11月23日(日) 第6節 同志社大学 14-26 関西学院大学

関西大学Aリーグ 第6節

2014年11月23日(日) 12:00キックオフ グラウンド:京都市宝が池公園運動施設球技場 入場者数:3970人 天候:晴れ/無風
レフリー:宮本昌樹
アシスタントレフリー:眞崎智央 三井健太 伊達義博
同志社大学 関西学院大学
14 FULL TIME 26
0 前半 14
14 後半 12
 詳細(PDF)

◎マッチサマリー
前節、京都産業大学に惜敗したものの4勝1敗の同志社大学と開幕6連勝の関西学院大学、優勝を目指す両校にとって重要な試合。晩秋の京都、宝が池球技場で上々のコンディションのもと多くのファンが見つめる中、同志社大学のキックオフでゲームが始まった。序盤から関学大は前節までと同様、自陣からも徹底してボールをキープする戦法で攻め続ける。

インゴールノックオン、モールを押し込むがゴール寸前でのノットリリースなどほとんどを相手陣エリアで攻め続けるもののなかなかスコアができない。そのような中、23分、連取した22m左中間ラックから初スタメンの⑨山戸椋介がサイドを抜け出し2~3人をステップでかわし中央まで回り込み初トライ。ゴールも自ら決めて0-7と先行する。ここから序盤と同じような展開が繰り返されるが、前半終了間際の39分、ゴール前のラックから⑨山戸からのボールを⑤原田陽平がゴールポスト左へねじ込む、ゴールも決まり0-14の関学大リードでハーフタイム。

前半は、関学大が「攻」、同志社大が「守」という構図であったが、後半は何とかこの展開を変えたい同志社大、HB団を入れ替えて臨む。やはり、同志社大はテンポを上げてきた。後半は前半と攻守の主役が入れ替わり、同志社大の攻撃時間が増える。だが、関学大も激しいディフェンスで応酬、自陣22mを越えさせない。こうした攻防の中で12分、関学大は自陣10m付近でタックルターンオーバーした球をキャプテン⑦鈴木将大が持ち出しゲイン、ラックを一つはさみ、今度は⑧徳永祥尭がビッグゲイン、オフロードで⑩清水昌大にパスしそのまま走りきり左中間にトライ、0-19と引き離す。21分にも関学大⑭中井剛毅が右隅にトライ、難しい位置から⑨山戸がゴールを決めて0-26とほぼ勝負を決める。

何とか巻き返しを図りたい同志社大学。選手入れ替えをしない関学大は集中力も運動量も少しずつ低下してきているように見える。これに対し、同志社大はフレッシュな選手を投入する。26分にバイスキャプテン⑫木村洋紀が右中間に、33分には⑬石田幹太が左中間にトライと意地を見せるが、結果は14-26でノーサイドとなる。MOMには⑩清水晶大が選出された。同志社大は、セットプレーとりわけ自慢のスクラムが安定しなかったことが誤算であった。一方の関学大は、特に前半、自分たちのラグビーを愚直にやり切れたことが勝敗の分かれ目となったと思われる。大学選手権含め、今後の両校の一層の健闘を期待したい。

【関西学院大学 野中孝介 監督】
同志社大はセットプレーが強く、BKも走力のある選手が揃っており、自由に動かれると脅威になると考えていたので、セットプレーの安定と前に出るディフェンスをポイントに臨んだ。そこを徹底できたことが、本日の勝因だと思う。ただ、後半にディフェンスシステムが崩れてしまった、ここは大反省している。最終節の京産大は本当に強いチームで、我慢比べになると思うが、目標にしてきた関西全勝優勝に向けて、しっかり準備しチャレンジしたい。

【関西学院大学 鈴木将大 キャプテン】
同志社大の強いスクラム、個々の能力の高いBKを警戒しこの1週間練習を重ねてきた。準備してきたことがしっかりできたことが、勝利につながったと思う。しかし、後半の終盤にディフェンス組織が崩れペナルティーが多くなってしまい、失点をしたことは来週に向けての反省材料。あくまでも全勝優勝が目標なので、この1週間もチームが一つになって、気を抜かず最高の準備をして、京産大戦に臨みたい。本日も沢山の皆さんに応援いただき、本当にありがとうございました。

(記事:高橋茂治 写真:小巻真司 広報担当:酒井達博)