9月18日(日) 同志社大学 vs 立命館大学


2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第1節
2022年09月18日 12:15 K.O.
入場者数:2500人 天候:くもり/弱風
レフリー:阪本 浩助(関西協会)
アシスタントレフリー:下田 紘朗(関西協会) / 横下 隼(関西協会) / 河村 隆史(関西協会)
同志社大学 立命館大学
15 FULL TIME 19
10 前半 12
5 後半 7
勝点
1-4
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶立命館大学 9北村瞬太郎

メンバー表

▶PDFはこちら
 
同志社大学
監督宮本 啓希
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR山本 敦輝3175105菫中→常翔学園
2HO西濱 悠太317797岡山ジュニアRS→東福岡
3PR李 優河4179115大阪朝鮮中→大阪朝鮮
LO梁本 旺義418096東生野中→常翔学園
5LO馬渡 仁之祐417893東海大大阪仰星中→東海大大阪仰星
6FL奥平 都太郎217590名古屋RS→東海大大阪仰星
7FL石井 伶央317793國學院久我山中→國學院久我山
8NO.8林 慶音1180102樟葉中→大阪桐蔭
9SH藤田 海元217075文の里中→東海大大阪仰星
10SO大島 泰真117074藤森中→京都成章
11WTB芦塚 仁317790上宮中→大阪桐蔭
12CTB大槻 健人417384同志社香里中→同志社香里
13CTB市川 亮太317686蹉跎中→東海大大阪仰星
14WTB岡野 喬吾318198大正北中→常翔学園
15FB大森 広太郎418090茗溪学園中→茗溪学園
16Re.大山 卓真316690兵庫県RS→報徳学園
17Re.石井 智己3177105同志社香里中→同志社香里
18Re.土井 康暉2181112大阪RS→常翔学園
19Re.永住 健琉218092帆柱YR→東福岡
20Re.小島 雅登417585シャルマン→東福岡
21Re.新和田 錬417176伊丹RS→尾道
22Re.西村 海音417286神川中→同志社
23Re.山本 希216878四条畷RS→石見智翠館
立命館大学
HC鬼束 竜太
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR梅本 遥己4175105北海道バーバリアンズJr.→立命館慶祥
HO中川 魁416595小阪中→大阪桐蔭
3PR藤野 翼4174108横須賀市RS→関東学院六浦
4LO本郷 正人217798春日井RS→中部大春日丘
5LO宮城 雄真3187108瀬田北中→京都成章
6FL江木畠 悠加217696中鶴少年RC→大分舞鶴
7FL長田 啓417985鞘ヶ谷RS→東福岡
8NO.8島 正輝1181101大分RS→大分舞鶴
9SH北村 瞬太郎316872横浜RS→國學院栃木
10SO山下 真之介217485日立RS→流経大柏
11WTB御池 蓮二117380西陵中→東海大大阪仰星
12CTB宮嵜 隼人417385明石JRC→報徳学園
13CTB江川 剛人318486吹田RS→桐蔭学園
14WTB山本 龍吾417785高野中→洛北
15FB吉本 匠希318386文の里中→常翔学園
16Re.大本 峻士1173105菫中→常翔学園
17Re.前川 和輝3169103亀岡中→天理
18Re.渡邉 敬太2174108岡山JRS→玉島
19Re.福江 仙太郎318898西宮甲東RC→鳴尾
20Re.榎本 匡志118098上小坂中→大阪桐蔭
21Re.堀 陽人117072名古屋RS→中部大春日丘
22Re.中村 颯汰117080吹田RS→大阪桐蔭
23Re.安井 拓馬417885藤森中→東海大大阪仰星

マッチレポート

夏合宿では早稲田に惜敗(25-33)、東海に大敗(19-58)と好不調の波が激しい同志社に対し、COVID19感染の影響で夏合宿の中止を余儀なくされた立命館。春季トーナメントでは立命館の完勝(57-14)に終わったこのカードだが、こうした状況を踏まえ、両チームの仕上がり具合が注目された。

台風14号の影響で、強風の中、立命館の先蹴で2022年シーズンが開幕。
風上ながらブレイクダウンを選択し、ゲインを図る同志社に対し、立命館も真っ向勝負の激しいDFで対抗する。
立命館は6分、LOからSH9北村が抜け出し、鋭角でカットインのWTB14山本龍吾が繋いで同志社ゴール前に。左へ展開し、WTB11御池が左隅にT。Gは不成功も0-5と立命館が先制する。
規律の取れた立命館のDFラインを突破出来なかった同志社だったが、ハイパント攻撃も交えゲインを図ると、16分FB15大森が右中間にTを返す。Gも成功、7-5と逆転する。

エリアマネジメントをブレイクダウンに求める同志社は、自陣からでも積極的に仕掛けると、21分立命館の反則からPGチャンスを得る。SH9藤田が決め10-5とリードを広げる。
両チームとも激しく身体をぶつけ合うが、縦を意識してゲインを重ねる立命館が同志社ゴール前に迫る。同志社がスクラムでコラプシングを繰り返す中、32分立命館はスクラムからSH9北村が持ち出し、鋭く走りこんできたCTB12宮嵜にパスし、そのままインゴール中央にT。Gも成功し、10-12と再逆転する。
24分PR1山本敦輝の交替が響いているのか、スクラムに苦しむ同志社に対し、縦を意識したブレイクダウンを繰り返す立命館が点差以上に優勢を保ち、前半を終える。

