10月13日(日) 天理大学 vs 立命館大学


入場者数:1478人 天候:晴れ/無風
レフリー:四辻 順一朗(関西協会)
アシスタントレフリー:米倉 陽平(関西協会) / 上地 和仁(関西協会) / 杉江 良之(関西協会)
天理大学 立命館大学
54 FULL TIME 10
14 前半 3
40 後半 7
勝点
5-0
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶天理大学 10 上ノ坊駿介

メンバー表(48時間前)

▶PDFはこちら
 
天理大学
監督小松 節夫
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR森 仁之輔3177105草ケ江YR→東福岡
2HO寺西 翔生417095東生野中→常翔学園
3PR松野 楓舞3167105松山聖陵
4LOアリスター・サウララ119698デラセラカレッジ
5LO大西 一平3182105吹田RS→東福岡
6FL川越 功喜218087東生野中→天理
7FL上ノ坊 悠馬4183100三田RCJr→市立尼崎
8NO.8パトリック・ヴァカタ4189115トンガカレッジアテレ→日本航空石川
9SH朝倉 達弥317172筑紫丘RCJS→東福岡
10SO上ノ坊 駿介318386三田RCJr→石見智翠館
11WTB藤原 竜之丞417072ノーサイドRS→日本航空石川
12CTB山田 晟大117883堺RS→常翔学園
13CTB和田 雄翔217287四日市JRFC→四日市工業
14WTBフィリモネ・サイア218399トゥポウカレッジ→青森山田
FB筒口 允之417182長崎RS→長崎南山
16Re.池田 柾士316794鯰江中→石見智翠館
17Re.小田 大樹1174117神戸科学技術
18Re.坂本 駿哉3177112薫中→天理
19Re.藤岡 洸雅3180100姫路工業
20Re.木下 颯318192吹田RS→石見智翠館
21Re.山下 蓮116565諫早RFC→長崎南山
22Re.中山 敬太317281蹉跎中→石見智翠館
23Re.平松 麟太郎317482深野中→日新
立命館大学
HC小寺 亮太
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR江木畠 悠加4176100中鶴少年RC→大分舞鶴
2HO大本 峻士3174103菫中→常翔学園
3PR甲斐 匠馬3182112筑紫丘ラグビーJrRS→東福岡
4LO本郷 正人417798春日井RS→中部大春日丘
5LO鈴木 孝昌3181100寄居中→流経大柏
6FL吉川 大智2183101淀中→関大北陽
7FL生島 拓海218193草ヶ江ヤングラガーズ→東福岡
8NO.8島 正輝3182105大分RS→大分舞鶴
9SH福本 颯翔416673東海大仰星中→東海大大阪仰星
SO山下 真之介417486松戸RS→日立RS→流経大柏
11WTB御池 蓮二317383西陵中→東海大大阪仰星
12CTB中村 颯汰317284吹田RS→大阪桐蔭
13CTB西村 長216786勧修中→光泉カトリック
14WTB岸澤 康成318086富士見中→熊谷
15FB樋川 蔵人416779鎌倉RS→東海大相模
16Re.田中 京也117595S&TRS→東福岡
17Re.中村 康暉4170102宇摩JrRS→三島
18Re.渡邉 敬太4174107岡山JrRS→玉島
19Re.石橋 隼3189106浄心中→昭和
20Re.岡本 寛朗417395名古屋RS→名古屋
21Re.百田 桔平116968堺RS→尾道
22Re.高岡 壮太417282文の里中→常翔学園
23Re.髙橋 謙416876岐阜RS→静岡聖光学院

マッチレポート

2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第3節を鶴見緑地球技場で迎えた。第2試合は天理大学VS立命館大学が対戦。この日は快晴で気温も高くまだ少し夏を感じるような気候だった。

試合は、天理大学の10番上之坊駿介のキックオフで試合が開始された。

開始直後の前半2分、スクラムにて天理大学の反則により立命館大学にFKが与えられる。10番山下真之助がクイックスタートしゴール前右奥のライン際に蹴ったところを天理大学の11番藤原竜之丞がボールをキャッチ。すぐに蹴り出し、立命館大学は敵陣深くのマイボールラインアウトを得て、トライチャンスが訪れた。

しかし連携ミスによりボールを奪われ、逆に立命館大学サイドの22m付近まで押し返され、反則によりゴール前ラインアウトとなった。

ラインアウトモールでトライを奪われるかと思われたが、立命館大学が粘り強いディフェンスを見せる。天理大学の連続サイドアタックに対し、ゲインラインを切らせない。ついに天理大学のオフロードパスを2番大元峻士がインターセプトし、その後ボールを蹴り出し危機を脱出した。

