マッチレポート
互いに初勝利をあげたいレッドカンファレンスの両チーム、荒天の中サニックスのキックオフでゲームがスタート。
自陣奥へ蹴られたHondaは、自陣から果敢に攻撃を開始、ハイパントも再獲得し相手陣へ前進を試みる。
対するサニックスは、ブレイクダウンでペナルティーを獲得し、相手陣ゴール前へ地域を進める。
Hondaも堅守で対抗し、一進一退の攻防が続く。
天候も影響してか、双方ハイパントを織り交ぜながらの展開となるが、チャンスを迎えたのはHonda。
中盤のサニックスのペナルティーから、タッチキックで地域を進めるとラインアウト。
前半11分、そのラインアウトは獲得にはならないが冷静に圧力をかけ、⑨山路がチャージダウン、インゴールでボールを抑えトライ、コンバージョンも成功し7-0と先制する。
対するサニックスもキックを起点として攻撃、得点の機会を伺う。
それでもHondaは、スクラムで優位に立ち、中盤からスピードある攻撃で相手陣へ地域を進める。
ブレイクダウンで巧みに対抗するサニックスは、ボールを奪取、相手陣へ地域を押し戻す。
前半31分、Hondaのオフサイドの反則にサニックスはショットを選択、⑩田代が慎重に決めて7-3とする。
雨脚がさらに強まり、双方ボールがうまく繋がらない展開が続くなか、Hondaが均衡を破る。
前半38分、サニックスの反則からペナルティーを得ると、ショットを選択。中央から⑩朴が決めて10-3とリードを広げる。
Hondaは、前半終了直前にもPGの機会を得るが不成功、このまま前半が終了した。
後半最初にチャンスを迎えたのは、サニックス。
後半3分、中盤の攻防からペナルティーを獲得し、タッチキックでラインアウト、モールで前進すると、そのまま⑧ウォーレンボスアヤコが右中間押し込みトライ、10-8と追い上げる。
Hondaは、直後のリスタートキックで③具が危険なタックルで一時退場、苦しい展開となる。
巧みなキックで相手陣まで進んだサニックスは、後半10分、数的優位を活かしたラインアウトモールで前進、前半同様⑧ウォーレンボスアヤコが右隅に押し込みトライ、コンバージョンも成功し、10-15と逆転に成功する。
その後もキックでの地域の取り合いで優位に立つサニックスは、相手陣でゲームを進める。後半21分、右中間でペナルティーを獲得するとショットを選択、⑩田代が沈めて10-18と安全圏へリードを広げる。
直後の後半22分、反撃を試みるHondaの攻撃に対し、㉑濱里がよく見定めてインターセプト、そのまま中央にトライ(コンバージョン成功)、10-25と勢いが止まらない。
反撃に転じるHondaが攻撃を重ねるが、サニックスも激しい防御で応戦し、鍔迫り合いが続く。
サニックスは、⑧ウォーレンボスアヤコが危険なプレーでレッドカード、14人での戦いとなる。
後半32分、Hondaは、その数的優位に乗じてペナルティーを獲得するとスクラムを選択、圧力をかけて⑥スクーマンが中央にトライ(コンバージョン成功)、17-25と追い上げる。
さらにHondaは、後半38分、ペナルティーを獲得するとショットを選択、蹴られたボールはゴールポストに当たりサニックスボール、Hondaは取り返すと⑤モスタートが絶妙なタイミングよく受け取りトライ(コンバージョン成功)、24-25と1点差に迫る。
直後もHondaは、サヨナラスコアを狙う渾身の攻撃を繰り返すが、サニックスが粘りの防御でミスを誘いノーサイド。
サニックスが25-24で逃げ切り、今期初勝利をあげた。
記者会見レポート
Honda HEAT
ダニー・リーヘッドコーチ(HC)
本当に残念。自信を持って臨んだが、残念。最初の10分、最後の10分は良いパフォーマンスだったが、中の60分がなかだるみだった。ペナルティー、エラーや、後半、テリトリーを取られ、サニックスにやられてしまった。イエローカードが出ている間に、トライを2本取られた。60分の間に、自分達の首を絞めてしまった。最後まで諦めなかった後半が、ポジティブであった。
小林亮太キャプテン
最初の10分は、ゲームをうまく運べた。残りは自分達でミス、エラーをしてゲームを運べなかった。最後の10分間は収穫であった。
朴成基選手
エリアでしっかりと走り勝つところ、トライを取れるところで取りきれなかった。ミス、ペナルティーで自分達にプレッシャーをかけてしまった。
Q:最後の10分間頑張れた理由は?
ダニー・リーHC
最後は必死になって、パフォーマンスを上げられたのではないか。
小林キャプテン
ダニーHCと同じ。エナジーを上げることができた。
Q:風の影響はどう感じたか?
ダニー・リーHC
風は斜めであった。風下、風上でキックを使い分けた。サニックスに上手にやられてしまった。
宗像サニックスブルース
コーリー・ブラウンヘッドコーチ(HC)
試合に勝てて嬉しい。悪天候で難しかったが、両チーム共良いゲームをした。前半のワークレート、エナジーが良かった。ディフェンスも気持ちが入っていた。後半は、田代がゲームをコントロールし、相手陣に入って試合ができた。
ダン・プライアーキャプテン
*コンディショニング不良のため欠席
Q:途中出場でトライをした状態は?勝利の意味と要因は?
濱里選手
チームのシステム通りに動いた。良い波に乗って、次の試合も勝ちたい。田代選手のゲームコントロールが良かった。
(文責:品野いっせい)
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KRPU 清水良枝