10月29日(日) 京都産業大学 vs 関西学院大学

メンバー表 マッチレポート フォトギャラリー

入場者数:2074人 天候:くもり/微風
レフリー:Steven Laird(カンタベリー協会)
アシスタントレフリー:飯田 真治(関西協会) / 稲西 輝紀(関西協会) / 土田 豊(関西協会)
京都産業大学 関西学院大学
34 FULL TIME 9
10 前半 9
24 後半 0
勝点
5-0
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶京都産業大学 5ソロモネ・フナキ

メンバー表

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京都産業大学
監督廣瀬 佳司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR乳井 大士3170107名古屋RS→中部大春日丘
2HO李 淳弘3172100大池中→大阪朝鮮
3PRヴェア・タモエフォラウ4186123オネハンガ→札幌山の手
4LO石橋 チューカ119096兵庫RS→報徳学園
5LOソロモネ・フナキ3186114トンガカレッジ→目黒学院
6FL日吉 健3180100寝屋川第三中→大産大附属
FL三木 皓正417395西陵中→京都成章
8NO.8テビタ・ポレオ4179112トンガカレッジ→日本航空石川
9SH土永 旭317073西陵中→光泉カトリック
10SO吉本 大悟218290七条中→東海大大阪仰星
11WTB西 浩斗317080熊本ラグビースクール→熊本西
12CTB小野 麟兵317086西陵中→京都工学院
13CTB高井 良成417682瑞光中→関大北陽
14WTB松岡 大河417077茨田北中→東福岡
15FB辻野 隼大317885長吉西中→京都成章
16Re.平野 叶苑317598四日市Jr.RFC→西陵
17Re.栗崎 和樹2184111田園RS→東海大相模
18Re.西崎 海人3178104明石JRC→報徳学園
19Re.松永 壮太朗318795勧修中→京都工学院
20Re.シオネ・ポルテレ2184112トンガカレッジ→目黒学院
21Re.西村 建哉316868神川中→京都成章
22Re.ナブラギ・エロニ118799Queen Victoria School→大分東明
23Re.小林 修市217682勧修中→京都成章
関西学院大学
監督小樋山 樹
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR黄 世邏3180107愛知朝鮮中→中部大春日丘
2HO大塚 壮二郎1177100芦屋RS→関西学院
3PR安達 朋樹4165105吹田RS→大阪桐蔭
4LO川内 悠斗4179104名古屋市立志賀中→中部大春日丘
5LO堤 保澄3180100洛南中→京都成章
FL兪 瑛士417188兵庫県RS→関西学院
7FL稲垣 直希3177101帆柱ヤングラガーズ→石見智翠館
8NO.8小林 典大2185103京都市立上京中→京都成章
9SH金築 達也418181西宮甲東ジュニアRC→報徳学園
10SO齊藤 綜馬417081関西学院中→関西学院
11WTB加藤 匠朗417488関西学院中→関西学院
12CTB松本 壮馬317286宇摩RS→石見智翠館
13CTB冨岡 周417488芦屋RS→御所実業
14WTB山本 快317684関西学院中→関西学院
15FB武藤 航生217481兵庫県RS→関西学院
16Re.相澤 亮介217896高崎RC→佐野日大
17Re.西村 優希4172108西陵中→京都成章
18Re.豊永 慎之佑4178110ヤングウェーブ北九州→大分舞鶴
19Re.野矢 健太郎4178100豊中RS→石見智翠館
20Re.國本 周亮417690三田RS→関西学院
21Re.松田 詩悠217073宝塚RS→関西学院
22Re.中 俊一朗217684東海大大阪仰星中→東海大大阪仰星
23Re.佐藤 然417893名古屋市立守山東中→中部大春日丘

マッチレポート

ムロオ関西大学Aリーグ第5節、いよいよ昨年度の上位校同士の対戦が始まる。まずは、昨年度優勝の京都産業大学(以下、京産)と同4位関西学院大学(以下、関学)が、京都宝ヶ池公園球技場の第2試合で対戦した。今季共に無傷の4連勝で向かえた両チーム、今期の優勝を左右する一戦は、京産SO⑩吉本大悟のキックで開始する。

いきなりチャンスを掴んだのは京産。2分、関学のオフサイドのペナルティーから左GL5mのラインアウト(以下、LO)を選択、そのモールを押し込んでGLを超えるもグランディングならずチャンスを潰す。ここから盛り返した関学が最初の得点を挙げる。
5分、HL付近中央約50mのPKをSO⑩齊藤綜馬が見事なキックで成功、3点を先制する。関学は8分にもHL付近左中間でのCTB⑫松本壮馬の猛烈なタックルからのこぼれ球を、WTB⑭山本快がドリブルで持ち込みトライしたかと思われたが、その前に惜しくもノッコン、トライならず。

