関西大学Aリーグ 第6節の見どころ

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KDAL 第6節の見どころ

11月14日(土)
12:00K.O. 立命館大 VS 近畿大学 宝が池
14:00K.O. 天理大学 VS 京都産業 宝が池

12:00K.O. 関西大学 VS 摂南大学 神戸ユニバ
14:05K.O. 関西学院 VS 同志社大 神戸ユニバ


★ 立命館大学 vs. 近畿大学 ★

ここまで2勝3敗同士の両校。立命館大学は前節、関西大学のミスを見逃さず、確実にスコアを重ね勝利を収めた。 特に目を見張るのは、チームのゲームプランを遂行する各選手の理解力・集中力の高さである。相手の弱みを突いたATと自陣ゴール前での粘りのあるDFがこの試合でも発揮できれば勝利が近づくであろう。

一方、近畿大学は前節、エリアを支配しながらも摂南大学の外国人選手のパワーの前に屈した。しかしながら、今季の近畿大学は武器であるモールに加え、エリアマネジメントに定評のあるSO喜連と展開力のあるBK陣がゲー ムを作っている。キックで敵陣に入り、モールでプレッシャーをかけ、BKで仕留める。そんなシンプル且つ効率的なラグビーを期待したい。

★ 天理大学 vs. 京都産業大学 ★

開幕から負け無しの5連勝で首位を直走る天理大学。その原動力はチーム15人全員のリアクションスピードにある。前節では、リアクションスピードで付け入る隙を与えず、昨年度王者に対して圧巻の勝利であった。ATにおいてもDF においてもリアクションスピードを武器に常に数的優位を作り出し、京都産業大学にプレッシャーをかけていきたい。

対する京都産業大学は走力のあるWTB坂本、FB森田を走らせたい。そのためには、FWが愚直に前に出てボールキープし、セットピースでプレッシャーを与え続け、天理大学のわずかな綻びを見逃さずに両選手に勝負させたいところであろう。

我慢比べに勝ったチームが勝利をもぎ取るに違いない。

関西大学ラグビーリーグ委員 桑原久佳


★ 関西大学 vs. 摂南大学 ★

ここまで1勝4敗と苦戦している関西大学は、敗戦した試合はいずれも終盤に失点を重ねている。ゲーム中盤までは、どのチームとも互角の戦いを見せており、統制のとれた前に出るディフェンスとFW・BKが一体となったテンポの良いアタックは非常に見応えがある。両WTBの積極的な攻撃参加とFWのモールが強みであり、後半残り20分に集中力を保てることが出来れば十分に勝機が見える。

一方、摂南大学は前節、試合前半で4トライと勢いのあるアタックを存分に披露した。これまで13トライと圧倒的な突破力をみせているトプイ選手が攻撃の軸になっているのはもちろんだが、10番徳田、12番安田の積極性もチームの象徴と言える。FWのセットプレーも安定しており今シーズンの躍進を支えている。

この試合は攻める摂南大学に対し、関西大学がどのようにディフェンスで対抗するか、また、ラスト20分にどちらが集中力を持続できているかが勝負のポイントとなるだろう。

★ 関西学院大学 vs. 同志社大学 ★

昨シーズン優勝校である関西学院大学は、ここまで1勝4敗とまさかの苦戦が続いている。チームのスタイルは明確で、9番徳田、10番清水と経験豊富なハーフ団を中心にFW・BKが一体となり、自陣からでも積極的に展開するスタイルである。ここまでミスが多く、勝利に繋がっていない部分もあるが、アタックのリズムと創造性には素晴らしいものがあり、勝利を手にするためにはFWの奮起と簡単なミスをいかに減らすかがポイントとなる。

一方の同志社大学はここまで4勝1敗と優勝を狙える位置につけている。前節、才田主将を欠く布陣でスクラムに拘りを持つ京都産業大学に苦戦する場面も見られたが、強みである展開力で得点を重ね勝利を収めた。FW・BK共にスキルレベルの高い選手が多く、柔軟に相手に対応出来ているところを見ているとチームとしての充実度が伺える。両校にとって今シーズンの順位に大きく影響する試合であり、試合序盤から熱い試合が期待できる。

関西大学ラグビーリーグ委員 中林正一