12月22日(日) 京都産業大学 vs 大東文化大学

試合映像
メンバー表

入場者数:3674人 天候:晴れ/弱風
レフリー:吉野滉平(九州協会)
アシスタントレフリー:山谷亮介 / 西本武史(関西協会) / 金谷俊明(関西協会)
京都産業大学 大東文化大学
59 FULL TIME 12
40 前半 0
19 後半 12
詳細(日本協会公式)

マッチレポート

3回戦で青山学院大学を破った京都産業大学と、この試合が初戦となる大東文化大学との試合が、冷たい北風が吹く、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿メイングラウンドで行われた。

京産大のキックオフで前半がスタート。
試合が動いたのは10分。ゴール前からの大東大のキックをWTB西がライン際でキャッチ、そのボールをつなぎ、最後はLO石橋が中央にトライ。キックも決まり7-0と先制する。
13分には大東大のSH足立のキックをキャッチした京産大No.8シオネがCTBナブラギにパスし、大きくラインブレイク、最後はナブラギが中央にトライ。ゴールも決まり14-0とする。
20分には京産大はゴール前ラインアウトからモールを形成しドライブ。最後はHO平野が押さえトライ。ゴールも決まり21-0とリードを広げる。

25分、自陣でナイスタックルによってボールを奪い連続攻撃。最後はWTB小林が走り切り右隅にトライ。26-0とする。
28分、大東大がチャンスを迎える。ペナルティを得てタッチキック、ゴール前のラインアウトからモールを形成しドライブするもターンオーバー。得点には繋がらなかった。
京産大は自陣からの有効なタッチキックにより得たマイボールラインアウトを起点にしてFL日𠮷が中央にトライ。 ゴールも決まり、33-0とする。
35分には22m中央ラックを起点にして展開、FB辻野がトライ。ゴールも決まり40-0とする。
前半終了間際、大東大はゴール前ラインアウトのチャンスを得て攻めるも得点にはつながらず、40-0で前半を終了した。

後半は大東大のキックオフでスタート。
44分、京産大はゴール前ラインアウトを得てモールを形成してドライブ、HO平野が押さえて45-0とする。
さらに51分にはゴール前でフリーキックを得て、タップキックから素早くせめてNo.8シオネが中央にトライ、ゴールも決まり52-0とする。


54分にはLO石橋のラインブレイクから、替わったばかりの堤田がトライ、ゴールも成功し59-0。
後半も終盤に差し掛かった頃、大東大の反撃が始まる。
65分にはラインアウトモールからPRリサラがトライ、ゴールも決まり59-7とする。
70分にはWTB神田が左隅にトライ、59-12とする。
その後も大東大は試合終了間際まで攻め続けるが、反撃もここまで。59-12で京産大が勝利し、準決勝へと駒を進めた。

会見レポート

大東文化大学
酒井 宏之監督
本日はどうもありがとうございました。3年ぶりに全国選手権大会に出ることができ、選手たちは本当によく頑張ったと思います。京都産業大学は3年連続ベスト4である経験値の差を感じました。今年の4年生がこのステージまで連れてきてくれたので今日の試合で学んだことをまた来年活かしたいと思っています。

蓑洞 功志キャプテン
本日はありがとうございました。京都産業大学は外国人選手以外にも強いキャリーがいて2人で仕留めるという練習をやってきましたが、入りの部分で差し込まれてしまい、練習でやったことがみんな出せずに前半が終了となってしまいました。。後半は、立て直して2トライ取ることができました。来年はこれを糧にやってくれると信じています。

Q.今日の試合で4年生がラストイヤーとして出場し、選手で今日の試合でやりきろうと決めていたことがあればお願いします。
蓑洞キャプテン
スローガンであるパッションのところで全員が80分間出し続けようという気持ちでした。しかし緊張かわからないですがパッションの部分を忘れてしまい、前半のゲームのようになりました。やりきれてない部分はみんなあると思いますが、4年間を通してここまで来られたことを強みにして社会人でもやっていきたいと思います。

Q.関東リーグ戦のチームが全国でなかなか勝ち切れない、太刀打ちできないという現状はリーグの課題だと思います。監督から見て現状をどのように受け止めていて、どうすれば良くなっていくと考えていますか。
酒井監督
何とか今日はそこを覆したいと思って戦いましたがリーグ戦自体のレベルが低いとは決して思っていません。全国大会で最近勝ち切れてないのは経験値もあると思いますし、もっとリーグ戦の中でも切磋琢磨して対抗戦チームが関西チームに勝てるように準備していかないといけないと思います。何が原因というのはすぐには出てきませんが、1つは経験値の差があると思います。1つ打ち破って、まずはベスト4に行けるようにしたいです。

Q.経験値の差とはどういうところにありましたか?
酒井監督
最初敵陣に入ってチャンスがありましたが、リーグ戦であれば取り切ることができるような場面で取り切れない点は、京都産業大学が強かったからです。取るべきところで取れないこと、普段しないようなミスにより浮き足立ってしまい、前半はあっという間に終わってしまった感じです。大東大としてもこの経験を活かさないといけないですし、ここで戦って勝てる経験を持たせてあげたいとすごく感じています。京都産業大学とはその差を少し感じています。