その後も再三ゴール前のピンチになる立命館大学だが、強固なDFと高い規律性で天理大学にトライを取らせず試合は拮抗した。

前半の中盤に入り、天理大学と立命館大学の激しいキックの攻防。両者一歩も引かない展開から前半20分、遂に試合が動く。

天理大学は自陣ゴール前で立命館大学11番御池蓮二からターンオーバー。その後、中央付近で形成されたラックサイドで、立命館大学の3番甲斐匠馬が強烈なタックルを決め8番島正輝がジャッカルを決める。

立命館大学はPGを選択し10番山下がゴールを成功させ3点を先制した。

26分、天理大学にもチャンスが訪れた。ゴール前の左サイドのラインアウトからモールを形成。連続サイドアタックで最後は天理大学4番アリスター・サウララがラックから持ち出しトライした。15番筒口允之がゴールを成功させ7−3。

前半終了間際の36分、再び天理大学にチャンスが訪れる。ゴール前右サイドのラインアウトとなりサインプレーでゴール中央にてラック。4番サウララが持ち出しトライを決める。15番がゴール成功で14‐3となり前半終了。

前半の試合展開は両者ゴール前まで攻め合う展開となり、特に立命館大学が規律高いDFを見せキックによるエリアの取り合いも五分の戦いであった。

後半は点数を取りに行きたい立命館大学のボールで開始。

後半4分、天理大学が中央付近から左サイド展開攻撃し5番大西一平が22m付近までラインブレイク。立命館大学14番岸澤康成がタックルし、ジャッカルを試みるもハイタックルの反則。その後のゴール前ラインアウトを天理大学7番上之坊悠馬がキャッチし、そのまま8番パトリック・ヴァカタにパスしてトライ。15番筒口がゴールを決め21−3。

後半13分、再び天理大学ボールでゴール前ラインアウトとなり4番サウララがキャッチしモールを形成。その後に8番ヴァカタがボールを持ち出し、DF5人を薙ぎ倒し圧巻のパワーでトライ。ゴール不成功で26−3。

後半18分、立命館大学に疲れが見え始め反則が重なり天理大学ボールのゴール前ラインアウトとなる。ボール投入後にモールを形成し、そのまま2番寺西がトライ。15番筒口がゴールを決め33−3。

後半28分、天理大学はキックカウンターから20番木下颯から12番山田晟大に繋ぎ、最後は11番藤原に渡りそのままトライ。15番筒口がゴールを決め40‐3。

一矢報いたい立命館大学は、後半32分。天理大学陣10mライン付近から交代で入った16番田中京也がラインブレイクしゴール前2m付近へ。トライには届かずも、天理大学の反則でゴール前ラインアウトのチャンスを得る。

ボール投入後モールを形成した立命館大学は、21番百田桔平がボールアウト。10番山下にパスし左隅にトライ。10番山下がそのままゴールを決め、40‐10とする。

すぐさま反撃に出る天理大学は、後半36分。中央付近で2番寺西がラインブレイクし、5番大西に繋ぐ。一旦ターンオーバーされるも、立命館大学が外への展開でパスが乱れる。イーブンボールを天理大学の13番和田雄翔が拾いあげ、そのままトライ。15番筒口がゴールを決め47-10とする。

後半39分、立命館大が最後の攻勢で一時は22m付近まで攻め込むも、天理大学のDFや反則により自陣ゴール前5mのラインアウトに。天理大学はモールを形成し、2番寺西がそのまま持ち込んでトライ。15番筒口がゴール成功し54‐10で試合終了。

POMは長い飛距離と高い精度のキックで勝利に貢献した天理大学のSO上之坊駿介が選ばれた。

会見レポート

立命館大学
小寺亮太 ヘッドコーチ

立命館大学としては先週のアクシデントもあったが、新しいメンバーは期待通りの働きをしてくれた。
前半はいい勝負ができたのだが、もう少し攻撃の時間を長くしたいというプランだった。ディフェンスする時間が増えると相対的に失点が増えていくのは仕方のない構造。後半、何度か突破は起こったが、やはりアタックで突破を起こしていくことが大事だ。
天理大学の後半にかける爆発力により、中盤からの突破される率が多かった。ゴール前のディフェンスには自信はあるが、その間のディフェンスをしっかりがんばり、アタックの時間を増やしながらインサイドを突破していくことに磨きをかけていかないといけない。

山下真之介 キャプテン
試合の入りから敵陣でラグビーしようとしたが、天理大学の筒口選手と上ノ坊選手もいいキックを持っていて、敵陣でうまくラグビーができなかった。中盤のディフェンスではフィジカルの強いFWにラインブレイクされて少し狂ってそのままゴールまで持っていかれたり、自分たちのペナルティがあったり。ずっと何かが違うなという感覚だった。
敵陣に入ってからアタックでは、ここまでの2戦ではトライを取れていたのだが、天理大学の粘り強いディフェンスでトライを取り切れず、自分たちのミスで終わってしまったのが今日の敗因だと思う。

