マッチレポート
関西大学A Evenリーグ第2節の第1試合は、前節、立命館大学を下した京都産業大学と同志社大学に惜敗した関西大学の対戦。12時、京産大10番SO西仲隼のキックオフで始まった。
中央22mL付近のPGを15番FB松本大吾が決めた。(0−3) 立ち上がり関大ディフェンスの激しいプレッシャーを受けた京産大だが、ペナルティで敵陣に入ると左22mLのラインアウトからフェーズを重ね、13分、7番FL城間賢が中央にトライ、10番西仲のコンバージョンも決まり逆転した。(7−3) 前半中盤17分、11番WTB大西俊一郎のラン、22分、5番LO福島葵のオフロードパスと、関大が京産大ゴールLに迫るも取りきれない。ピンチを凌いだ京産大は、26分、中央22mLのPGを10番西仲が決め7点差にする。(10−3) 終盤、関大に反則が続き京産大が関大ゴールLに迫りスクラムを選択、押し切るかに見えたがボールがこぼれてしまう。それを拾った関大は、14番WTB勝又佑介が相手陣まで持ち込みラック、素早い球出しから8番No.8高井杏輔が抜け出し、14番勝俣にバックハンドパス。そのまま中央にトライ。15番松本のコンバージョンも決まりロスタイム44分に追いついた。(10−10)
同点でむかえた後半、京産大のキックで開始。序盤まず得点したのは京産大。左22m Lのラインアウトから徐々にゴールLに迫り、8番No.8ヴェア・タモエフォラウがラックサイドをねじ込みトライ。(4分、10番G成功、17−10) 後半、京産大が試合のペースをあげると、前半激しいディフェンスを見せていた関大だったが、次第に京産大の強いランナーに破られていく。11分、10番西仲がPG成功、14分、10番が関大ライン裏にあげたパントキックを2番HO梅基天翔がインゴールで押さえ点差を広げた。(10番G成功、27−10) その後はお互いになかなか相手陣22m Lの中に入れない時間が続いたが、やや京産大がボールを支配する時間が多い。京産大は終盤36分に試合を決めた。関大ゴール前で優位に立つスクラムから密集サイドをFWが繰り返し突き、最後は9番SH廣田瞬が中央にトライ、ゴールも成功し、34−10で試合終了。後半、関大は得点をあげることができなかった。
2勝目をあげた京産大はEvenリーグ2位以内を決め、次節で1位をかけて宿敵同志社大学と対戦。2敗となった関大は残念ながら大学選手権の道が絶たれたが、次節立命館大学戦、順位決定戦の2試合を残す。
Player of the Matchは、京産大9番SH廣田瞬が選ばれた。
試合後コメント
【関西大学 桑原久佳 監督】
前半はきっちりとできていたが、前節に続いて後半の入りが悪かった。後半は力の差が出てしまった。
【関西大学 淡野徳蔵 主将】
京産大はセットプレーから得点を取ってくる。個人の強さを出してくるのに対して関大はアンストラクチャー、インプレーを長くして勝機を見出そうとしました。前半はなんとか上手くいったのですが、後半はセットプレーから崩れてしまいました。アタックで焦ってしまい京産大にペースを取られてしまいました。
【京都産業大学 伊藤鐘史 監督】
毎週試合ができることに感謝しています。ただ、今日は満足できない試合展開でした。前半、強みのモール、スクラムでトライを取りきれなかった。そこでボールを失いトライを奪われてしまった。ここで取り切っていればゲーム展開は大きく変わっていたと思います。後半はよく頑張ったと思いますが、ゲームプラン通りの時はうまく運ぶが、途中で軽いプレーが出て何をしたいのかを見失う時間がありました。今日はムラが多かったと思います。今週はレベルアップをテーマにしていたが、反省材料からレベルアップしていかなくてはならない。
【京都産業大学 田中利輝 主将】
監督のおっしゃる通り、今週はレベルアップをテーマにしていました。
先週の立命館戦でブレークダウン周りのボールリリースでルーズな所を改善しようとしていましたが、今週もルーズな所が出ていた場面がありました。次の同志社戦に向けてより一層気持ちを引き締めないといけない。課題もたくさん見つかりましたので、この1週間でしっかりと修正したいと思います。
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KRPU 渡辺隆夫