・と き:2014年9月22日(月) 午前10時30分から
・ところ:立命館大学 大阪梅田キャンパス
【坂田好弘 関西ラグビーフットボール協会会長 あいさつ】
本日の記者懇談会に、皆さんお忙しいところ、多数お集まりいただき、お礼を申し上げたい。今年は、関西の大学リーグを盛り上げて、その中から将来の日本代表チームを担える人材を育て上げたいと強く考えている。
まず、観客動員については、去年37000人近くにまで伸ばしたが、これを更に50000人にまで拡大したい。このためには、開幕戦では、花園に10000人のお客さんを集めなければならない。昨年実施した観客アンケートの結果をみると、観客層の大半は比較的高い年齢層の男性なので、若い女性の方々にもっとラグビーに関心を持ってもらえるよう努力したい。このため、開幕試合では、ルールにより深い理解を持ってもらえるよう、反則プレイのデモを行うこととしている。特に第2試合のハーフタイム時には、実際に起こった反則の実例を示して解説を行う。
さらに、花園の開幕戦では、全8チームが集結するが、ファンの皆様に出来るだけ多くの試合を観戦してもらえるように第Ⅰグランドと第2グランドの試合時間をずらすようにする。
また、チケットの販売を伸ばすために、大口購入をいただいた皆さまには、抽選でオールブラックス、スプリングボクス、ワラビーズ、ジャパンの各代表チームのジャージーをプレゼントする。
さらに、関西大学リーグの強化のためにリーグの全試合で、トップリーグと同じようにマン・オブ・ザ・マッチを選出する。そして、来年4月には、ニュージーランド学生選抜チームとの交流戦を企画している。
今シーズン、協賛企業の協力をいただき、また、読売新聞社の後援をもちょうだいして、関西大学リーグの活性化に努力をしていくつもりなので、メディア関係の皆様方の協力を心からお願いしたい。
【高見澤篤 大学委員長 シーズン概要説明】
昨シーズンの開幕戦では、前の年の上位校が全て敗戦を喫するという結果になったが、今シーズンも各校の実力はより伯仲しており、それぞれの試合結果から眼の離せない展開となると思われる。例えば、関西学院大学は昨シーズン4位であったが、4年生を中心に実力が上がって来ており、注目される。また、古豪同志社大学もFWが着実に強化されており、伝統的にスクラムの強い京都産業大学とのFW対決が見ものである。また、昨シーズンの優勝校、立命館大学も4年生の大型FWが卒業し昨年と比べると戦力を落としたかのように見えるが、今シーズンも優勝を狙える力は十分にあると考えられる。最近の各大学の活動の傾向として、地域のラグビースクールを支援するといった社会貢献活動に積極的に取り組むようになってきており、この辺りにもメディアの皆さまには目を向けていただけるとありがたいと思う。また、今シーズンは「万人御礼プロジェクト」として集客に新しい方向付けで取り組んでいくので、ここにもご注目をいただきたい。今は隆盛のサッカーJリーグも長い低迷の時期があったが、関係者全員の努力でそれを克服した。ラグビー界も新しい息吹が感じられるようになって来ている。2014年の関西大学リーグの試合と様々な取組に注目をお願いしたい。
【原田隆司 レフリー ルール説明について】
レフリー・シグナルと反則の実際がなかなか結びつけて理解されていないようなので、開幕戦第1試合キックオフ前に、大阪府女子選抜チームに反則のデモをお願いし、解説を加える。また、第2試合のハーフタイム時にはゲーム中実際に起きた反則を再現しながら、実例をもとにさらに理解を深めていただきたいと考えている。このような取組が好評をいただけるようなら、シーズン中同じような試みに取り組んでいきたいと考えている。
(各チームから 今シーズンにかける思い)
・立命館大学
中林正一 監督
昨シーズン12年ぶりに優勝できることができたが、今シーズンは立命大史上初の連覇にチャレンジしたい。大学選手権では、あと一歩というところでベスト4を逃した。今年はここを手に入れられるようにスタートを切ってきた。現在の仕上がり状況は、夏合宿以降5連敗中で実際調子は良くない。また、ここにきて昨年卒業した選手の存在の大きさを痛感している。しかし、チームとしては成長段階にあると考えており、初戦の大体大戦にピークをもっていき、リーグ戦の中でもしっかりと成長し、関西リーグ連覇、そして大学選手権でも通用するチームづくりを目指して一戦一戦成長を目標に戦っていきたい。一昨年、昨年とリーグで一番失点の少なかったチームでありディフェンスにはこだわりを持っているが、夏合宿までは失点が多かった。この部分はしっかり修正をしいく。また、今年のチームはサイズが小さいので、例年の戦い方をベースにしつつもボールを大きく動かす中でチャンスを見出していきたい。
西村颯平 主将
一戦一戦を全力で戦い、関西連覇そして大学選手権トップ4を目指す。応援よろしくお願いします。
・同志社大学
山神孝志 監督
