トップウェストAリーグ 2ndステージ 第2節
中部電力 VS. 大阪府警察
2016年11月19日(土) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 | ||||
中部電力 | 大阪府警察 | |||
13 | FULL TIME | 11 | ||
3 | 前半 | 8 | ||
10 | 後半 | 3 | ||
勝点 4 |
詳細 (PDF) |
勝点 1 |
マッチレポート
まだ暑さの残る9月10日に開幕した2016年度のジャパントップウエストAリーグも残すところあと2節で幕を閉じる。1stステージ2位の中部電力と3位の大阪府警との一戦。前節のNTTドコモ戦に敗れた大阪府警にとってはいよいよ今季最終戦。10月2日に行われた1stステージの対戦では、終了間際に大阪府警がCTB角田祐紀のDGで逆転するという劇的な展開で10-8と勝利をおさめている。両チームにとってトップチャレンジ進出を賭けた生き残りの一戦は、東大阪市花園ラグビー場第2グラウンドに両チーム関係者を含む800人を超える熱心なファンを迎え、大阪府警のキックオフで幕を開けた。
先手を取ったのは大阪府警。4分にゴール前10m左中間での中部電力のホールディングで得たPGをSH9番三瀬亮太郎が慎重に決め、3点を先制した。さらに大阪府警は15分に10mL右中間よりBKが左に展開、中部電力ゴールに迫ったゴール前5mの左中間ラックからフォローしたSO10番三瀬憲二朗にわたり左隅にトライ。兄SH9番三瀬亮太郎のゴールは外れたが0-8と点差を拡げる。
その後、両チームは積極的にBKに展開し相手ゴール前に迫るが、互いに決め手を欠き得点できない。大阪府警は目先を変えて時折FWラッシュで中部電力陣深く攻め込むが、こちらも中部電力の固いDFに阻まれる。そして33分、中部電力は大阪府警のオーバー・ザ・トップで得たゴール前30m付近右中間のPGをSH9番東郷幹也が決め、ようやく得点を挙げ3-8で前半を折り返す。
後半に入ってもゴール前のDFは両チーム共に強固でなかなか相手に得点を許さない。9分、中部電力はゴール前でFWが執拗にサイド攻撃、そして中央付近のラックに走りこんだ左WTB11番紀伊皓太がインゴールに抑え8-8、FB15番犬飼涼二のゴールも決まり10-8とこの試合初めてリードを奪う。このまま試合は膠着状況。
中部電力が1stステージの雪辱を果たすかと思われた35分、10mL中央で中部電力が犯したハイタックルで大阪府警がPKを得る。これをFB15番泉雄也が慎重に決め10-11と大阪府警が再びリードを奪う。圧巻は38分、中部電力は22mL付近のラックを右中間から徐々に中央付近に移動、満を持したSO10番川久保龍太郎が狙い澄ましてDG、ボールはクロスバーを鮮やかに超えて13-11、二転三転した混戦に決着をつけた。
両チーム死力を尽くした一戦を勝ちとった中部電力はこの時点で2位以上が確定し、トップチャレンジ進出を手中にした。次週の最終戦で1stステージ1位のNTTドコモと対戦する。
中部電力 遠藤一輔監督
今日は協会の方々にこのような場を作っていただき本当に感謝している。チームとしてはライバルと思っている大阪府警に勝つことを目標に一年間続けてきて、今日の勝利は本当に嬉しく思う。内容的には耐える時間が長い試合だったが、全員が大きなペナルティもなくDFを頑張り続けられたことが良かった点である。絶対にチャンスが来るとハーフタイムにも話していて、結果的にそのチャンスをものにして勝てた点も良かった。来週はNTTドコモという格上の相手、1stステージの対戦でもウチのやりたいことがなかなかできなかったが、胸を借りるチャレンジャー精神で臨み、今後のトップチャレンジに繋がるゲームをしたいと考えている。
大阪府警 松隈孝太郎監督
試合には負けたが、ウチらしい戦いはできたと思う。3位という結果は残念だが、まだ3地域統一リーグに向けた試合も続くので、あと2試合しっかり勝利してシーズンを終わりたい。
(記事:石川悟、丸井康充)
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■撮影:KRPU 前田寛文