9月19日(日) 近畿大学 vs 天理大学
メンバー表 | マッチレポート | フォトギャラリー |
レフリー:八木 聖也(関西協会)
アシスタントレフリー:大内 想太(関西協会) / 河村 隆史(関西協会) / 嵯峨 慶二(関西協会)
近畿大学 | 天理大学 | |||
23 | FULL TIME | 7 | ||
10 | 前半 | 0 | ||
13 | 後半 | 7 | ||
詳細(PDF) |
▶近畿大学 12番 福山竜斗
近畿大学 | ||||||
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総監督 | 中島 茂 | |||||
№ | Pos. | 氏名 | 学年 | 身長 | 体重 | 出身中学・スクール→高校 |
1 | PR | 紙森 陽太 | 4 | 172 | 107 | 四条畷RS→大阪桐蔭 |
2 | HO | 金子 隼 | 4 | 170 | 98 | 浜名湖RS→中部大春日丘 |
3 | PR | 稲場 巧 | 1 | 175 | 104 | 生駒ラグビークラブ→近大附属 |
4 | LO | 松永 正喜 | 2 | 187 | 117 | 文の里中→尾道 |
5 | LO | 甲斐 登生 | 3 | 183 | 107 | 石切中→石見智翠館 |
6 | FL | 松田 翼 | 3 | 183 | 100 | 大塔中→熊野 |
7 | FL | 中村 健志 | 3 | 175 | 94 | 英田中→近大附属 |
8 | NO.8 | 古寺 直希 | 1 | 171 | 93 | 喜連中→石見智翠館 |
9 | SH | 松山 将輝 | 4 | 168 | 71 | 大池中→大阪桐蔭 |
10 | SO | 半田 裕己 | 2 | 173 | 85 | 四条畷中→天理 |
11 | WTB | 宮宗 翔 | 4 | 183 | 87 | 伊丹RS→大阪桐蔭 |
⑫ | CTB | 福山 竜斗 | 4 | 169 | 85 | 大池中→天理 |
13 | CTB | 森元 翔紀 | 3 | 168 | 83 | 伊丹RS→報徳学園 |
14 | WTB | 植田 和磨 | 1 | 176 | 76 | 明石ジュニアRS→報徳学園 |
15 | FB | 河井 優 | 4 | 173 | 81 | 東大阪RS→日本航空石川 |
16 | Re. | 宮崎 賢輝 | 3 | 172 | 96 | 長与ヤングラガーズ→長崎南山 |
17 | Re. | 長岡 幸輝 | 4 | 170 | 92 | 大正北中→常翔学園 |
18 | Re. | 森山 優大 | 2 | 176 | 110 | 天理中→天理 |
19 | Re. | 篠原 謙太朗 | 2 | 176 | 87 | 帆柱ヤングラガーズ→東海大福岡 |
20 | Re. | 安居 一輝 | 4 | 170 | 91 | 上宮太子中→上宮太子 |
21 | Re. | 福山 太陽 | 2 | 172 | 80 | 大池中→滋賀学園 |
22 | Re. | 三島 琳久 | 3 | 175 | 92 | 宝塚RS→大阪桐蔭 |
23 | Re. | 中洲 晴陽 | 4 | 174 | 88 | 玄海Jrラグビークラブ→筑紫 |
天理大学 | ||||||
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監督 | 小松 節夫 | |||||
№ | Pos. | 氏名 | 学年 | 身長 | 体重 | 出身中学・スクール→高校 |
1 | PR | 宮田 悠暉 | 2 | 176 | 98 | 広島工業 |
② | HO | 佐藤 康 | 4 | 170 | 96 | ニシカンJrラグビースクール→天理 |
3 | PR | 奈良 真弥 | 2 | 180 | 105 | 天王南→秋田工業 |
4 | LO | ナイバルワガ セタ | 3 | 188 | 98 | 将軍野中→秋田工業 |
5 | LO | パトリク・ヴァカタ | 1 | 189 | 115 | トンガカレッジ→日本航空石川 |
6 | FL | 永井 響 | 4 | 181 | 95 | 勝山中→天理 |
7 | FL | 亀沖 泰輝 | 4 | 184 | 100 | 尼崎ラグビースクール→市立尼崎 |
8 | NO.8 | アシペリ ・モアラ | 4 | 185 | 117 | トンガカレッジ→日本航空石川 |