ここ数年、復活ということでその存在を取り上げられているが、今年は何とか関西の覇権を奪い返したい。メンバーのほとんどが昨シーズンを経験しており、ここは大きな財産かなと考えている。スクラムは学生の中では一番強いという感触が出てきているのでここを強みとして、そしてここ数年取り組んでいる大きくボールを動かすということに取り組んできた。今年はほとんどのチームと接戦になると思うが、中でも前評判の高い天理大との初戦にピークをもってきて、そこからまた成長し、何とか大学選手権では久々に正月を越せるよう一生懸命頑張りたい。昨年から前に出るディフェンスに取り組んできているが、このあたりが少しできてきて最近は少しディフェンシブなチームになってきた。優勝していく準備はできてきたと思うので、学生が自信を持てるような戦いになればまだまだ伸びる要素があるチームだと思っている。
田淵慎理 主将
今年はFW・BK一体となってボールを動かすラグビー、そしてスクラムの強さを武器に、開幕戦に焦点を合わせて関西優勝し大学選手権に臨みたい。よろしくお願いします。
・京都産業大学
元木由記雄 ヘッドコーチ
昨年はこの場で優勝と言ったが、3位に終わってしった。今年は、ぜひ優勝を目指して頑張りたい。昨年に引き続き厳しい練習を積んできたが、今年のチームは昨年と比べ自主性・自立性が強く、自分たちで厳しい環境を作って厳しい練習に臨む、これがキャプテンを中心にしてできてきており非常に楽しみにしている。チームスタイルは、やはり相手のスペースを奪うディフェンス、コンタクトエリアの激しさで相手ボールを奪いアタックに繋げていく。そして京産大らしいスクラム、セットプレーで圧力をかけてゲームの流れを作っていきたい。まだまだ、完成度は低いが仕上げていき、開幕戦にはいいゲームができるようにしたい。
梁正秋 主将
今年は、春からディフェンスにこだわりをもって厳しい練習を行ってきた。今年こそはチーム一丸となって、優勝を目指して頑張りたいと思うので、よろしくお願いします。
・関西学院大学
野中孝介 監督
ここ5年、関西制覇から遠ざかっており、今年は何としても優勝したい。かつ、全勝優勝を目指している。一昨年、昨年と開幕戦を落とすという苦い経験もあり、ピークのもっていき方の難しさ等、課題を得ることができた。とはいえ、リーグ戦の中で成長していくことの大切さもここ数年で学んできたので、まずは初戦の近大戦に照準を当ててチームを仕上げ、そこから最終戦まで一歩一歩成長し、結果として全勝優勝できたらと思っている。加えて、今年は関学の125周年であり、優勝して学院に恩返しができたらと考えている。
鈴木将大 主将
今年の目標である関西リーグ全勝優勝を達成するために、部員全員が一つになって一試合一試合を全力で戦っていきますので、応援よろしくお願いします。
・大阪体育大学
中谷 誠 監督
初戦が昨年の優勝チームということで、身の引き締まる思いです、初戦に照準を合わせ、持ち味であるセットプレーを軸に戦う、『優勝チームキラー』と呼ばれ、そして優勝を目指していきたい、スクラムはPR3番伊尾木、No8福本のスピード、DF は河口に期待している。
福本翔平キャプテン
今年は昨シーズンの4回生が抜けて若いチームになった、自分たちの長所を出して体を張って、まず初戦の立命戦に勝って1戦1戦戦っていく。
・天理大学
八ッ橋修身コーチ
昨シーズンは6位ということで、スタッフ、選手とも悔しい思いをした、初戦の同志社戦は激しく、厳しいゲームになると思う、チャレンジャーとして頑張っていく。注目選手というより、うちは小柄なチームで、一人ひとりの80分間の仕事量を見ていたでければ、天理のいいところがわかっていただけると思う。
斉藤遼太郎キャプテン
80分間走りきる運動量とDFで少ないチャンスからトライが取れるよう1戦1戦大事に戦っていく。
・近畿大学
松井祥寛ヘッドコーチ
昨シーズンは全敗で8位、春シーズンも全敗、しかし夏合宿で調子も上がってきて、まだ伸び代があると思うので、2週間しっかり準備して、まず関学大の胸を借りて、1戦1戦勝利して、最後は選手権出場を目指したい。
光井勇人キャプテン
春シーズンはケガ人もあり全敗だったが、ケガ人も復帰して少しずつ上がってきた。SO酒井はパスと自分で持っていく力があるので、ここをキーに1戦1戦にこだわっていく。
・摂南大学
羽田和弘コーチ
関西大にリベンジできた、春からのゲームでFWのセットプレーという課題が明確になった、昨年度は簡単にボールを出せたが、今年は出せない、FWが先に合宿に入り、関東にチームと練習してきた、安定したボールだしからボールを動かずラグビーを目指す。今のメンバーは勝利の経験がないので、開幕の京産大戦でリズムに乗って選手権出場を目指す、溝尻のキャプテンシーに期待したい。
溝尻将己キャプテン
どこからでもアタックして継続するプレーと1対1で負けないタックルでのぞむ。ひたむきにチャレンジしていきます。
(記事:北畑幸二、高橋茂治、村島博 写真:長谷川昭男)