トヨタ自動車 VS サントリー
2018年9月1日(土) 19:00キックオフ グラウンド:豊田スタジアム 入場者数:ー 天候:ー | ||||
レフリー:ー アシスタントレフリー:ー |
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トヨタ自動車 | サントリー | |||
25 | 27 | |||
12 | 前半 | 10 | ||
13 | 後半 | 17 |
マッチレポート
雨上がりの蒸し暑さが残る中、トヨタ自動車のキックオフで試合開始。
開始直後からお互いに積極的にボールを動かし、攻守がめまぐるしく入れ替わる展開に。そのような状況の中で、徐々にペースをつかんでいったのはサントリー。
確実なボールキープとエリアの獲得で優位に試合を進めて行く。
そして前半22分、相手陣ゴール前で執拗に攻撃を繰り返し、最後は①堀越がゴール下にトライ(ゴール成功)し、0-7、この試合最初の得点をあげる。
しかし、ここからトヨタ自動車が反撃。
前半25分、連続攻撃からボールを受けた⑪ヘンリーが左タッチライン沿いを25m走りきり、左隅にトライ。
さらに、その直後の相手のキックオフミスによる中央スクラムから、BKのサインプレーで⑮ジオが抜け出して⑭岡田につなぎ、そのまま走りきって右中間にトライ(ゴール成功)し、12-7逆転に成功。
その後、前半31分、サントリーは1PG決め、12-10と点差を縮め、さらに終了直前にもPGで逆転のチャンスを得るも失敗に終わり、12-10のトヨタ自動車リードで前半終了。
後半開始早々も緊張感が続く。
トヨタ自動車はキックカウンターから⑮ジオが好走、チャンスを作り前進する。
すると、後半3分、サントリーのハンドリングエラーから⑬イエーツが反応、⑪ヘンリーへ繋ぎ左中間にトライ、17-10とリードする。
さらに、トヨタは畳み掛ける連続攻撃、ゴール前まで迫るがサントリー⑮松島の好判断で地域を押し戻す。
それでもトヨタ自動車は、中盤からのブレイクダウンの攻守で前進する。
後半12分、サントリーは⑧ショーンが危険なタックルで一時退場、そのペナルティーからPGを選択、⑩ライオネルが成功させ20-10とリードを広げる。
対するサントリーはPKからも積極的に速攻、チャンスを伺う。
トヨタ自動車は堅守で対抗すると後半18分、中盤での攻防から⑦姫野がブレイクダウンでターンオーバー、右に展開すると⑬イエーツが走りきりトライ、25-10とさらにリードを広げる。
15人に戻ったサントリーは反撃開始。後半22分にPGを成功し25-13とする。
さらに攻撃を継続するサントリーは、後半31分、FW連続攻撃から右に展開、㉒田村が数的優位を冷静につきトライ(ゴール成功)、25-20と追い上げる。
勢いに乗るサントリーは、さらにフェイズを重ねる攻撃で逆転を窺う。それでもトヨタ自動車はブレイクダウンからターンオーバーで窮地を脱したかに見えた。
しかし、その後のラインアウトをサントリーがターンオーバー、怒涛の攻撃が再開する。トヨタ自動車は引き続き堅守を見せていたが、
後半44分、チームの反則の繰り返しで⑦姫野が一時退場。
14名の必死の防御で対抗せざるを得ない。
第1節からクライマックスを迎えるような激戦は後半49分にノーサイドを迎える。
サントリーがゴール前で再三のPKを得るとスクラムを選択、最後はトヨタ自動車を押し切り認定トライで25-27と逆転。
トップリーグ最大の31,332人の観客が集まった豊田スタジアムは、2連覇の王者サントリーが、トライ数を上回るトヨタ自動車を劇的に下して幕が閉じられた。
会見レポート
トヨタ自動車
ジェイクヘッドコーチ
トライ数ではトヨタが勝っていたので、トヨタが勝つべき試合だが、負けてしまって言い訳はない。
残り3分のラインアウトを取れなかったのが敗因。
また、足をつっていたロックの交代ミスなどのコントロールミスも響いた。
姫野キャプテン
残念の一言。昨年と同じ形で負けて、本当に悔しい。
最後にシンビンでグラウンドを出てしまったが、最後の3分を懸命に戦っている仲間たちは誇らしかった。
最後の失点は次につながると思うので、この負けを忘れず、ファイナルでサントリーと再戦したい。
Q 観客数がトップリーグ史上最多だったことをどう思う?
姫野キャプテン
嬉しい。我々に対する期待度の現れだと思うが、それに応えられなかったのが残念。
Q PKの数が多かったが、その原因は?
シェイク監督
サントリーのプレッシャーが大きかった。サントリーは勝負に強いチームだと思う。
その相手に若い選手たちはよくやってくれた。誇りに思う。
サントリー
沢木監督
スキルレベルが低い試合だったが、展開としてはおもしろかったと思う。
自分たちのやりたいレベルでできておらず、改めて勉強になった。
最後の粘りはよかった。
流キャプテン
前半に22mラインの内側に入りながら取りきれなかったのが反省点である。
試合の途中でチーム一丸になっていないと感じる場面が多々あったが、最後はチーム一丸になれたと思う。
これからもどのチームからもターゲットにされると思うので、毎試合コンディションを整えて臨みたい。
Q 15点差をつけられた時にチームを切り替えさせるために注意した点は?
流キャプテン
メンタル的な部分を指示した。
そして、最後は絶対に走り負けないということを言い続けた。
Q 終盤、時折笑みが見られたのはなぜ?
沢木監督
チームが終盤になってまとまりを見せてきたところで、プレーの選択などを楽しみながら見ていた。
(文責 大林直之 早坂一成)