9 | SH | 藤原 健之朗 | 1 | 168 | 70 | ノーサイドJRS→日本航空石川 |
10 | SO | 筒口 允之 | 1 | 170 | 80 | 長崎ラグビースクール→長崎南山 |
11 | WTB | 江本 洸志 | 4 | 173 | 78 | 大池中→日本航空石川 |
12 | CTB | 佐藤 歓 | 3 | 174 | 82 | ニシカンJrラグビースクール→新潟工業 |
13 | CTB | マナセ・ハビリ | 2 | 175 | 100 | トゥポウカレッジ→高知中央 |
14 | WTB | 豊田 祐樹 | 2 | 172 | 78 | 四條畷中→天理 |
15 | FB | 奥田 北斗 | 2 | 170 | 80 | 桐生RSシルクス→桐生第一 |
16 | Re. | 谷口 永遠 | 3 | 173 | 103 | 大池中→関大北陽 |
17 | Re. | 三木 陽平 | 3 | 170 | 95 | 若狭 |
18 | Re. | 松野 楓舞 | 1 | 167 | 100 | 松山聖陵 |
19 | Re. | 鄭 兆毅 | 2 | 185 | 105 | 正徳中→竹園 |
20 | Re. | 照井 悠一郎 | 3 | 170 | 88 | 住道中→天理 |
21 | Re. | 北條 拓郎 | 2 | 172 | 77 | 南信州Jrラグビースクール→天理 |
22 | Re. | 間森 涼太 | 3 | 181 | 90 | 水陽中→神戸科学技術 |
23 | Re. | 高部 勇 | 4 | 170 | 83 | 加古川RS→天理 |
マッチレポート
関西大学Aリーグ第1節 昨シーズン日本一の天理大学が登場。対するは昨シーズン新型コロナウィルスの影響で8位に甘んじた近畿大学の一戦となった。
台風が過ぎ去った蒸し暑さの中、天理大学のキックオフで試合が始まった。
序盤は均衡状態が続き、初戦の緊張からかミスが目立つ。スクラムではお互いが意地を見せるが近大がやや有利な状況。6度目のスクラムでは近大が天理を圧倒しペナルティを得る場面が見られた。
その後も近大の堅いディフェンスに阻まれ天理大はトライを奪う事が出来ない。
前半22分、近大は天理陣残り10m左サイドのラインアウトからバックスが右へ展開し、最後はWTB⑭ルーキー植田和磨が右隅へトライ、ゴールも決まり7-0と先制。
なおも38分、近大が敵陣ゴール前30m付近からCTB⑫キャプテン福山竜斗がペナルティゴールを狙い成功。10-0と点差を広げた。
近大は鋭いタックルで天理LO⑤パトリク・ヴァカタやNo8⑧アシペリ・モアラに仕事をさせない。
前半は近大が10-0でリードし折り返すが、後半に強い天理大に対してこのままリードを守れるかが注目された。
後半3分、開始早々センターライン付近の近大パスミスのこぼれ球を拾った天理大LO⑤ヴァカタが一人で走り切りトライ。ゴールも決まり10-7と反撃の狼煙を上げた。
10分、天理陣22m中央ラックから近大はバックスへ展開し、ライン参加したFB⑮河井優がトライ (15-7)。
17分にも天理陣でのスクラムから近大WTB⑪宮宗翔がタックルを受けながらも左隅へトライを奪った。(20-7)。
なおも近大は26分、天理陣10mライン付近でペナルティを得て、CTB⑫福山キャプテンがゴールを狙い成功(23-7)。
お互いの選手が力を振り絞り、倒れる選手が増えて行く中ノーサイドとなった。近大は終始気迫で天理を上回り、実に2007年以来の勝利を掴み取った。
POMにはキャプテンとしてチームをひっぱり、プレーでも勝利に貢献した近大、福山竜斗が選ばれた。
会見レポート
天理大学
小松節夫監督
前半風下で一つ取られて後半巻き返そうとしたがチャンスが無く、自陣での戦いを強いられた。敵陣に入るチャンスはいくつかあったが、自分達のペナルティやミスでチャンスを生かせなかった。その間に近大が良い形で得点を重ねて行き最終的には負けてしまった。関西のリーグ戦で負けるのは久しぶりだったが、この負けをどう捉えるかチームでしっかり考え、まだ始まったばかりなので諦めずに頑張って行きたい
天理大学
佐藤康キャプテン
自分達のペナルティで自陣での戦いになり、相手の思うようにアタックさせてしまった。常に引いての状態だったのでそう言う所で相手ペースになってしまい、自分達のやる事が出来ず、相手のペースに飲まれ負けてしまった
Q:今日の試合で上手く行った所、行かなかった所は?
