会見レポート
近畿大学
神本 健司監督
本日はありがとうございました。
近畿大学としましては、福岡工業大学との公式戦というのが初めてです。相手の特徴については、映像等で見させてもらって、留学生もいてポテンシャルも高いバックス陣がいて、気を抜いたら一気に持っていかれるという印象を持っていました。近畿大学としましては、常に言い続けているスタンダードの部分を高く持って、どの部分においてもしっかり意識を高くイメージして臨みました。その結果、こういった天候もあってボールをロストすることも多かったのですが、意識高く選手が望んでくれて、結果的にはスコア的には差が開きました。本当に、福岡工業大学は素晴らしいチャレンジをしてきてくれて、それに対して我々もいい対応をして勝利できたと思っていますので、次戦は強敵となりますが、我々が今までしっかり積み上げてきたものを出して早稲田大学に臨みたいと思います。
中村 志主将
本日の試合はこのような天候で、前半では福岡工業大学の素早いプレッシャーと積極的なアタックに対して、どちらかと言うと少し焦ってボールロストが増えて、スコアを積み重ねることができなかったのですが、後半ではフォワードがしっかりアタック・ディフェンスともに前に出て、展開力があるバックスでスコアすることができたので、ゲームの中で修正できたことはとても良かったなと思います。
1週間後に試合がありますが、次戦の早稲田大学は伝統のあるチームで、まだまだ引き締めてスタンダードを高くしないと越えられない壁だとわかっているので、自分達のスタンダードを高くして、いい1週間を過ごしたいと思います。本日はありがとうございました。
ー近畿大学としては2002年以来のベスト8で、チームの歴史になったと思うが?
中村主将
チームの目標としては、関西1位、全国ベスト4以上があったのですが、関西Aリーグでは3位に終わってしまい、自分達の思うような結果が出せなかったのですが、全国ベスト4という目標に対してまた新たなステージでできるので、4年生を中心にベスト4以上になれるチームだと実感しているので、あとはしっかり来週の試合に勝って新たな歴史を刻みたいと思います。
ー西選手を10番で使った意図は?
神本監督
彼はインサイドバックスとしてはスキルフルな選手なので、チームの色んなオプションのためということが意図としてはあります。交代してどんな状況で負傷が出るかというのはラグビーはわからないスポーツなので、その時に彼がそこに入っても機能する、もしくはそれ以上に機能するという時間を多く与えたいというところで彼を10番に起用しました。彼が復帰してからBチームでやりながら、上のチームに合流したので、ぶっつけ本番という訳ではないです。相手の選手はみんな良いランナーなので12番の選手にフォーカスした訳ではないですが、素晴らしい選手だと思いました。我々も次のゲームでも相手にはタレントがたくさんいるので、逆に「誰か」というのがないので、そういった意味でもしっかり1人ひとりが役割を果たすということが大事かなと思います。
ー一人ひとりが前に出る意識、特に前半それが強かったと思うが、それは反省の方なのか良い方なのか
神本監督
良い方ということで。
ー最後まで切らずに攻め込んだプレーについて、何か声掛けをしていたが?
中村主将
福岡工業大とは初めて試合をして、我々も全国の常連のチームではなく、常に80分間通してチャレンジ精神を切らさずにやろうという言葉をかけていました。関西Aリーグの際、リードしていたがどこかに緩みが出て関西大学に敗北してしまったことがあったので、点数どうこうではなく、自分達が全国ベスト4以上という目標を立てている意味を考えて、80分の笛が鳴るまで気を抜くなという言葉をかけました。
ー早稲田戦への意気込みは?
中村主将
こちらも関西のトップというマインドを持って、早稲田大学に勝つという気持ちを持ち続けて、来週も80分間チャレンジ精神で、1人ひとりのプレーに責任を持って試合に臨めるようにしっかり準備していきます。
福岡工業大学
宮浦 成敏監督
本日はどうもありがとうございました。
試合を振り返るにあたりまして、本学は3年連続この3回戦まで来させて頂きました。毎回毎回この壁を破れない現実に、大きな壁にいつも遮られています。
我々のディフェンスが乱れてしまい、前半31点、5トライの失点は、この悪天候の中でなかなか準備したことが出せない状況でハーフタイムを終えてしまいました。後半で我々の展開に持っていくような形でまずエリアを取っていって、バックスの外への展開ということで期待したのですが、なかなか近畿大学のディフェンスを崩すことができなかったです。
我々のゲームプランとしましては、この天候、ましてや近畿大学はバランスのいいチームでセットプレーも安定していますし、ディフェンスも安定しているという状況の中で、どこに食い下がっていくかをフォーカスした場合に、やはり我々はキックでエリアを取ることにフォーカスしまして、敵陣でエリアをしっかり取っていくことから我々のパターンに持っていくような状況でゲームプランを立てていたのですが、この天候の中で機能しなかったという現実です。後半もかなりたくさんのチャンスがあったのですが、ハンドリングエラーが多発してしまいまして、ターンオーバーから取られたり、パニックに陥ってしまって、自陣からでも大きく攻めようとした時に、相手の圧力があって、なかなかボールを獲得することができずに、自滅したという状況です。
近畿大学さんのディフェンスの固さを我々がこじ開けられなかったというところと、相手の高いディフェンス力の上に我々のボールの継続が機能しなかったことでチャンスが生まれなかったところが今回の大きな敗因だったと思います。
讃井 良太主将
これまでとは違うプレースタイルで、キックを多めにラインアウトを起点にして攻撃しようとチームでやったが、近大のディフェンスに苦しめられて、どうしても自分たちのミスが多くなってなかなか攻撃のチャンスが与えられなかったというのが現状です。でも、ところどころ福工大のいいアタックが通用する場面があったので、そこはしっかり来年以降プラスに考えて、関西でもしっかり通用するところがあったので、これから伸ばしていけたらもっといいチームになっていくと思います。
関西の壁が高くてなかなか自分達の攻撃ができなかったというのが現状です。
ーディフェンスのブレイクダウンについては?
宮浦監督
しっかり我々はディフェンスにいって、2人目も3人目もボールに絡んでいいプレーをしていたのですが、ボールを再獲得するところまでいけなかったです。ただ、フェーズのディフェンスの中で、我々のフォワードとバックスのリンクのところが結構抜かれてしまったかなという印象だったので、そこの修正をハーフタイムでかけたのですが、後半の15分程度は我慢できたのですが、やはりループプレーが入ってきたり、我々のディフェンスの詰めの甘さがあって、外からの詰めのディフェンスが、相手のボールの球出しのスピードが速くて対応できなかったというところが理由になると思います。アタックのブレイクダウンのボールの球出しが速くなると、どうしてもディフェンスが、フォワードとバックスのリンクのところが空いてしまったり迷ったりして、そこが機能しなかった大きな原因だと思います。