Q.ゲームコメントで差し込まれたという話がありましたが、相手の攻撃についてどういう印象を受けていますか?準備してきたことと何か違った部分があったのかなど対応が難しかった点があれば教えていただきたいです。
蓑洞キャプテン
強いキャリーで前に出て人数が余ったところをバックスで展開するというイメージを持っていました。そこで僕らは前に出させない意識でやりましたが、前に出られてしまい内側に寄ったところを外で取られることが多くありました。またセットプレーにこだわるチームであり、特にスクラムは一人ひとり大きくて重いので、僕らは低さで上回ろうとしましたが、経験値の差でやられた印象です。他にも持ち味のモールで取り切ることができなかったのは京都産業大学が強く想定外でした。


京都産業大学
廣瀬 佳司監督
本日はどうもありがとうございました。
関東リーグチャンピオンチームの大東文化大学はすごい攻撃力のあるチームですので警戒して臨みました。立ち上がりからボールポゼッションをしっかり保ってくれて、素晴らしいプレーで主導権を握ることができたと思っています。すごくいい試合だったと思いますので、次の早稲田大学戦に臨んでいけると思います。

辻野 隼大キャプテン
本日はどうもありがとうございました。前半フォワードが前に出てくれてバックスでいいボールを繋ぐことができ、敵陣でスコアできることができていいゲーム展開で進めたのですが、後半はリザーブメンバーが出たところでうまくいかない時間帯が多くあり、そこが課題と思います。

Q.この前の試合で自信を取り戻す試合になったっていう話をされていましたが、今日の試合でその自信はどうなりましたか?
廣瀬監督
大学選手権に入ってからディフェンスもアタックもよく前に出て、京産大らしいラグビーをしてくれていると思っています。今日の試合も選手が引き続きいいプレーしてくれたと思います。

Q.関西リーグで最後のほうは若干自信を失いかけているのではないかという感じに見えたのですが、青学戦から自信を取り戻しているという感じになりますか?
廣瀬監督
自信を取り戻すというか、京産大らしい我々がやりたいラグビーが大学選手権に入ってできてきたなと思っています。

Q.去年の国立競技場で「歴史を変えられるのは俺らしかいない」、「この壁を越えたい」と話されていましたが大きな4強の壁をどう乗り越えていこうと思っていますか?
辻野キャプテン
次は相手が早稲田大学で対抗戦のチャンピオンというすごく高い壁ですが、この2戦で京産大ラグビーとしての自信を取り戻しましたので、あとはチャレンジするだけです。そこは自信を持って挑めばいい結果がついてくると思います。壁は超えます。

Q.前半1本目のトライなど素早いパス回しで崩していく場面も何度か見られたかと思います。その点は意識して試合に臨んでいたのでしょうか?またどのように評価していますか?
辻野キャプテン
分析班が外にスペースがあるという分析をしてくれましたので、積極的にバックスでボール運ぼうと話し合いをしました。その点が分析通りになり良いアタックに繋がったと思います。練習で取り組んできたのはもちろんですが、ノンメンバーが分析してくれたおかげなのですごく感謝しています。

廣瀬監督
外側にスペースができていて、そこをしっかりスキャンしてボールを運べていたと思います。

Q.監督の自陣からアグレッシブに攻撃するとお話がありましたが、作戦として相手がアタックのチームだからこそどんどん回していこうという意図だったのでしょうか?
辻野キャプテン
ポゼッションを取るところももちろんですが、風の影響もありキックよりもスペースに運ぶ方がゲーム展開的にいいのではとグラウンド上でコミュニケーションして実践しました。試合の状況によって戦術を変えていこうと話し合いそのように攻めることにしました。

Q.さきほど早稲田大学戦は高い壁という話でしたが、去年の試合でいいイメメージを持っているという印象もありますがいかがでしょうか?
辻野キャプテン
去年とは全くの別チームと思っています。去年の試合により早稲田大学も京産大に対してリベンジという気持ちを持っていると思いますので、僕たちが逆にチャレンジし、対抗戦1位チームを食ってやるという気持ちです。もう出し惜しみする必要はないと思いますので、僕たちの力を100%ぶつけて戦うだけです。

Q.試合の序盤にラインアウトで相手に取られるなどのミスやセットプレーでもたつくところがありましたがセットプレーの出来について教えてください。
辻野キャプテン
今日の試合は100パーセントの出来ではありませんが、セットプレーは強みでもあります。グランドコンディション、風の状況、プレッシャーの中、フォワード中心にベストパフォーマンスを出してくれていますのでもう1段階スタンダードを上げて、早稲田大学との対戦で100%、120%出せるような環境をバックス陣が作り出していきたいです。

Q.次戦は関西と関東のプライドの戦いという認識を持っていますか?
辻野キャプテン
大学ラグビーはすごく関東が強いと言われている時代です。数年ずっと関西は優勝していませんので、京産大としての歴史を変えるのももちろんですが、関西でも優勝できるというところを皆さんに見せつけたいです。


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