山中選手
エリアを取るキックと、カウンターで仕掛けるところはランニングプレイをする、そこの使い分けだと思う。

(文責:大阪府協会 山林右二、中村弘人)

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