15日(日)京都・下鴨神社で関西ラグビーフットボール協会坂田会長が選出されている、京都市の「京都スポーツの殿堂」事業に関連して開催されました。
出席者は坂田会長、大畑大介さん(ラグビーワールドカップ2019アンバサダー、テストマッチ通算トライ数の記録保持者【69トライ】)、ラグビージャーナリストの村上晃一さんの進行で、現役時代の思い出やラグビーワールドカップ2019(以降WC)への期待やラグビーの魅力について語り合いました。
坂田会長
「1969年に単身ニュージーランドへ留学当時、ゲームでトライを続けていくと、そのうちボールを回してくれなくなった、何故かわからなかったが、とにかくそれならタックルで貢献しようとタックルを続けているとまたボールが回ってくるようになった、今考えると試されていたんだと思います、『仲間に入れて良いのか?信頼できるのか?』と」
大畑大介
「オーストラリアでプレーした時にボールをもらったら出来るんですが(パフォーマンスが)、しかしボールを持っていないときは仕事ができませんでした、そこでリセットしてボールを持っていないときにデフェンスやカバーリングをしっかりとやるようにしたんですが、そうしたらボールが回ってきます、そしたらパフォーマンスが出る、プレーの幅が出てきて、信頼を得ることができました、当時は自分が頑張ることで日本でプレーしている仲間や日本のラグビーのイメージが良くなると思っていました。
ラグビーは敵味方関係なくいいプレーには観客から賞賛されます、こういう感覚はラグビーにしかないと思います。」
2019ワールドカップに向けて?
大畑大介
「自分の中で1995年の南ア大会での145点は衝撃でした(NZ145-17日本)、自分としては2003年のWC(オーストラリア大会)を目標にしていたので、1999年ウェールズ大会に出場した時は予行演習の気持ちでしたが、サモア戦に出たときに以前に対戦したサモアのイメージと全く違っていてパニックになってしまって、『WCは全然ちがう、特別だ』と実感しました。
またウェールズ戦が行われる日の朝、部屋のカーテンを開けたら街中が真っ赤なんです(ウェールズのジャージのカラーは赤)WCは街、地域を動かすんですね。」
坂田会長
「WCは期間が長いので海外からの観客はゲームの合間にはいろんな所へ観光へ行きます、下鴨神社にラグビーの神様がいるとわかれば世界から絶対に来ると思います。
ラグビーの神様の(雑太社【さわたしゃ】)にかけられている絵馬の中に函館ラ・サール高等学校の花園出場の願掛けをしたものがありました、見事に函館ラ・サールは北海道予選を勝ち上がり夢を果たしました、本当にご利益があります。
ところで是非ラグビー関係者の方には下鴨神社で結婚式を挙げてほしいですね。」
大畑大介
「高校生の時に下鴨神社の近くに同級生が住んでいて、一緒にお参りに行ったんですが、翌年に花園出場(東海大学付属仰星高等学校)を果たしました、ご利益のある神社ですし、多くの先人達が歴史を造ってくれて祭ってくれた神社だと思います。
2019年に私自身やラグビーにかかわってくれたすべての皆様の心の年表にWCが残ってくれたらいいと思います、是非WCを盛り上げてください、よろしくお願いいたします。」
坂田会長
ラグビーを始めて『ボール持ったら走れ、持ってない時はボール持っているやつを倒せ!』と教えられて60年、一筋にやってきて思うのですが、ラグビーは扉を開きます、友人もそうです、是非ラグビーを観ていただいて、仲間に入ってほしい、参加してほしい、そしていろんな扉を開いてほしいですね。」
京都・下鴨神社で坂田好弘会長、大畑大介さんがラグビー座談会
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