大学選手権3回戦
京都産業大学 VS 法政大学
2017年12月16日(土) 14:05キックオフ グラウンド:キンチョウスタジアム | ||||
京都産業大学 | 法政大学 | |||
55 | FULL TIME | 31 | ||
22 | 前半 | 24 | ||
33 | 後半 | 7 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
第2試合は、関西大学Aリーグ2位での選手権出場の京都産業大学と関東大学リーグ戦4位で選手権出場を獲得した法政大学の対戦。法政のキックオフで試合が開始される。
法政は序盤から自陣から積極的に攻撃を仕掛けた。固さの残る京産大ディフェンスを崩し、左WTB11番根塚洸雅3連続でトライを奪った。FWに自信のある京産大の良さを封じ込める展開ラグビーが見事に機能した。FB15番荻原蓮のGもすべて決まり0-21と前半の序盤で大きくリードした。ところが京産大は前半のその後2人の選手入替えを行い徐々に落ち着きを取り戻すと、FWが前に出て相手に圧力を加える。京産大は初戦で負傷しリーグ戦を棒に振ってしまった№88番フェインガ・ファカイが奮起。25分、31分と2トライの活躍を見せた。ところが37分、そのファカイが相手選手に対する不行跡で退場処分を科されてしまう。34分、左CTB11番田畑凌がトライ奪って22-24と詰めより前半を折り返すものの後半戦は14人で戦うことになった。
14人になった京産大。後半の試合の流れにどのような影響を与えるか気になるところ。
序盤の8分、反則からゴール前まで迫りFWがモールをキープして圧力を加え最後は前半14分に交代した20番左FL城間賢がトライを奪いついに逆転。一人少ないハンデを跳ね返しこの試合の主導権を握る。この後、京産大は、法政のミスに付けこみFW・BKが前に出て攻撃を仕掛けると、中川将弥主将に代わってフッカーをつとめる2番宮崎達也が18分、24分と2トライを奪い43-24とリードを拡げ、最後は法政の反撃を振り切り55-31で勝利を納めた。法政にとっては、前半出足よく試合に入ったが、小さなミスに付けこまれ徐々にプレッシャーを受ける試合運びとなった悔やまれる一戦。京産大は次週、準々決勝でここ金鳥スタジアムで明治大学との対戦に挑む。
会見レポート
法政大学
島津久志監督
戦前から今年自分たちのやってきたことを全て出し切ろうと言って試合に臨んだが、結果的に前半の20分だけは自分たちのやってきたことが出せたが、それ以降すこしずつリズムが崩れ、後半もリズムをつかめずに終わってしまった。後半ミスが続いたことは自分たちのやってきたプレイではなかったが、少し色気を出したところがミスに繋がってしまった。4年生はこれで終わってしまったが、社会に出るためにはこれもいい経験だと思うので、これからも頑張ってもらえればと思っている。
東川寛史キャプテン
最初は接点でプレッシャーをかけて、そこから相手の外のスペースにどんどんボールを運んで行こうという構想で試合に臨んだ。前半20分までは自分たちの理想としていたアタック・ディフェンスをすることができて良いリズムだった。しかしその20分以降、ペナルティやスクラムなどのセットプレイ、ディフェンスの甘さで京産大にリズムを掴まれてこのような結果になってしまった。自分としてはシーズン中から中盤から後半にかけての詰めの甘さが課題と認識して、チームとしても修正して行こうとしたが最後の最後まで修正できなかった。修正した姿を後輩たちに見せられなかったことに悔いが残るが、この大学選手権に皆で臨めたことは誇りに思っている。
ー 相手が(退場で)1人少ない中でも、スクラムなどでプレッシャーがかけ切れていなかったが?
島津久志監督 戦前から京産大のフォワードの強さはわかっていたので、当然それに対する対策はしてきた。予想以上に京産大のフォワードが強かった
京都産業大学
大西健監督
今日は中川キャプテンを欠いて色々な意味で非常に厳しかったが「何とかチーム全体で勝ちたい、中川が帰ってくるまで勝ち続けよう」という話をしていた。前半は非常に厳しい戦いだったが、後半14人になったところで京産大らしいラグビーができて本当に良かった
酒井健汰ゲームキャプテン
前半からフォワードで優位に立ってバックスに展開して行くということを理想として今日のゲームに臨んだが、最初は法政大の素早いタックルとシャロウ・ディフェンスにてこずってなかなかフォワードが前に出られなかった。しかしその後、立て直してフォワードが何とか前に出て、バックスに展開するという形で得点することができたところが良かった
ー 1人少なくなった後半、どういう指示したのか?
大西健監督
スクラムのマイボールは8人で組まなければならないがディフェンスは7人でいいわけで、思った以上にフォワードが頑張ってくれた。モールもラインアウトでも1人少ないことは全く感じなかった。逆に1人少ないことでもっと頑張ろうという気持ちの方が大きかったことが良い結果につながった。
酒井健汰ゲームキャプテン
1人減った中で残ったメンバー一人一人がもっと頑張らなければならないと、皆の気持ちが上がり良いプレイに繋がった。明治戦は最初に受けてしまえば後手に回り厳しい試合展開になると思うので、最初から強い気持ちで相手に挑んでいきたい
(文責 大阪府協会:山林右二、石川悟、丸井康充)