すると次は京産。自陣10m中間のスクラムからSH⑨土永旭からブラインドサイドのWTB⑭松岡大河へパスアウト。松岡が鋭いステップで敵陣22mLまで迫ると、関学がたまらずオフサイド、12分、中央25mのPKをFB⑮辻野隼大が決めて3-3の同点にする。しかし関学も続く15分に、中央30mのPKを⑩齊藤がきめて3-6、再び3点差とする。

ここからの中盤、互いにキックをからめならがGLに迫りトライチャンスを作るが、ともにペナルティーで得点に結びつける事ができない時間が続き終盤を迎える。次の得点は関学。関学PR③安達朋樹のジャッカルに京産がノットリリースのペナルティー。34分、その左中間40mのPKを⑩齊藤が決めて3-9、6点差とする。
しかし京産はすぐに反撃。関学のペナルティーで得た右GL10mのLOからフェーズを重ねて中央GL10mのラックとなる。そのラックから関学ディフェンスのギャップを見逃さなかった⑨土永が、ラックサイド右をするすると抜けて右中間に両チーム初のトライ、自らGKも決めて、前半終了間際40分に10-9と逆転して、前半終了。

後半、関学⑩齊藤のキックで開始。まずペースを掴んだのは京産。3分、関学のゴールラインドロップアウトからのアタックで、最後にCTB⑬高井良成がGLを超えるもまたもやグランディングならず。続く6分、LO⑤ソロモネ・フナキがパワフルな突進でGLに迫りラック。そのラックからFLキャプテン⑦三木皓正が左で更に前進して再びラックを作ると、PR①乳井大士がそのラックを飛び越えて左中間に歓喜のトライ、⑮辻野のGKも決まり、17-9と8点差に広げる。

なんとか反撃したい関学は、10分に右中間40mのPKを⑩齊藤が狙うが惜しくも失敗、点差を詰められない。ここから京産の猛攻が始まる。12分、⑩吉本の50/22mキックで関学陣右22mL内に入ったLOから、最後はPR③ヴェア・タモエフォラウが右中間にトライ。(⑨土永GK成功、24-9)
続く20分、左関学10mL付近のLOから一旦右に展開しポイントを作る。再び左にボールを回し、左大外で残っていた⑤フナキへ、フナキはショートパントを選択する、そのキックしたボールがFL⑥日吉建にすっぽりと入り左隅にトライ、29-9と20点差に広げる。(GK不成功)攻撃の手を緩めない京産は、25分、左GL10mから拘ってきたLOモールをついに押し込んで、HO②李淳弘が左中間にトライ、(GK不成功)34-9となりほぼ勝敗を決めた。

関学は、終盤30分を超えてようやく京産陣内に入り反撃を試みるが、ミスもあり得点に結びつかない。ロスタイムに入っても、自陣22mL内で左右にボールを動かしながら敵陣を目指すが、京産のディフェンスに封じ込められ、最後はキャリーバックになりノーサイドの笛が吹かれた。34-9で京産が勝利し5勝目を挙げ、勝点5を上乗せして勝点23とした。敗れた関学は4勝1敗勝点17となった。

関学は、後半は京産の強力なアタックに屈したが、前半は鋭く前に出て低いタックルと、京産LOモールに対するディフェンス、接点の攻防で良く踏ん張り、ロースコアの互角の戦いを演じた。マイボールLO、スクラムを修正して、次戦天理大学戦に臨んでもらいたい。

京産は、前半苦戦したものの、後半はアタックで4トライを挙げ、ディフェンスでは関学を零封した。試合を通じてはノートライに抑えての完勝、連覇中の王者の流石の地力であった。
Player of the Matchは、トライにつながる局面でパワフルな突進を再三見せていたLO⑤ソロモネ・フナキが選ばれた。

会見レポート

関西学院大学
小樋山 樹監督
今はすごく悔しい気持ちが大きいです、セットプレーのところで負けてしまったのと、ペナルティーが多かったのが敗因だと思いますので、ここをしっかり修正して、次の天理大学さんに向けて準備していきたいと思います。

