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天理大学 VS. 京都産業大学
2016年10月2日(日) 12:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場第1グラウンド 入場者数:3,430人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:関谷惇大 アシスタントレフリー:四辻順一朗 / 谷之口尚大 / 吉田佑義 ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:天理大学 1山口知貴 |
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天理大学 | 京都産業大学 | |||
40 | FULL TIME | 24 | ||
14 | 前半 | 7 | ||
26 | 後半 | 17 | ||
詳細 (PDF) |
マッチレポート
昨年度準優勝の天理大学は、前節の初戦、摂南大学を大差で零封し関西大学リーグでは抜きんでた実力を見せた。対する京都産業大学の前節は、ノーサイド寸前まで同志社大学を苦しめたがロスタイムで逆転を許し、この試合にシーズン初勝利を目指す。
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両チームキャプテンを先頭に入場。
天理のキックオフで前半が開始される。序盤は互いに様子見の戦い。均衡を破ったのは天理だった。15分ゴール前左ラインアウトを支配しモールを押し込みHO藤浪輝人が左中間にトライ。ゴールも1年生のSO立見聡明が決め7-0と先制する。
22分にも、ゴール前10m左スクラムから右展開、左WTB井関信介がライン参加し、最後はFBジョシュア・ケレビが中央にトライ。Gも決め0-14と天理ペースで前半が進む。
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天理大学のアタックは、FW・BKの差がなく速い。
このまま引き下がるわけにいかない京都産業は、強い当たりで徐々に天理のディフェンスを崩し相手陣に。すると34分に15m左中間ラックから右展開し、左WTB濱田将暉がショートで入りゴール直前まで進み、右中間ラックに。ラックから右PR細野裕一朗がすかさず飛込みトライ。ゴールもSO高原慎也が決めて14-7。天理が1トライ1ゴールの7点リードして前半を終了した。
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京都産業大学の15森田のキレが天理大学を苦しめる。
京都産業は、後半3分に天理のノッコンで得点機会を得ると、22mL左中間スクラムからNo8山本湧太が持ち出し右FL李智栄に繋ぎ左中間にトライ。力でもぎ取ったトライに京都産業応援席からは大きな歓声が上がった。Gも決まり14-14。試合の趨勢(すうせい)はわからなくなった。
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ルーズボールに反応する両チーム。
この後、天理はノッコンなどミスが出て攻撃のリズムがつかめず、一方の京都産業も決め手を欠いてこう着状態が続く。そんな中、均衡を破ったのは天理。15分、30m左中間での京都産業ボールのスクラムをターンオーバー。No8佐藤慶が抜け出し、右FLフィリモニ・コロイブニラギがゴール直前まで迫るも、必死のタックルでトライを阻まれる。しかし忠実にフォローしたSH藤原恵太に繋ぎ、左中間にトライ。G成功(21-14)。
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天理大学はFWも強くなり、隙のない布陣。
天理は続けて22分にも、ゴール前5m左ラインアウトから押し込み、最後はHO藤浪がこの試合2本目のトライ右中間に決め、26-14とリードを拡げる。
京都産業に疲労感が看取られる中盤以降、天理は実力差を見せつける。31分にゴール直前右中間ラックからショートサイドをSH藤原、FBケレビと繋ぎ右中間にトライ。35分にも京都産業のキャリーバックで得た右中間スクラムを押し込み、力強くスクラムトライ(トライは左LO西川太郎)し、ゴールも決め40-14と試合を決める。
京都産業は、38分にNo8に入った20番フェインガ・ファカイが、ゴール前10m左ラインアウトから天理のタックルを振り切り右中間にトライ。ロスタイムの42分に、左WTB濱田がこの試合2本目のトライを挙げるが、最後の反撃もここまで。40-24で天理が勝利を収めた。
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MOMはスクラムのキーマン天理大学1山口知貴選手。
天理がミスに苦しみながらも地力を発揮し、京都産業を下し開幕から連勝とした一戦。一方の京都産業は敗れはしたが、残り試合に強力なフィジカルとフィットネスを発揮して全国大学選手権出場枠獲得を目指す。
(記事:山林右二、丸井康充)
フォトギャラリー
2016年10月2日(日) 天理大学 対 京都産業大学 撮影:山口勝一
2016年10月2日(日) 天理大学 対 京都産業大学 撮影:渡辺隆夫
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