11月27日(日) IPU環太平洋大学 vs 福岡工業大学


第59回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 2回戦
2022年11月27日 13:00 K.O.
入場者数:人 天候:
レフリー:濱田巧(九州協会)
アシスタントレフリー:木村正彦(関西協会) / 水谷元紀(関西協会) / 細川正義(関西協会)
IPU環太平洋大学 福岡工業大学
25 FULL TIME 31
18 前半 19
7 後半 12

試合映像(ダイジェスト)


メンバー表(48時間前)

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マッチレポート

師走を前に暑ささえ感じる日差しの下、IPU環太平洋大学のキックオフで試合が開始された。
互いにキックを使いながら地域の前進を試みる。

チャンスを掴んだのは福岡工業大学。
ペナルティーを獲得すると相手陣ゴール前へ進もIPU環太平洋大学がライアウトでプレッシャーをかけノットストレートを誘発、ピンチを脱する。
それでも福岡工業大学は、再び相手陣でペナルティーを獲得すると相手陣ゴール前へ地域進める。
前半11分、相手陣ゴール前でラインアウトを獲得するとそのまま前進、最後は⑥山田が抜け出し左隅にトライ、コンバージョンも成功し、7-0と先制する。
対するIPU環太平洋大学は、オープンキックを精度高く使い、相手陣22m内へ地域を進める。
前半20分、相手陣ゴール前のラインアウトモールで前進すると、最後は⑦國分が左隅にトライ、5-7 と追撃する。
スクラムで優位に立つ福岡工業大学は 相手陣でペナルティーを獲得するとタッチキックで前進する。
前半25分、ラインアウトからテールへ⑨福山が攻撃を仕掛ける。
最後は⑤小杉が押し込み右中間にトライ、コンバージョンも成功し14-5とリードを広げる。
追いかけるIPU環太平洋大学は、前半31分、相手陣中盤でペナルティーを得るとショットを選択、8-14と並走する。
その後、福岡工業大学は前半35分⑪早田がトライ、IPU環太平洋大学は前半38分に⑧ティエナンがトライ(PG成功)をあげて19-18、福岡工業大学のリードで前半が終了した。

後半直後、IPU環太平洋大学がチャンスを掴む。
自陣のブレイクダウンを制すると相手陣ゴール前へ地域を進める。
福岡工業大学は堅守で対抗、地域を押し戻す。
それでもIPU環太平洋大学が中盤を支配、優位に試合を進める。
すると後半13分、相手陣ゴール前のスクラムから⑧ティエナンが抜け出し中央にトライ、コンバージョンも成功し25-19と逆転に成功する。
悪い流れを断ち切りたい福岡工業大学は、選手の入れ替えを行い、攻撃にリズムを加える。すると徐々に前進の勢いが増し、相手陣ゴール前へ地域を進める。
それでもIPU環太平洋大学はハードワークを重ね、得点を許さない。
その後は中盤での鍔迫り合いが続き、緊張した展開となる。
チャンスを掴んだのは福岡工業大学。
後半31分、相手陣22m内でペナルティーを得るとスクラムを選択、アドバンテージを得ながらフェイズを重ねると㉓宗貞が抜け出し中央にトライ、コンバージョンも成功し26-25と再逆転に成功する。
さらに後半38分、福岡工業大学はゴール前のラインアウトからモールで前進、最後は⑧ハラホロが押し込み左隅にトライ、31-25とリードを広げる。
IPU環太平洋大学は最後のチャンスに賭けるが万事休す。
このまま福岡工業大学が初の3回戦に駒を進めた。

(文責:品野いっせい)

会見レポート

IPU環太平洋大学
小村監督
本日はこのような良い環境で、大学選手権2回戦に臨めたことを感謝したい。
試合は全体的にシーソーゲームとなり、チャレンジャーとしてスコアを広げられないようについていった。
最後は入替のメンバー含めて体力が持たず、防御にも綻びが出て、規律も崩れてしまった。80分戦い、歴史を変えてくれた選手たちを誇りに思いたい。

ティエナン・コストリー ゲームキャプテン
初めての大学選手権の試合であったが、直後の感想としては残念。
チームメイト全員、チームの代表としてプライドを持って戦った。
1年生の頃は朝日大学に大敗してきたが、ラグビーをできる素晴らしい環境を作ってもらった。
4年生は引退となるが良い思い出と、多くの経験に感謝したい。
IPUの歴史は始まったばかり。これからの後輩たちの頑張り期待したい。

熊懐キャプテン
選手たちたちは体を張ってプレーしナイスゲームだった。
大学選手権で勝利するために1年間、もっと高い目標を持たなければと思った。

Q:大学出場という成果を得たが何が変わった?
小村監督
就任から5年目だが、部員が30名から80名に増えた。
これまでは全てをコントロールしてきたが、今シーズンはキャプテン、バイスキャプテンを中心に自習生を重んじ、課題を考えて解決すること、自分たちで行動することが結果につながった。

ティエナン・コストリー ゲームキャプテン
キャプテンのリーダーシップ。
キャプテンがチームを引っ張ってくれて、選手がついていきたいと思った。

熊懐キャプテン
戦術以上に気持ちで勝利していきたいという気持ちが練習につながった。


福岡工業大学
宮浦監督
素晴らしいグランド、環境の下で良い経験ができ、ありがたく思う。
試合はIPUの強みである3名の留学生選手に対して、防御にフォーカスを当ててチーム作りをして臨んだ。
相手の強みを消して 自分たちのペースで試合を進めることができた。
ただ、ペナルティー、特に防御の局面で多く出てしまい、一気に攻撃を許してしまった。今後も課題を継続し、防御でのペナルティーを減らしていきたい。

今村共同キャプテン
この試合はFWの強みを生かし、セットプレーで負けない、留学生選手にあたり負けないプレーの2つを狙いとした。
結果、スクラムでペナルティーを得て、ラインアウトモールでトライを取れた。
想定していた流れで勝利することができた。

福山共同キャプテン
(今村共同キャプテンがコメントした)2つのねらいを共有して試合に臨んだ。
前半途中から自分達のミスで留学生選手の突破を許してしまった。
修正して3回戦に望みたい。

Q:接戦で焦りが出たと思うが選手にはどのような話。指示をした?
今村共同キャプテン
1回戦よりも厳しい試合なる、劣勢でも集中してやり遂げようと話した。
得点されても上を向いてプレーした。

Q:FW、BKの動きの工夫は?
福山共同キャプテン
失点は自分達のミスで、我慢して無くそうと努力した。
重くてフィジカルの強い相手に対して、テンポアップしてBK中心にボールを動かした。

Q:3回戦へ向けてどのように取り組むか?
宮浦監督
関西3位チームで格上との対戦。
ブレイダウン周りでの反則が多かったので修正する。
またキックを有効に使い、地域をとっていきたい。

Q:IPUとの大学選手権の初対戦は?
宮浦監督
地方からの新生チーム。九州や地方の大学のレベルアップは大事。
今後も九州、地方の大学のチームも盛り上げていきたい。


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■清水良枝
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