11月29日(日) 第3節 神戸製鋼 24−25 NTTドコモ

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11月29日(日) 第3節 神戸製鋼 対 NTTドコモ

2015年11月29日(日) 14:00キックオフ グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
レフリー:橋元教明 (日本協会A1)
アシスタントレフリー:梶原晃久 / 久保修平 / 坂平誠
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
24 FULL TIME 25
3 前半 6
21 後半 19
 勝点
1
詳細(TL公式)  勝点
4

マッチサマリー

神戸・大阪と隣接地をホームタウンとする両チームの戦いは、時折陽も差し、無風状態。ピッチコンディションも良好である中、神戸製鋼⑩山中のキックオフで滑り出す。

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前半2分、NTTドコモがオフサイドの反則を犯し、神戸製鋼⑩山中がPGを決め3-0。
続く6分には、今度は神戸製鋼がオフサイドの反則。NTTドコモ⑮才口がPGを決め3-3と同点にする。

16分にもNTTドコモがPGを決め逆転3-6とすると、その後は両チームとも攻め込むが決め手に欠き、トライには至らず。このまま前半を終了。

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後半、両チームとも意図的に前半よりもワイドにグラウンドを使った展開で始まる。
41分、自陣から攻めたNTTドコモのパスが⑭渡辺につながり、タッチ際を快走。追いかける神戸製鋼・アンダーソンフレイザーを華麗にかわして、これぞウィングといったトライ。⑮才口のGは失敗3-11。

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続く45分、NTTドコモ⑩佐藤が自陣でインターセプト、⑭渡辺につなぎ、連続トライかと思われた。今度はゴールライン手前で神戸製鋼⑩山中に止められたものの、⑬クリエルにボールがつながり、右手を伸ばしトライ。⑮才口のGも成功して3-18と突き放す。

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このままでは負われない神戸製鋼は54分、ラインアウトからモールを押し込み、一団となってゴールラインにラッシュすると、NTTドコモがたまらず反則を犯し、認定トライ。㉒田邊のGも成功し、10-18とする。

62分、今度はNTTドコモ⑬クリエルがフィールドのど真ん中を切り裂き、一旦神戸製鋼ディフェンスが止められるが、上手くつないで⑨井之上がほぼ中央にトライ。⑮才口のGも決まり10-25と再度突き放す。

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らしさが見えなかった神戸製鋼も、終盤に入りエンジンが全開となる。73分、NTTドコモ陣22メートルライン上のスクラムから、21SH佐藤が飛び出しトライ。㉒田邊のGも成功し17-25と8点差にすると続けて77分。左右をワイドに揺さぶった後、⑤ベッカーが縦突進。相手に捕まるが、すぐには倒れず⑭フレイザーに渡り、トライ。Gも成功し24-25とついに1点差につめると、場内も大いに沸いた。
残り1分を切ってからのリスタート。なんとかボールをつないで逆転を狙う神戸製鋼だったが、NTTドコモボールのスクラムに。思い切ったプレッシャーをかけるも、ペナルティで万事休す。

MOMはゲーム後、満面の笑みをたたえるNTTドコモからWTB14渡辺義己が選出された。

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(南 博)

会見ダイジェスト

神戸製鋼
アリスター・クッツェーHC
今日の結果について、言い訳はしない。NTTドコモのパフォーマンス、戦術、ディフェンスのプレッシャーが良かったということだ。ブレイクダウン時における多くの場面を良く支配していた。我々にとって良い教訓である。しかし、終了間際の10分~15分で2トライを取り返した。あの展開は、どのチームにでも出来るものではない。相手チームにボーナスポイントを渡さない、良い戦い方である。

橋本大輝キャプテン(GC)
監督が言うように、NTTドコモのパフォーマンスが素晴らしかった。我々のアタックがディフェンスのプレッシャーに負けてしまった。上手く対応されたという印象だ。