後半、ギャップを突くアタックから縦を意識し、ゲインを図る同志社は46分、立命館ゴール前スクラムからサイドを繰り返し、中央にボールを持ち込むと一気に右展開、WTB14岡野が右隅にT。G不成功も15-12とシーソーゲームに持ち込む。
SHを21新和田に入れ替えた同志社は攻撃のリズムが変わり、縦への突破が目立つようになったが、ケアレスミスでリズムに乗り切れない。
一方、風上を活かし、キックによるエリアマネジメントを織り交ぜた立命館は66分同志社ゴール前のモールを押し込み、T。Gも成功し15-19とする。
ラスト20分のフィットネス勝負は互いに譲らず一進一退も、コンタクトで一歩勝った立命館がリードを守り切りタイムアップ。9季ぶりに同志社を破った。

POMは立命館SH9北村が受賞した。

(文責:廣島 治)

会見レポート

■同志社大学記者会見
・宮本 啓希監督
・梁本 旺義キャプテン(以下 CP)

■本日のゲームの感想
宮本監督
本日はありがとうございました。選手に対してはマインドの部分で春に負けている立命館を相手に戦う気持ちを一番に話して来た、また夏までに自分達のやって来た事をどこまで細かく突き詰めて出来るかと言うメッセージを発して来た。
今日の彼らのゲームに対する姿勢は素晴らしかったと思うが、特に後半に入って最初にスコア出来たが、その後はボールポゼッションを取りながらも敵陣の部分で最後ミスに終わってしまうと言う細かなミスが出て、自分達のやって来た所をまだまだこれから伸ばして行かないといけない部分なのだろうと言う所が最終的な勝敗に結びついたと思う。

梁本CP
宮本監督と同じ様な内容になるのですが、踏ん張らなければ行けない時間に細かいミスやブレイクダウンの所等、これからもっと追及して行かなければと言う試合だった。

■質疑応答
Q:初戦と言う事で硬さや緊張があったか? 
A:宮本監督
どのカテゴリーでも難しいものだと思うので、特別な事をしたら負けると思っていた。自分達がやって来た事に対してどれだけ丁寧にやれるかと言う所を大事にして来たが、やはり選手達は硬さが見られた。

A:梁本CP
やはり周りの選手を見てもフワフワしている雰囲気も有った。それを自分を含む4回生が引っ張って行かなければいけないと言う所が、頼りなかった部分も有ったのでそこは修正部分だ。

Q:次の試合は関西では無いが、環境が変わる事で意識する事はあるか?
A:宮本監督
次はエコパスタジアムと言う素晴らしい会場なので、先ず学生は非常に幸せな事だと思う、遠征になるが移動が入るだけでその他は何も変わらない。今週出来なかった事、逆に出来た事は更に良くすると言うシンプルな事が大事だと思う。

A:梁本CP
しっかり勝つためにその準備を徹底して行きたい。

Q:監督として秋のシーズン初陣だったが感想は?
A:宮本監督
正直試合前は緊張した、それを隠してもしょうがないと思ったので初めてゲームに出る選手もいるので自分も同じ気持ちだと話をした。
それよりゲーム前はどの様なプレイをしてくれるかの方が楽しみだった。今は後り全部勝つしかないと言う気持ちだ。

Q:今日の試合で1年生の林選手、大島選手を抜擢した理由は?
A:宮本監督
林に関しては春から数試合公式戦でプレイしていて、フィジカル面が課題として挙がっていたが、コンタクトに自ら挑んでいく姿勢であったり、それを繰り返す事により大学レベルの差を自分で埋めようとする姿勢であったりが、実際試合の中でのパフォーマンスに繋がっていたので、同志社大学の中で一番良いNo8だと言う事で出した。
大島に関してはスペース間隔や駆け引きの部分では元々優れている選手なので、今年のボールを動かして行くラグビーでは凄くフィットしていた。夏以降の実績も踏まえて起用した。

Q:今年からアタックの形をボールを動かす様に変えているが手応えと課題は?
A:宮本監督
手応えは1~3フェーズがゲインラインを切っていけると我々の形に持っていけるとしっかり見えた。しかしゲインラインのバトルに負けてしまうとボールを動かすのは難しいと言うのは選手自身も学んだと思う。

Q:密集の中での争奪戦については課題ありと考えているか?
A:宮本監督
これはずっと課題だと思うが、一人目、二人目のブレイクダウンが多くなるのでそこはシーズンを通してやっていくだけだ。

Q:春から手応えを感じている所、課題点は?
A:梁本CP
一人一人のラグビーの向き合い方が宮本監督来てから変わった。春に負けてからしっかり足下を見つめ直し夏合宿に取り組んだ。
先ずはこの試合に向けて全力で挑んだが、細かいミスや開幕戦と言う事で硬くなってしまった。良いプレイも有ったが、悪いプレイが出た後のリアクションの所を課題として取り組んで行きたい。