Q.先週の悔しい敗戦からどう立て直してきたか。
山下 キャプテン

先週のアクシデントはあったが、しっかり準備していたリザーブの選手もいた。(先週の)関西学院大学戦は悪い負け方ではなく、得るものはたくさんあった。切り替えなきゃ駄目だと感じている選手が多く、やりやすかった。

Q.後半失点が多くなった要因は
山下 キャプテン

自分たちがペナルティをして、ゴール前ラインアウトでトライというパターンでやられた。中盤のラックからのピックや、小さなずらしで少しずつズルズルやられたのがペナルティに繋がった。

Q.WTBの三浦選手が欠場しているが
小寺 ヘッドコーチ

出場できないのは本人が一番悔しいと思うが、岸澤や髙橋謙、樋川はもともと大きな力を持っている選手。三浦の欠場による大きなダメージはなかった。
カウンターアタックなどの能力は我々も負けていない。今日も山下のキックを武器に御池、樋川、岸澤はチャンスがあったらカウンターアタックを仕掛けて真っ向勝負しようというのがチームの大きな約束事。行ったあとに山下がエリアを取るなど考えても良かったのかなとも感じた。ここはマネジメント側、我々が伝えきれていなかったと反省している。


天理大学
小松節夫 監督

前半は行ったり来たりの中でなかなか自分たちの形は出せなかったが、その中で2つ取れてPG1本に抑えられた。ハーフタイムにしっかりと自分たちのペースでラグビーをやろうと話をした。
後半はそういう意味では自分たちのペースでずっとゲームを進めて、点差も開けて、出来はすごく良かったと思っている。
その中で細かいミスなど、もうちょっとしっかりと精度を上げて、次のゲームに向かって練習をやっていきたい。

筒口允之 キャプテン
前半は立命館大学のプレッシャーや、自分たちがうまく繋げずに簡単なミスをして、なかなかトライにつなげることができなかった。後半は自分たちのやりたいラグビーをできた部分も多かったので、この点差になったのかなと思う。
来週の関西大学も勢いのあるチーム。プレッシャーに負けないように、まず前半から自分たちのラグビーができるように修正をしていきたい。

Q.後半に修正できた要因を
筒口キャプテン

前半、ピックゲインや裏の抜け出しは良かったが、その後に無理なオフロードを繋いだりダウンボールが悪かったり、サポートが遅かったりと、細かいミスで自分たちの流れに持っていけなかった。そこをもう1度シンプルなことを継続しようとロッカールームで話し、後半はできた。

Q.ここまで3戦で今日が一番いいゲームをできていたように見えたが。
筒口キャプテン

第1節、第2節は思った以上にミスが多かった。練習の中でも、細かいミスを言いながらやってる。まだまだミスは多いが、修正していきながら自分たちの良いアタックと良いディフェンスに繋げた。
自分たちのミスはコミュニケーション解消できるものが多いので、お互い喋りながら細かいところのコミュニケーション、プレー中のコールだったりとか、そこは言うようにしている。

Q.3節を終えた評価。
小松監督

リーグ戦はどこも実力が近いので、なかなか会心のゲームというのはできないと思う。その中で今日も、前節で良いラグビーをした立命館大学は自信を持って向かってくるだろうと。
前半はやはりプレッシャーはかなり強く簡単にトライを取れず、今日も難しいかなと思った。時間が経つにつれ、自分たちの細かいコミュニケーションを修正し、後半はモールでトライを取ったり、スクラムでペナルティを取ったりしながら、自分たちの形に持っていけたのが今日の一つの収穫。徐々には良くなってきてる。

Q.今日は10番と15番(筒口と上ノ坊)が入れ替わっていたが。
小松監督

これからのことをいろいろ考える中で、ずっと上ノ坊のスタンドや筒口のフルバックが構想の中にあった。上ノ坊が先にボールを出すのでラインが上がり、逆に筒口は後ろでどっしりと構えてエリア取りゲームコントロールできる。練習中にやってみて良かったので、今日試合で試してみた。

Q.前半苦しい展開だったが
小松監督

前半最初取れなかったが、その後ピンチになったところをしっかりと押さえた。向こうのチャンスもゴールでも粘れる。その中で2つパワープレーでトライを取れたので、しっかりと継続しながらしつこく攻めていけば、トライを取れると前半わかった。後半もう一度しっかりと自分たちの形でラグビーをすればいけるんじゃないかと思っていた。

Q.アリスター・サウララ選手の評価を
小松監督

ジャンパーとしてもハイボールに対しても優秀。意外とハードワークもする。ヴァカタと比べると突破力や突進力はまだまだだが、その分動く。うちの貴重なラインアウトジャンパーで、いい仕事をしてくれている。背が高いが日本で低いプレーも覚えた。タックルなども成長してる。

Q.キック合戦に見応えを感じたが
筒口キャプテン

立命館大学の10番山下選手もロングキッカー。そこは絶対負けたくない気持ちだった。しっかりエリアを取ってFWを楽に前に出すのが自分の仕事でもあり、その仕事をしっかり果たそうとしていた。


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