兪 瑛士キャプテン
関学は京都産業大学さんに3年間勝っていないので、絶対に勝つという気持ちで挑んだのですが、規律の部分とスクラム、ラインアウトのセットプレーで下手に回ってしまい、自分たちで首を絞めてしまったなと考えています、もう悔しい思いをするのは嫌なので、3週間後の天理大戦に向けて、今日から気持ちを作って、日々ハードワークしていきたいと考えています。

Q.相手の圧力の中で何が原因だった?
兪キャプテン
相手に大きい選手がいて、その選手に連続してキャリーされて圧力を受けたときに、自分たちが前のめりになってオフサイドを取られるシーンが多かったと思います。
練習の時からハードキャリーしてくる選手がいるので規律の部分をずっと言ってきたのですが、今日こういう結果になってしまい、私も含めてリーダー陣が悪かったなと思っています。

Q.モールで最後に取られましたが、それまではいいモールデフェンスをしていたが、そこはどういう対策を立ててきたのか?
兪キャプテン
春の京都産業大学戦で、中盤で20~30メートル押されるシーンがあったので、それをさせないために先ずは入らずに、相手が出てきたらジャンパーにタックルという作戦でした、そこは練習でやってきたのでうまくいった部分もあり、ゴール前も春からやってきたインパクトの部分や足をかいてドライブするところは、留学生がいる京産大相手にも通用したと思っています。

Q.平生翔大選手がいないことで影響は?
小樋山監督
痛手ではありますが、我々の目標は関西制覇で、平生の怪我が言い訳にはなりません、替わりに出てくれた二人(大塚壮二郎選手、相澤亮介選手)も成長するチャンスですし、よく頑張ってくれたのでこれはチームとしての負けです。


京都産業大学
廣瀬 佳司監督
4戦全勝同士で、関西学院大学さんはフィジカルが非常に強いので、我々もそこで負けずに必ず勝ちたいという思いでのぞみました、前半は関学大さんのプレッシャーを受けましたが、うちも得点にはつながらなかったのですが、FWでプレッシャーをかけ続けて、終了間際のトライでようやく主導権を握ることが出来たと思っています。
後半はチーム一丸となって戦ってくれて、今日の結果には満足しています、あと残りの2試合を関西リーグ優勝目指して戦っていきたいと思います。

三木 皓正キャプテン
全勝対決に向けていい準備が出来きて、自信をもって試合にのぞめました、ただ序盤で関西学院さんのタックル、ブレイクダウンで受けてしまってなかなかいい波に乗れなかったのですが、自分たちの原点である「FWで少しずつ前へ出ていこう」と話し合って、それが体現できていいいリズムになったと思っています。
残り2戦ですが、先を見ている余裕はないので、次の同志社戦に向けてチーム全員で準備していきたいと思います。

Q.テビタ・ポレオ選手をスタートで使って、シオネ・ポルテレ選手をリザーブにした意図は?
廣瀬監督
テビタは最近調子が良くて、ハイボールの対応が非常に上手なのでテビタを今回は先発で、インパクトプレーヤーとしてポルテレを後半に投入というイメージです。

Q.FWの評価は?
廣瀬監督
今日は素晴らしかったと思います、前半から関西学院さんにプレッシャーをかかけ続けてくれて、モールも何度か押し返されましたが、何本も組んで、スクラムも後半は圧倒できたと思っていますので、本当に80分間よく戦ってくれたと思っています。

Q.スクラム、ラインアウトで優位に立っていたと思うがその要因は?
三木キャプテン
スクラムに関しては前節の近畿大学戦でうまく組めずに、ちぐはぐになってしまったのでその修正を1週間しました、また京産らしいラインアウトモールを組もうとやってきました、その結果京産大らしいスクラム、モールが随所にみられたのかなと思います。

Q.関西学院大のモールのプレッシャーでうまく押せなかったのは?
三木キャプテン
前半は関西学院さんのいいプレッシャーで自分たちもどこかで不安はありましたが、後半8人が一つになって「絶対に押し切るぞ」という強い意志で、1列目も2列目もいいバインドしてモールを押し込めたと思っています。

Q.シーズンの終盤に差し掛かってきてチームの成長曲線はどのように感じているか?
廣瀬監督
一戦一戦必死でやっています、その中で今日もノートライに抑えることが出来ましたし、デフェンス面で充実してきています、毎週成長してくれているなと感じていますのでもっとチーム力を伸ばして次の同志社戦に向かっていきたいと思っています。

Q.具体的にどのようなデフェンス?
廣瀬監督
やはり三木を筆頭に前へ出るデフェンスです、これが出来るようになってきました。


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■KRPU 渡辺隆夫

■KRPU 新屋敷こずえ
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