■立命館大学記者会見
・鬼束 竜太ヘッドコーチ(以下 HC)
・中川 魁キャプテン(以下 CP)
・御池 蓮二選手
・山本 龍吾選手
・安井 拓馬選手

■本日のゲームの感想
鬼束HC
夏合宿で菅平に行く直前にコロナ感染やウィルス性扁桃炎が部内で流行ってしまい前日に中止になり、予定していた試合が中止になり選手達は試合経験が出来なく不安も有ったと思う。開幕戦は関東の試合観ていても準備して来た事が簡単には出せず、やって来た事の1割出せるかのレベルと考えていたので、ミスが起たり上手くいかない事は想定内だった。
その中でもディフェンスの部分は、今年に入って強化してきた部分なので、そこは選手達が良いディフェンスを見せてくれた事が勝因だと思う。
自分の中では何度かショットと思った場面が有ったが、選手達はそれをはね返しトライを取りに行ってくれたので良かった。僕が3日目に50歳の誕生日を迎えたので良い誕生日プレゼントになった。

中川CP
取り敢えず開幕戦で勝てて良かった。チームとして大学選手権出場を目指しており、今年の関西3枠に入る為に京産大、天理大が居る中でこの同志社戦は落とせない所だったので、そこに勝つと言う事が達成出来て良かった。内容としては粘り強くディフェンスが出来た事が試合の結果に繋がった。
リザーブとして入ってきた選手もしっかりインパクトを残してくれて、エナジーを与えてくれ、80分間自分達の試合が出来たと思う。

御池選手
先輩たちが抜けてくれて、そこで僕がボールを貰いトライすると自分の中で決めていて、それが上手く行ったことが良い点。
立命館はまだまだこれからレベルアップしていくのでもっと観て欲しい。

山本選手
個人的には自分の仕事であるハイボール、キックチェイスが出来て良かった。
それ以外に反省点もあるので修正して行きたい。

安井選手
しっかり結果として同志社に勝てたのが一番のポイントだと思う。個人としては残り少ない時間で自分の仕事は何が出来るのかを考え、一つ一つ意識していたのでそれが勝利に繋がったと思う。

■質疑応答

Q:今日の試合の課題は?
A:鬼束監督
今日の試合でやらなければいけない事が見えて来た、反則でリズムが取れなくなる。前で止めたいと言う気持ちが空回りしてしまうのでその辺は修正して行かなければいけない。後はキックのレシーブや蹴り返しの部分で、決して良いプレイが出来ていなかったので精度を高める必要がある。   

A:中川CP
ディフェンスの強みの再確認が出来た。課題としてはフォワードのセットプレイで練習では出来ていた所が出来なかった。スクラムも自分達の思う様に組めなかった。

Q:母校に勝ったと言う特別な思いはあるか?
A:鬼束HC
無いと言ったら嘘になるが、ディフェンスを見ている佐藤も昨年まで同支社のヘッドコーチ等をしていたので、自分達が勝ちたいのもあるがやはり学生達に勝って欲しいと言う思いが強かった。昨年皇子山で負けた時に定期戦の盾を来年は頂きますと約束していたので、実行できて良かった。

Q:夏合宿が出来なく、本日の試合を迎えた感想は?
A:中川CP
僕自身もコロナに罹り練習に参加出来ない時間も有って不安な部分も多かったが、その中で相手にフォーカスするより自分達のやるべき所に拘って行こうと言っていた。練習でもしっかりしんどい状況を作ってやって来た事がゲームの中で出たと思う。

Q:試合時間が残り少ない所で逆転して危ない場面も有ったがその時の心境は?
A:中川CP
チームとしてしんどい時間だったが皆でしっかり声を掛け合い、スローガンであるコネクトとして入って来たメンバーもそうだが、全員でしっかり声を掛け合ってしっかりディフェンス出来た所が有ったので、チームとして拘っている所が出たと思う。

Q:1年生のメンバーが多く入っているが理由は?
A:鬼束HC
単純にパフォーマンスの良さ。実力で勝ち取っている。練習やラグビーに対しても真摯に取り組んでおり、それがチームに良い活力を与えている。

Q:御池選手が立命館を選んだ理由?
A:御池選手
両親の影響もあるが、関西に残って関東のチームに勝ちたいのが大きかった。自分で立命館を選んだ。

Q:安井選手 試合時間が短い中でタックルを2本決めたが振り返って?
A:安井選手
膝の怪我から最近復帰をして試合経験を積んでない中で不安だったが、選ばれたからには少ない時間でもよいプレイ、流れを変えるようなプレイをしたかった。

Q:今日はディフェンスの勝利と言われていますが?
A:鬼束HC
完璧では無いが、一人目のタックルと二人目のアシストのダブルタックルにフォーカスしており、そこでファイトし続ける事が出来てジャッカルやターンオーバーに繋がったと思う。分けだと思う。


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■KRPU 古田浩

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