6月30日(日) 近鉄 50-10 マツダ

トップリーグカップ2019 プール戦近鉄 VS マツダ

2019年6月30日(日) 11:30キックオフ
グラウンド:三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場
レフリー:
アシスタントレフリー:
近鉄 マツダ
50 FULL TIME 10
29 前半 3
21 後半 7
詳細
(TL公式)

マッチレポート

試合開始直前に雨が降り出し、湿度が90パーセントを超える蒸し暑い天候の中、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿にて、トップリーグカッププールD第2節、近鉄ライナーズ対マツダブルーマーズの試合が行われた。両チームにとってプール戦初勝利をかけた戦いはマツダのキックオフで開始された。

得点は開始早々動く。前半5分、近鉄は敵陣中央でのスクラムで優位に立ちペナルティを獲得。タッチに蹴り出し、ラインアウトモールから②樫本敦がトライ、5-0と先制する。その後も近鉄が接点とセットプレーで優位に試合を進めるかに思えたが、12分に自陣でペナルティを犯してしまい、マツダ⑫サム・クリスティが落ち着いてPGを決め5-3とする。


ペナルティを機にマツダの時間になりかけたが、18分に今度は近鉄が中央でモールを組み前進した後BKに展開。⑮セシミ・マシレワがDFを突破し大きく前進した後、味方サポートにつなぎ、最後は⑭ジョシュア・ノーラが左隅にトライ。10-3とする。

その後も近鉄がモール、キックを有効に使いながら連続トライ。29-3とする。前半ノータイムのホーンが鳴った後も近鉄は粘り強くラインアウトモールからトライを狙いに行くが最後はミスとなり29-3のまま前半は終了となった。

後半序盤は近鉄のペナルティが続き、マツダが攻める時間帯が続くも、雨の影響からか敵陣でミスが起こりなかなかトライを取り切ることができない。再度マツダはペナルティを獲得し速攻から大きく前進。左に展開しDFの裏に蹴ったボールを獲得したかに見えたが、サポートが遅れ、近鉄⑮セシミ・マシレワがターンオーバーし一気にカウンター。最後はサポートに走った⑩パトリック・ステイリンが9分にトライ。ゴール成功で36-3となる。
その10分後、今度はマツダ⑫サム・クリスティが右中央からDFの裏に大きく蹴ったボールを⑪中野豪が拾いトライ。⑫サム・クリスティがゴール成功し36-10と近鉄に追い縋る。

しかし、近鉄がすぐに反撃に出る。24分に近鉄が連続攻撃で前に出続け、最後は⑮セシミ・マシレワがDFをかわしてトライ。ゴールも成功し43-10と再びリードを広げる。
さらに32分、近鉄がこの日支配しているラインアウトモールで⑯中村彰がトライし50-10とし、近鉄の快勝でノーサイドとなった。

会見レポート

マツダブルーズーマーズ
坂本秀彰 監督
まず協会、サポーターの皆様に感謝申し上げます。
今日のゲームは近鉄の強いプレッシャーに負けないように相手より少しでも早く準備をして前に出ていこうとやってきた。しかしゲームの中で近鉄の強いランナー、モールを止めきれなかったことが失点につながり、我々のゲームコントロールができなかった。これからもゲームは続くので今日の反省を活かし少しでも前に出て、上に昇っていけるチームになりたいと思う。

﨑口銀二郎 BKリーダー
自分たちがやるべきことを目指して準備してきたが近鉄の強いフィジカルランナーに枚数がかかり、自分たちのプレッシャーをかけるラグビーが最後までやりきれず、アタックとしてはブレークダウンできれいにボールを出すことができなかった。フィジカルを強化してスキルアップしていきたいと思う。

Q.金丸選手の評価、状態について。
坂本監督
金丸は体調が良くない中できるところまでチャレンジさせたが難しいところがあった。金丸はチームに勢いをもたらす選手でもあるため、ゲームの波に乗れなかった部分もあるかもしれない。

Q.トライをとれた要因は。
坂本監督
我々はこのトップリーグカップを勝敗以上に最後までマツダらしく戦うことを目標にやってきた。選手は最後までそれをやってくれた。トライをとれた一因はしっかりと準備をしてきたこと。近鉄のちょっとしたほころびを見つけトライにつなげることができた。選手は成長してくれたと思う。


近鉄ライナーズ
有水剛志 ヘッドコーチ(HC)
本日はありがとうございました。
まず勝ち点5をとれたことには満足しているが内容に関してはもう1ランク高いレベルにしていかないといけないと感じた。しかし雨のコンディションもあったので今日出た課題を修正し次のゲームにつなげたいと思う。

マイケル・ストーバーク ゲームキャプテン(GC)
この雨のコンディションの中でいいゲームができたと思う。まずしっかり激しくゲームに入れたこと、マツダの激しさもあったが自分たちのやりたい事、セットピース、モール、スクラムで相手を支配できたことを嬉しく思う。ゲームテーマであったディシプリンにフォーカスしペナルティの回数を少なく保つこと、ボーナスポイントを含む勝ち点5を取れたことは目標を達成できて良かったと思うが、有水HCの言う通りまだまだ課題はあるのでそれらを修正し、近鉄のスタンダードはまだこのレベルではないと思うので、もっとスタンダードを上げて次のゲームに挑んでいこうと思う。

Q.マシレワ選手の評価について。
有水HC
アタックについてはマシレワの良いところが出ていたと思うが、チームとしてゲームにフィットしているかはまだまだだと思う。

フォトギャラリー

■撮影者:萩原康夫

■撮影者:渡辺隆夫