小松監督
もっとしっかりと体を当ててフィジカルの所で勝負をしたかったが、サポートが遅れたりして、近大のブレイクダウンの圧力に正直思っている以上にプレッシャーを掛けられた。そう言う所で慌ててミスが出て良いテンポでボールが出なかった
佐藤キャプテン
近畿大学に対しセットプレイ、特にスクラムの所を準備していたがプレッシャーを掛けられて思うように出来なかった
Q:ハーフタイムでどの様な声を掛けたか?
小松監督
前半チャンスが掴めず近大ペースで動いていたが、ミスから1本奪われただけで未だ未だ行けるぞと言う感じだったので、後半はしっかりと自分達のラグビーをしよう、前でプレッシャーを掛けようと送り出した
佐藤キャプテン
ペナルティが多くなってしまい、敵陣に入れなかったので敵陣でプレイしようと声を掛けた
Q:次戦に向けて修正点は?
小松監督
1週間空きますので今日の試合を見直し、次戦に向けて修正して行きたい
佐藤キャプテン
次に向けてまだ始まったばかりで下を向いていても始まらないので、次に向けて修正出来るところは修正して次に挑みたい
Q:スクラムでどの様なプレッシャーを受けていたか?
佐藤キャプテン
相手の1番紙森選手に対して負けない様にスクラムを組もうと言っていたが、そこでプレッシャーを受けてしまい8人全員で負けたと受け止めている。次は一体となって良いスクラムが組めるように頑張って行きたい
Q:昨年度の日本一と言う事に対して初戦のプレッシャーがあったのか?
小松監督
今年のチームで日本一を目指してはいるが、春から怪我人が多く思った様なメンバーでゲームが出来ていない。その中でも残っているメンバーが伸びてくれて、このメンバーがベストと思い戦っているがそれでも多少の心配はあった
佐藤キャプテン
自分達が日本一のチームと言う事で近大がどんどんプレッシャーを掛け、チャレンジして来てそれに対して受けてしまった。自分達の不甲斐なさで負けてしまった
Q:32連勝が止まってしまったがこの負けの重みをどう受け止めているか?
小松監督
いつかは負けるので残念ではあるが、逆にこの負けをどう生かすか次に向けて、どうチームを作って行くかと言う事だと思う
Q:1年生ハーフ団に対する評価と今後に対する期待は?
小松監督
このプレッシャーの中で十分頑張っていたと思う。ただ1年生に負担が掛かっていたかなと、もう少し皆で戦う事が出来れば彼らも伸び伸びともっと力を発揮してくれると思う。しかしこれも一つの経験なので次に向けて良くなって行けば良いと思う
近畿大学
中島茂総監督
先ず、関西大学Aリーグが開催出来た事に対して協会関係者、大学リーグ委員の方々に感謝しております。直近、5年間の関西のAリーグの成績を見ていると天理大学が5年間関西リーグを制している、そして同志社大学と京都産業大学が3強に食い込んで来ていると言う図式だったが、何とかこの辺りで一矢報いたいと思っていた。今年のキャプテンの福山は天理高校の出身で通常なら天理大学へ進む人が多いが、彼が近大を選んだ理由の一つに近大に入って天理を破ると言う事を4年間本気で言い続けて来た。今年はキャプテンの福山を中心に天理を倒す為にはどうすれば良いかとずっと選手に言い続けて来た。我々も天理と比較して劣っていたフィジカル面の強化とスピード、塊と言う所で天理を上回る構想を立てて4年間で作り上げて来たチームだと思う。今日は試合前にボールの獲得数・保持率を高く、多くする事とボールを持てば少しでも前へ進むと言う所と、ディフェンスの部分で倒しきるディフェンスをすると言う3つの事をスローガンに話した。その様なゲーム運びになった。天理大学は例年に比べるとミスが多かった所が近大にとっては主導権を握れた要因だと思う
福山竜斗キャプテン
春のトーナメントで天理大学と当たって5点差で敗れたが、そこで初めて天理大学の背中が見えた気がして、そこからチームの雰囲気や練習に取り組む姿勢が更に上がってきた。天理大学が5年間関西を制して、昨年日本一になったチームなので、そこに向ける思いと言うのはこの4年間持ち続けて練習に取り組んでいました。試合の時も自分達の持てる全ての力を出さないと天理大学には勝利出来ないと分かっていたので、今日の試合は今年一番の出来だったので天理大学に勝利出来たと思う
Q:どの辺りで勝利を意識したか?
