4月24日(土) 東芝 24-27 リコー

トップリーグ2021プレーオフトーナメント 2回戦
2021年04月24日 12:00 KO
入場者数:2558人 天候:くもり時々晴れ/無風
レフリー:真継丈友紀(日本協会A)
アシスタントレフリー:塩崎公寿(日本協会A) / 水谷元紀(関西協会) / 錦賢太(関西協会)
東芝 リコー
24 FULL TIME 27
5 前半 20
19 後半 7
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

レッドカンファレンス5位通過のブレイブルーパスとホワイトカンファレンス4位ブラックラムズとのプレーオフトーナメントが好天の中、ブレイブルーパスのキックオフでスタートした。

前半3分、キックオフ直後のハイパントをキャッチしたブレイブルーパスは、⑬セタ・タマニバル、⑮豊島翔平の切れ味鋭いラインブレイクからボールを動かし、⑭ジョネ・ナイカブラが防御をかわし、右中間にノーホイッスルトライ、5−0と幸先の良いスタートを切る。
対するブラックラムズは相手陣に入ると、前半9分、中央でペナルティー、ショットを選択、⑮マット・マッガーンが冷静に決めて、3−5とする。スクラムで優位に立つブラックラムズは、中盤から相手陣に地域を進める。
前半15分、再度ペナルティーを得るとタッチキックでラインアウト、モールで力強く前進すると、②武井日向が左中間にトライ、コンバージョンも成功し10−5と逆転に成功する。

流れを変えたいブレイブルーパスに対し、ブラックラムズは、⑦松橋周平のジャッカルで攻撃を寸断、スクラムでもペナルティーを獲得しラインアウトモールで前進、ゴールラインラインを割ったかに見えたがTMOでノートライ。
その後の前半24分、スクラムのプッシュから、⑨高橋敏也が左中間に走りきりトライ、コンバージョンも成功し17−5とリードを広げる。
さらにスクラム優位なブラックラムズは、トライの機会を得るかに見えたが、ブレイブルーパス⑥リーチマイケルが接点で強さを見せボールを奪取、ピンチを防ぐ。
相手陣に地域を進めたいブレイブルーパスに対し、ブラックラムズは、前半39分、中盤中央でペナルティーを得るとショットを選択、⑮マット・マッガーンが沈めて20−5とする。このままハーフタイム、セットプレーに勝るブラックラムズが前半を制した。

後半開始早々3分、タッチキックをクィックスローで再開したブラックラムズは、⑩アイザック・ルーカスが巧みに抜け出し、㉒メイン平がタッチ際にトライに見えたがタッチ、ブレイブルーパスはピンチを脱する。双方メンバーの入れ替えを挟みながら、中盤での攻防、最初にチャンスを迎えたのはブラックラムズ。ゴール前ラインアウトから前進し細かいパスでトライを窺うが、ブレイブルーパスの接点での防御が光り攻撃を寸断、中盤での攻防へ戻す。
我慢の続くブレイブルーパスだが、ブラックラムズのペナルティーが続きチャンスを迎える。後半21分、ゴール前のFWの攻撃から②橋本大吾のトライ、さらに後半24分、ラインアウトから⑭ジョネ・ナイカブラが中央を突破しトライ(コンバージョン成功)、17−20と3点差に詰め寄る。

勢いに乗るブレイブルーパスに対し、悪い流れを断ち切りたいブラックラムズはスクラムでペナルティーを奪う。ブラックラムズが主導権を取り戻しにかかるが、ブレイブルーパスはラインアウトで対抗、中盤の攻防から抜け出す。
ブレイブルーパスは、相手陣22m内に入りラインアウトモールで前進、ペナルティーを獲得するとタッチキックを選択、再度ラインアウトモールで逆転を狙うがアンプレイアブル、5mスクラムとなるがブラックラムズがターンオーバー、万事休す。
中盤の攻防に戻ると、ブラックラムズ⑦松橋周平が値千金のジャッカル、チャンスを呼び込む。後半38分、ラインアウトモールから前進すると、⑯小池一宏が抜け出し、こぼれたボールを㉑山本昌太が抑えトライ、コンバージョンも成功し27−17と10点差の安全圏へ。
意地を見せるブレイブルーパスは、後半42 分、中央スクラムから㉑小川高廣が抜け出しトライ、コンバージョンも成功して24−27とするがノーサイド。

セットプレーに上回るブラックラムズが、27−24で勝利し準々決勝へ駒を進めた。


記者会見レポート

東芝ブレイブルーパス
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(HC)
まず、リコーにおめでとうと言いたい。自分たちの選手を誇りに思う。今日はプレッシャーを受け、チャンスもあったが最後はうまくできなかった。スクラムでプレッシャーをかけられたがそれ以外は良かった。

