リポビタンDチャレンジ2013 第1戦
2013年6月8日(土) 14:00キックオフ グラウンド:近鉄花園ラグビー場 入場者数:20,152 天候:晴れ | ||||
レフリー:ー アシスタントレフリー:ー | ||||
日本代表 | ウェールズ代表 | |||
18 | 試合前 | 22 | ||
11 | 前半 | 6 | ||
7 | 後半 | 22 | ||
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マッチ・サマリー
この日の大阪の天候は最高気温29.5度、湿度48%、近鉄花園ラグビー場に日本代表がウェールズ代表を迎えるのは2001年6月10日以来となる。
ウェールズ10番ダン・ビガーのキックオフのボールは日本陣内22mライン右隅付近に蹴り込まれた、ボールキープした日本はそのままモールを押し込み場内を沸かせる、その後15番五郎丸のキックで相手陣深く攻め込みラインアウトを得るがミスで自陣に攻め込まれるが低いタックルで凌ぐ、両チームともミスはあるもののそれをカバーする反応が早く、相手にアドバンテージを与えるまでにはいたらない、ロウレンス・ファン・デル・メルべ(RSA)レフリーの笛も多くなりゲームは途切れるがその分セットプレーが多く見応えのあるゲームの立ち上がりとなった。
先制は日本、15分ウェールズ陣22m付近PGを15番五郎丸が決め3-0とする、20分にも五郎丸がPGを決め6点のリード、その後ウェールズは22分、28分とダン・ビガーがPGを決め同点とするが37分、日本はゴール前5mラインアウトから7番マイケル・ブロードハーストがモールのサイドを突き右隅にトライ、ゴールは決まらなかったものの、11-6とリードして後半戦へ。
後半6分、19分にウェールズ10番ダン・ビガーのPGにより11-12と日本は初めて逆転される、その後23分に日本陣中央5mラックから、15番、7番、13番とボールをつなぎ14番ハリー・ロビンソンが右中間にトライ、ゴールも決まり11-19とリードを拡げるが、日本は29分14番藤田が右中間にトライ、五郎丸のゴールも決まり18-19と1点差に追い上げるが、38分にウェールズ22番リース・パッチェルにPGを決められ18‐22で惜しくもおよばなかった。 負けは負けであるが、日本はキックを効果的に使い相手陣に入り早いテンポで攻撃を仕掛けてトライを奪い、またDFでは接点の強さでは劣るものの、低くしつこいタックルでターンオーバーする場面も幾つかみられた、また気迫では間違いなくウェールズに勝っていた、それはウェールズにトライ数で上まわっていたことが証明している。 この日の観客数は20152人で、ここ10年間、代表戦では最多であった。
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会見
【ウェールズ代表、 ロビン・マクブライドヘッドコーチ】
この状況下でよくやったが、前半はゲームをコントロールできなかった。ジャパンは思った以上に力のあるチームだ。次の試合も心して臨みたい。
【ウェールズ代表、 ブラッドリー・デービスキャプテン】
一週間非常に気持ちをリセットして練習をした、準備期間が短かったが選手達は順応してくれた。テストマッチはどこでもレベルが高いし、普段と変わりなく試合に臨んだ。前半は良くなかったがハーフタイムでヘッドコーチのアドバイスで立て直しが出来たので、後半に臨むことが出来た。
(日本で印象に残ったプレイヤーは・・・?)
ロビン・マクブライド:特に誰とはなくテンポの速い攻めが得意としているチームだと思った。我々が思っていたより、スクラムも、セットプレーも、ラインアウトも良く、バックスも良い動きだったと思う。
【日本代表 エディ・ジョーンズヘッドコーチ】
日本代表としては得点するチャンスはあったが、なかなか獲れなかった。ウェールズは獲ったことがこの結果となった。日本の進むべき道を選手達が示してくれた。
【日本代表 菊谷 崇ゲームキャプテン】
折角、多くのファンがグランドに足を運んでくれたのに、歴史的勝利をプレゼントすることが出来ず、申し訳ございませんでした。 しっかりとした準備と気持ちはグランドに用意してきたので、パスの正確性とサポートと細かなところを修正して、次の秩父宮で是非、ウェールズを倒したい。 (素晴らしかった点は?) エディ・ジョーンズ:ディフェンスは非常に良かった、タックルも良かった。 相手にトライを獲られたが、ボールを支配している時は勢い良く攻め込み、相手にも危険なシーンと思わせたと思う。
[敬称略]
(記事:北畑幸二、玉川育夫 写真:長谷川昭男、北畑幸二)