マッチレポート
11月中旬とは思えない暖かさの中、京都宝が池球技場で行われた第2節、前節で京都産業大学に終了間際に逆転され悔しい敗戦を喫した立命大はどうしても負けられない。一方の同志社大も関西大学に僅差で勝利したものの課題の残った試合であった。そういう意味でこのゲームは両チームとも気を引き締めてのぞむであろう。好ゲームが期待される。
キックオフは立命大。お互いにリズムに乗れない時間帯が続いたが、16分、同志社がゴール前ラックから14番山口楓斗がトライ。15番桑山太一のゴールも決まり7―0と先制する。同志社は26分に中央ラックから右へ展開し、途中出場の23番谷川司がトライし14―0。36分には9番人羅奎太郎のトライと順調に追加点をあげる。立命大は39分にゴール前ラインアウトからのラックを起点に6番宮下大輝がインゴールに持ち込む。10番宮嵜隼人がゴールを決め19-7と追い上げるが、ロスタイムの43分に同志社15番桑山がペナルティーゴールを決め、22-7と突き放す。
後半に入って4分、立命大はゴール前で得たペナルティーから9番松本涼志が意表を突きクイックリスタートしトライ。22-12として試合を面白くする。
しかし同志社は12分に12番岡野喬吾が相手キックをチャージしゴール左へトライし流れを引き寄せた。その後は同志社ペースでゲームは進む。
立命大は21分に6番宮下がこの日2本目のトライをあげるが反撃はここまで。その後に同志社に2トライ許し53-19と大差をつけられた。
試合後コメント
立命館大学 中林正一監督
先週の京産大の敗戦から自分たちのやってきたことを確認し、同志社大戦に対しどのように戦うか1週間準備をしてきたが、前半エリアを取れなくて、また敵陣に入ったところでミスと、リズムがつかめなく選手は面食らっていたようだった。
後半も同志社のペースだった、選手は京産大の敗戦から気持ちを切り替えていたと思うが、そこを導いてやれなかった責任を感じています。
庄司拓馬キャプテン
立命館としてはデフェンスで前へ出て立命館らしいアタックをしてトライをとる形でやってきましたが、前半いいデフェンスもあったのですが相手陣に入った時にいいアタックができなくて、そこから同志社さんのペースに持ち込まれて大量失点につながってしまいました。まだ試合は残っていますので気持ちを切り替えて次の試合は絶対に勝ちたいと思います。
Q.この敗戦で大学選手権はなくなったが次の試合はどのように戦っていくか?
庄司キャプテン
2試合戦った中で、立命館らしさを出している部分と出してない部分があるので、悔いの残らないように、また4回生としてはこれでラグビーが終わる人もいるのでやり残しのないようにすべてを出したい。
Q.同志社のバックスについて
中林監督
メンバーを見てボールを動かしてくるだろうなと思っていた。前半の3本のトライだが、グラウンドの幅を使ってトライを取られたちころでデフェンスの修正ができずパニックになってしまった。
同志社大学 伊藤紀晶ヘッドコーチ
点差は開いたのですが、大切なところでミスがあったり仕留め切らなければならないところで仕留め切れなかったというのが次の課題かなと思います。そこを取り組んでほしいなと思います。
中尾泰星キャプテン
関大戦の内容がとても悪く、うけてしまった部分があったので、今日はゲームの入り部分で盛り上げていこうと全員で意識していった。たしかに取り切れなかったりミスもあったりしたなかですが、80分間相手を圧倒することができたと思っています。
Q.7トライすべてバックスだったが、今日のバックスについて
伊藤ヘッドコーチ
FWが前へ出てくれた。デフェンスが下がるのでバックスは前へ出やすかった。
中尾キャプテン
いつもならBKに頼ってしまうのだが、今日はFWが圧力のところでキャリアーが足をかくことで前へ出られてBKが仕留めることができたと思っています。
Q.次戦は京産大だが印象は?
伊藤ヘッドコーチ
外国人選手がいるということで前へ出せるという強みがあると思う。そこをしっかり止めること、それとスクラムを意識してくると思うのでそこで前へ出られるかがポイントになると思います。
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KRPU 渡辺隆夫