福山キャプテン
試合の中と言うよりファーストコンタクトで絶対に勝つとチームに言っていて、本当に80分間油断はなく、どれだけ点差が開いていても勝てると言う油断はしなかった。最後の笛が鳴るまでは集中していたからこそこの様な試合が出来たと思う
Q:今年はどの様な事に一番拘ってきたか?
福山キャプテン
やはり天理大学含め同志社大学も後半に力を上げてくるのが特徴的なので、後半に負けないフィットネス、当たり負けないフィジカルと言うのをテーマに春から取り組んできたので、その成果が出たのかと思う
Q:大学選手権から大分遠のいているが今年に掛ける思いは?
中島総監督
10年ほど大学選手権から遠のいていて、Aリーグから近大の名前が忘れかけられていると思うので、この辺で生き返らないといけないと言う思いはある。過去、同志社に2回勝利したのも開幕戦で、開幕戦は波乱が起きるのかと、ただ今日は波乱だとは思っていない。一戦一戦足下を見つめて行きたいと思う
Q:今日のディフェンスで一番良かった所は?
福山キャプテン
天理大学の強みであるフォワードで戦ってくると予想はしていたので、そこで80分間フォワードが引かずに上がり続けてくれたからこそバックスラインも上がり続け、プレッシャーを掛け続けられた
Q:個々のタックルも決まっていたと思うが?
福山キャプテン
一人目がプレッシャーを掛け、もし一人目が外されたとしても2番目が直ぐに行くと予め言っていて、一人目は思い切りコンタクトすると言う事を中心としていたのでそれが良い方向に行ったと思う
Q:ラックの見極めが良かったと思うがどうですか?
福山キャプテン
春は無駄にラックの人数を掛ける事が有ったが、天理大学に負けてから見極めをしっかりすると言う事をやって来たのでその成果が出たと思う
Q:昨年はコロナの影響で8位に終わったチームが優勝したチームに勝った事に対して
福山キャプテン
昨年はコロナの影響で最後まで戦う事が出来なくて悔しい思いをした分、そこをマイナスに捉えずに逆に考えれば他のチームより先にフィジカルトレーニングを出来るとプラスに変えて春からずっとやって来たので、そのフィジカルの面では自信はあります。
Q:今日の試合10番に半田選手を起用し、15番に河井選手を下げた起用に関する作戦は?
中島総監督
半田はキックが非常に良く、出来るだけ敵陣で戦う、キックを多用して行くと言う事で半田を起用した
紙森陽太副キャプテン
最初の10分で天理大学を圧倒しようと言う気持ちで挑んで、それが実行出来て 勝つ事が出来たと思う
Q:天理に勝ったと言う事に対しての気落ちは?
紙森副キャプテン
率直に嬉しい
Q:スクラムでの手応え、対策は?
紙森副キャプテン
今回3番の怪我人が多くスクラム練習する機会が少なかったが、それでも自分達の形をしっかり出して行く意気込みで、対策と言うよりは自分達の今までしっかりやって来た事を出し切る事に注力した
Q:かなりマークされていたと思うがしっかり組めたと言う感覚はあるか?
紙森副キャプテン
前半の所でしっかり組み込む事が出来たが、後半の最後の方でヒットの所で甘い 所が有ったのでそこは修正点だと感じている
Q:4本中3本がスクラムを起点にしている事に対して感想は?
紙森副キャプテン
バックスに感謝している。バックスに良い球出しが出来たと言う事はスクラムが上手く組めたと言う事なので誇りに思う
(文責:大阪府協会、中村弘人)
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