リーチマイケル キャプテン
応援してくれたファンのみなさんに感謝します。なかなか思うような結果は出せなかったが、毎回応援してくれて感謝している。今日の試合はセットピースでプレッシャーがあり思うようにできなかったが80分プレーできた。この経験を生かして来シーズンに向けて、若い選手が多いので強く成長していきたい。今シーズンありがとうございました。

Q.思うような結果にならず早く終わってしまったが、今シーズンを通してうまくいかなかったところはどこか?
ブラックアダーHC
プレッシャーを受けてもセットピースをしっかりしていきたい。ストラクチャーがうまくいっている時は良かったが、セットピースにプレッシャーがかかるとうまくいかなかった。

リーチキャプテン
HCと同じ。毎試合良い結果の時はセットピースがうまくいっているが、セットピースがうまくいっていないと苦しい。試合の勢いをどうつけていくかシーズン後試合を振り返り、若い選手が多いのでこの経験を来シーズンに向けて生かしていきたい。

Q.東芝側のペナルティーが多かった。ゲームを振り返ってどうか?
リーチキャプテン
自陣でペナルティーが多かった。負けたら終わりの試合ではよくなかった。

Q.トップリーグが終わるが今後どうか?
リーチキャプテン
長い歴史の中で代表チームの強化につながっている。今シーズンはトッププレーヤーも来て勝負が良くなった。次の新リーグに向けて日本ラグビーが強くなると良い。

Q.今後の日本代表への抱負は?
リーチキャプテン
スコッドに向けてリフレッシュして体を作り選ばれるように頑張りたい。

Q.後半出場後、声を出して、エナジーを出してスクラムを修正できた。鍵は?
藤野佑磨選手
前半はリコーさんが自分たちの間合いでスクラムを組んでいたので、後半は東芝の間合いでスクラムを組めたのが良かった。

Q.トライをとったシーンとトライを防いだシーンを振り返って
ジョネ・ナイカブラ選手
とても難しい試合だった。集中してコントロールしていた。ラインアウトでミスマッチがあったので、ハードキャリーを選んだ。ディフェンスが難しかったが、リコーのカウンターアタックが強かったので内側からタックルすることを心がけた。タックルできたのは幸運だった。


リコーブラックラムズ
神鳥裕之監督
今日もありがとうございました。本当にこのような試合ができてスタッフ、ファンの方にお礼を申し上げたい。厳しい試合だった。前半いい流れだったが、後半は繋がらなかった。競った試合を勝てたのは、自分たちの成長。

松橋周平キャプテン
観客のいる中で試合ができて良かった。ファンの前で勝つことが大切だった。FWのスクラムでプレッシャーをかけて優位に立てた。ペナルティーがあったが、メンタリティーを強化してさらに成長したい。自分たちのプロセスを大事にして、次の試合も頑張りたい。

Q.若いフロントロー、前半で4つのペナルティーを取れたが良いスクラムが組めた要因は?
松橋キャプテン
若いメンバーの日々の成長が加速している。練習中からベテランの姿勢も素晴らしく、チーム全体で作り上げている。

Q.後半最後ペナルティーで、ショットを選ばずラインアウトを選択したが?
松橋キャプテン
モールからトライを取るか時間を使うため選択した。モールの強さに自信があるから選択できている。場合によってはショットを選択する。

Q.今日勝ちきれたのはどのように意識したからか?勝ちきれた要因は?
松橋キャプテン
自分たちのプロセスを信じていて大事にしている。今日はチームが冷静だったのでそれが良かった。

Q.東芝との戦績は劣勢だったが、勝ったことの意識は?
神鳥監督
過去の戦績は詳しく知らなかった。この一発勝負で力を発揮してくると思った。前半のリードで余裕があったのが、東芝のポテンシャルで厳しい試合になった。

松橋キャプテン
非常に強いイメージがあるので、前半からプレッシャーがあったが自分たちのプレーができて勝って良かった。

リコーのスクラムのポイントは?
武井日向選手
1人ひとりが自分の役割を全うすること。リコーのスクラムは、ひとつひとつプロセスを大事にしている。

Q.スクラム、モールでプロセスを大事にしているが練習で大事にしていることは?
武井選手
映像を見て、手のポジションなどディテールにこだわっている。

Q.若手選手が成長しているとのことだが、心がけていることは?ベテラン選手の存在は?
武井選手
若い選手で盛り上げようとしている。自分たちが引っ張っていこうという気持ちでいる。日頃からいろいろ教えてもらって、いい関係である。そこがリコーの良さである。

(文責:品野いっせい)

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