第7節(最終節)の見どころ
12月3日(土) @京都・西京極
12:00K.O. 立命館大学 vs. 関西大学
14:05K.O. 同志社大学 vs. 天理大学
両校、開幕前は上位入りを期待されながら、開幕戦を落とし不完全燃焼のシーズンとなった。ともに関西学生代表のプロップを擁して安定したスクラムと粘り強いディフェンスに自信をもつ。
試合の展開は、両校のディフェンスが拮抗し、互いにそのディフェンスをこじ開けようと力を尽くす前半と、相手の弱点を見極め、そこを突いていく後半になろう。しかし、この凡庸なシナリオを崩して優位に立つのは、関西学生で最重量の右プロップ佐々木一徹を活かした立命館のスクラムか、ミスボールへの反応、タックルドボールへの寄りの速さでターンオーバーを連発する関西大学か、どちらも自校のペースにもちこむまで辛抱を重ねて、チャンスで一気にスコアする思い切りの良さが求められる。勝った方が5位となる試合ではあるが、順位よりも、歴史ある両校のプライドをかけた試合となることを期待したい。
昨年と同じく、この両校が最終節で優勝をかけて対戦する。
昨年は、前半の前半を制した同志社が、そのまま勝ちきっているが、今年の天理大学は同じ轍を踏むとは思えないほど、戦力が充実している。主将で左プロップの山口知貴は強いスクラムを引っ張り、フォワードの2列と3列はよく走り密集で力強く機能する。シーズン途中からSOに定着した後藤大輔は、攻撃的にバックスラインを走らせる。
同志社大学は、前節、立命館大学の闘志にノーサイド寸前まで追い詰められたが、連続攻撃から逆転トライを奪い、負けない強さをもつ。フォワードの3列は常に攻守の起点となり、SH大越元気は、能力あるバックスラインを動かすとともに、自らも変幻自在のプレーで局面を切り開く。この試合が関西の大学で最高レベルの試合となることを願うとともに、大学選手権での勝利を予感させる両校の強みを出し切る試合となってほしい。
関西大学ラグビーリーグ委員長 高見澤 篤