第六節の見どころ
11月22日(土)
12:00 K.O. 近畿大学 VS 天理大学 近鉄花園Ⅱ
14:00 K.O. 大阪体育 VS 摂南大学 近鉄花園Ⅱ
11月23日(日)
12:00 K.O. 同志社大 VS 関西学院 宝が池
14:00 K.O. 立命館大 VS 京都産業 宝が池
【近畿大学 対 天理大学の見どころ】
近畿大学は、前節の大阪体育大学戦で2年ぶりのAリーグ勝利を手にした。2戦連続引き分けに終わるかと思われた後半ロスタイムにFWで決勝トライを決め、嬉しい初白星を勝ち取った。試合を重ねるごとに近大らしさを取り戻してきており、勢いに乗れば手強い存在である。この試合もFWとBKが一体となって連勝を目指す。
一方の天理大学は、前節の摂南大学戦でスクラムやラインアウト、モールから得点を重ね、ようやく2勝目をあげた。走力のあるBKからの多彩な攻撃だけでなく、力強いFWがチームを牽引しており、セットプレーは相手にとって脅威となっている。両校とも昨年逃した大学選手権出場を目指して何としても勝利したい大事な試合。いかにミスを少なくし、DFで相手の連続攻撃を封じ込めるかがカギになるだろう。
関西大学ラグビーリーグ リーグ委員 野中 孝介
【大阪体育大学 対 摂南大学の見どころ】
いまだ勝ち星のない大阪体育大学は、前節の近畿大学戦でリードされながらも自慢のFW でトライを重ね追いつくという展開で、勝利まであと一歩のところまで迫った。敵陣に入ればトライまで結びつける力はあるだけに、試合序盤で自慢のFWが圧力をかけて先制し、終始リードする展開になれば勝利を呼び込むこと ができるだろう。
一方、こちらも勝ち星のない摂南大学は、前節の天理大学戦でもFWの両外国人選手が自慢の力強さを発揮していたが、チーム全体での反則の多さから相手にチャンスを与えてしまった点が悔やまれる。高い攻撃力を発揮するためにも、反則や細かなミスをなくして勝利に結びつけたい。お互い大学選手権出場は逃したものの、何としても入替戦を回避すべく是が非でも勝利して次に繋げたい大事な試合である。
関西大学ラグビーリーグ リーグ委員 野中 孝介
【同志社大学 対 関西学院学大の見どころ】
前節、僅差で連勝がストップした同志社大学は、セットプレーで優位に立つことで、得点力のあるBK陣が活きてくる。特に強みであるスクラムをいかに得点に結びつけられるかがポイントとなるが、もともと個人能力が高いメンバーが揃っており、自分達のリズムで攻撃できれば、相手チームにとっては脅威となるだろう。
一方、ここまで、圧倒的な攻撃力でリーグトップの得点をあげている関西学院大学は、開幕から好調な状態を維持している。FW、BK共にバランスが良く、テンポの速いラグビーを目指し、どのエリアからでも積極的に攻めてくるのが特徴であり、相手チームとしては、セットプレーでプレッシャーをかけてテンポを作らせないことが重要となるだろう。
チームの目標である全勝優勝をかけた関西学院大学と、優勝争いのためにはもう1敗も許されない同志社大学の戦いは、激しい試合が予想される。
関西大学ラグビーリーグ リーグ委員 河瀬 泰治
【立命館大学 対 京都産業大学の見どころ】
ここまで2勝2敗1分の立命館大学は、前節の敗戦でリーグ2連覇は消滅したが、大学選手権出場に向けて大事な一戦である。FWに機動力のある選手が多く、BKとのコンビネーションが良くなると、これまで以上に得点力が増すだろう。今回の対戦は、セットプレーの安定が不可欠である。
一方、前節2点差で競り勝ち、全勝を守った京都産業大学は、相手ボールのスクラムでプレッシャーをかけ、また献身的なディフェンスを繰り返すことで、対戦相手の得意な展開に持ち込ませない強さがある。身体のサイズや派手さは無いが、まとまりのあるFW陣の働きによって、ハーフ団が着実にエリアを取り、ここ一番でトライを取りきれる両WTBを走らせる、といった戦い方が明確になっているのが強みである。
16年ぶりのリーグ制覇に向けて勢いのある京都産業大学に、昨年の覇者立命館大学が意地を見せられるか、注目の一戦である。
関西大学ラグビーリーグ リーグ委員 河瀬 泰治