トップリーグ 1stステージ・第7節 神戸製鋼 VS キヤノン
2014年10月19日(日) 13:00キックオフ グラウンド:ニンジニアスタジアム 入場者数:2530人 天候:晴れ / 弱風 | ||||
レフリー: 久保修平 アシスタントレフリー:河野哲彦 / 佐々木裕司 / 山下洋太 |
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神戸製鋼 コベルコスティーラーズ |
キヤノン イーグルス |
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17 | FULL TIME | 14 | ||
17 | 前半 | 7 | ||
0 | 後半 | 7 | ||
勝点 4 |
詳細(TL公式) | 勝点 1 |
◎レポート
神戸製鋼が無敗で1stステージを終える
前節で引き分けたもののプールB首位の神戸製鋼と3位キヤノンの対戦は,快晴の愛媛県・ニンジニアスタジアムで開催された。好調なチーム同士の対戦加えて,キヤノンからは,地元新田高校出身の山本選手と西条高校出身の宇佐美選手が先発出場することもあり,スタジアムには2500人を超える観客が詰めかけた。注目の対戦は,13時にキヤノンのキックオフで始まったが,いきなり神戸No8マパカイトロパスカのビッグゲインから,LOベッカーがトライ。神戸がノーホイッスルトライの先制パンチを見舞った。さらに前半20分にもゴール前10mの左ラインアウトから,神戸がモールを押し込みインゴール左隅になだれ込んだ。ビデオ判定となった結果,No8マパカイトロパスカのトライが認められ,神戸が10-0とリードを広げた。
29分にはキヤノンがPKから速攻を仕掛け,SOブルース→SH福居→CTBベネットとつないでトライ。CTB三友がゴールも決めて7-10と追い上げる。しかし,35分と37分には,キヤノンHO山本とCTBベネットが相次いでシンビン。人数的に不利なキヤノンに対し,神戸はゴール前のスクラムからSH佐藤が横に流れてFB山中が縦に入って山中が右中間にトライ(ウイングのゴール成功)。前半は神戸が優位にゲームを優位に進め,10点のリードで前半を終えた。
後半もこのまま神戸が一気にたたみかけるかと思われたが,キヤノンが奮起。スコアが動かないまま15分を経過した。そして19分,キヤノンHO山本が持ち込んだ神戸陣10mライン付近の左タッチライン際のラックから,キヤノン左WTB原田がショートサイドでボールをもらって裏に抜け,神戸FB山中と1対1となり,これを内にかわして一気にトライ。三友のゴールも決まって14-17の3点差に迫り,スタンドの緊迫度は高まった。そして試合終了直前にも相手陣ゴール前で攻め続けたのはキヤノンだった。22mライン内でPKを得たキヤノンはスクラムを選択。そしてスクラムを組んだ直後にノーサイドのホーンが鳴った。攻めるキヤノン。神戸がさらにオーバー・ザ・トップの反則。先のPKより中央寄りだったため,引き分け狙いのPGという選択肢もあったが,キヤノンは再びスクラムを選択。そしてスクラムを押し込んだが,ボールがこぼれターンオーバー。神戸が真横に蹴り出してゲームが終わった。
勝った神戸は1位で1stステージを終了。キヤノンも勝点1を獲得し,3位に入った。引き分けではなく勝ちこだわったキヤノンであったが,あと少しが届かなかった。マン・オブ・ザ・マッチはキヤノンWTB原田選手。タッチラインと5mもないような狭いスペースをこじ開けて奪った後半19分のトライが評価された。
○ キヤノンイーグルス 永友洋司 監督
自分たちのミスでゲームを壊してしまった。点差は3点だが,それ以上の差を感じた。
○和田拓キャプテン
反応の速さが遅かった。そこが苦戦の原因と思う。ここまで積み上げてきたものは間違っていないと思うので,2ndステージでも頑張りたい。
Q:試合終了直前のPKで,同点PGではなく何故スクラムを選択したのか?」
和田:勝ちたいと思ったからだ。FWがスクラムで行きたいと言ってきた。僕も気持ち的には一緒だった。勝ち点のことは頭にはあったが,勝点にはこだわらす,勝負にこだわった。
Q:ウインドマンスにおける課題は?
永友:セットピースの精度は昨年よりも数段上がっているので,アンストラクチャー状態における精度を向上させたい。
○神戸製鋼コベルコスティーラーズ ギャリー・ゴールド ヘッドコーチ
今日のゲームは勝つことが重要なゲームだった。それを選手が理解し,前半はいいプレーをしていた。
○伊藤鐘史 ゲームキャプテン
前半はいいゲームができたと思う。後半はしんどかったが負ける気はしなかった。
Q:1stステージ首位通過をどう評価するか?
ゴールド:無敗は神戸だけだ。選手を誇りに思う。自分たちのスタンダードを高くかかげ,ハードワークを積み重ねてきたので,どの試合もあきらめることなく戦えている。いいスタートを切ることができた。
Q:今後のチームの改善個所は?
ゴールド:チームの土台はできているので,アタックを強調してやっていきたい。アタックを向上させることで,よりデンジャラスなチームになることができる。
(記事:松崎伸一 写真:若松亮伸・松崎由里子 広報担当:松崎伸一(以上愛媛県協会))
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