Q.終盤のモールで上手くボールが出なかった。
橋本GC
ボールキャリアが相手のディフェンスの厚いところに、高い姿勢で入ってしまった。本来は低く入るべきであった。

Q.後半最初のトライを取られた際のディフェンスについて
クッツェーHC
今日はキックゲームの内容も悪かった。相手チームからのディフェンスのプレッシャーがかかるところで闘わなければならなかった。我々のディフェンスのシステムは良かったが、一対一のタックルの精度が少し低かった。

Q.昨年度、チームはHC退任のニュースにショックを受けた。自身の今後の進退について、チームに対する説明や何らかの影響はあったか。
クッツェーHC
チームに対する影響はないし、そういった状況でもない。私は噂話への対応は必要ないと考えている。

Q.(キッキングゲームを含めた)チームスタイルは今後も続けるのか。
クッツェーHC
今日はチームがナイーブになっていた。キックも相手に分があった。バウンドの運・不運もあっただろう。するべき時にするべきキックが出来なければどうなるか、我々は学ばなければならない。シーズンをブロックに分けて考えたとき、今日の試合は一つのブロックの最終戦と考えていたが、勝利に至らなかった。昨年のヤマハ戦を思い出す結果だ。だからこそ、修正し切れていないことに気づけた今日の試合には、意味がある。チームは失望しているが、今日の結果に学ぶことが出来れば、ただの敗戦では終わらない。

Q.ハンドリングエラーが多かったが。
橋本GC
相手のディフェンスが良かった。ラインスピードなど、想定以上で対応できなかった。戦術的に、我々のモールは機能しており、相手のディフェンスを前に出させない戦い方は出来た。

 

NTTドコモ
下沖正博監督
多くの方が来場された中、ゲームに勝利することが出来た。神戸製鋼に対しては、チャレンジする姿勢で試合に臨んだ。前半はシンプルミステイクが多かったが、後半にかけて自分たちの形が出せて良かった。今日以降もゲームは続くので、本日の課題を修正し、次回のトヨタ戦につなげたい。

渡辺義己ゲームキャプテン(GC)
監督と同じく、多くのお客様の前で試合が出来て良かった。試合に関しては、ゴール前エリアでのミスが多かったことを修正、トライを取り切ることが出来たことが大きかった。次戦も勝ちきれるように頑張っていきたい。

Q.ポラード選手が出場しなかったが。
下沖監督
今日は替えづらい試合展開だった。交代のタイミングについて、予め決めているわけではない。彼の強みを今日のゲームで取り入れたかったが、佐藤善仁選手(SO)のディフェンスとキックが良かった。外国人枠の問題もあった。神戸製鋼の大きなフォワードに対して(自チームの)フォワードが頑張っていたため、佐藤選手のサポートをするために、(ポラード選手ではなく)フォワードを交代させた。

Q.展開によっては(ポラード選手の)投入も考えるのか。
下沖監督
当然考える。様々な要因があり、今日のゲームではそうではなかったと言うことだ。

Q.キヤノン戦の敗戦に対してチームへの対応は。
渡辺GC
22m以内に入ってトライを取れなかったことが、勝敗の差であると感じた。特にボールキャリアを意識したプレーに1週間取組み、試合に臨んだ。

Q.(渡辺選手の)自身のトライについて。
渡辺GC
1本目のトライについて、カットを切った際に相手の選手が転んだのが見えたので、タックルが上手く外れた。2本目に関しては、インターセプトの後はトライできると思ったが、ハンドオフの反動で脚がもつれた。そのまま飛び込んだが、芝が思ったよりも滑らず(インゴールに)届かなかった。(もうワンモーションで)トライを取れたかも知れないが、ノットリリース・ザ・ボールを取られるリスクを考え、やめておいた。もったいないことをしたかも知れない。

Q.クリエル選手のゲームパフォーマンスに対する評価は。
下沖監督
(練習時のプレーなどから判断して)まだ彼の20~30%しか発揮できていないのではないか。もう少し早いタイミングで彼にパスを回し、余裕を持ってプレーできるように修正したい。

Q.チームで意識したことは
渡辺GC
落ち着いてプレーをするように声をかけた。ディフェンスの整備、ノミネート、ラインスピードを上げる事を意識した。

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