12月15日(土) コカ・コーラ 31-36 豊田自動織機

トップリーグ2018-2019順位決定戦18-WHI05718コカ・コーラ VS 豊田自動織機

2018年12月15日(土) 11:30キックオフ
グラウンド:キンチョウスタジアム
レフリー:
アシスタントレフリー:
コカ・コーラ 豊田自動織機
31 FULL TIME 36
10 前半 22
21 後半 14
詳細
(TL公式)

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マッチレポート

トップリーグ総合順位15-16位決定戦、両チームとも既に入れ替え戦が決まっているが、この試合結果で入れ替え戦の対戦チームが決まる大事な試合となった。今シーズン勝ち星の無いコカ・コーラが1勝できるか注目したい。
豊田自動織機のキックオフでゲーム開始。

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豊田自動織機は開始早々の2分コカ・コーラボールのラックからNo88番ソシセニ・トコキオがターンオーバーし、見事なバックフリックパスを左WTB11番シオシファリサラに繋ぎ左隅へ先制トライを上げた。

04-WHI05674

さらに8分、コカ・コーラのペナルティからSO10番サム・グリーンがPGを決め0-8と試合の主導権を握ったと思われた。ところがコカ・コーラは10分にCTB13番ジェームズ・マーシャルがPG、14分にはCTB12番ウイリアム・トゥポウがトライを決め、あっさりと10-8と逆転。その後もコカ・コーラが敵陣で攻め続けるも、ミスにより得点に結びつかない。中盤は苦戦していた豊田自動織機だが、FW戦で優位に立ち35分、40分と2トライ2ゴールを奪い10-22とコカ・コーラを引き離し前半を折り返した。

05-WHI05713

後半も豊田自動織機はNo8トコキオの活躍で13分、21分とトライを奪って10-36と試合を決め、自力で勝る豊田自動織機がこのまま点差を広げるかと思われた。前半同様、引き離されたコカ・コーラが再び奮起。フロントロー全員を含め、一気に5人の選手を交代して流れが変わった。怒濤の追い上げの開始だ。後半25分、27分には替わった20番豊田将万、23番山本耀司がそれぞれトライ。34分にもLO5番ヨハン・バードルがトライを決め31-35、試合の行方は分からなくなった。

15-WHI05943

試合時間残り2分。必死のコカ・コーラはハーフウェイ付近のラインアウトでBKSに展開。スピードに乗った素晴らしいアタックだったが、相手タックルでのノックオンアドバンテージを取られ万事休す。さらに豊田自動織機はラックで時間を稼ぐ作戦に出たがここでオブストラクションを取られてしまう。残り時間20秒、スクラムからBKSへ展開、フェーズを重ねるが最後は相手プレッシャーに耐え切れず痛恨のペナルティを取られてしまいノーサイド。
後半は非常に見応えのある試合になった。TMO4回、担架で運ばれる選手も出してしまった激しいゲームを終えた両チームが、休養十分なドコモと三菱重工に対し次週どの様な試合を見せてくれるか非常に興味深い。

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会見レポート

コカ・コーラ
アール・バー ヘッドコーチ
今日は良いスタートを切れなくて、相手にやりたいようにやられた。ただ後半、ボールをワイドに動かせられたことは良かった。スクラムは最初プレッシャーを掛けられたが後半は安定することが出来、そのお陰で良いアタックが出来た。これで16位が決定したので次のドコモ戦に向けて戦略を立てたい。

桑水流 裕策キャプテン
前半はスクラム、セットプレイで押されペナルティもありリズムに乗れなかった。後半はしつこくアタックを続ければ点が取れることが示された。トップリーグ16位と言う事は受け止め、来週のドコモ戦に向けてしっかり準備したい。

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Q.本日の敗因は?
アール・バー ヘッドコーチ
一番は規律のところである、ペナルティを相手に与えすぎた。

桑水流 裕策 キャプテン
ヘッドコーチと一緒で規律が守れなかったことが要因だ。スクラムでもプレッシャーを掛けられペナルティを与えてしまった。この2点が非常に大きかった。また自陣からアタックを仕掛けすぎて、無理なオフロードでリズムを崩してしまった。

Q.今シーズン16位と言う結果になってどの様に受け止めているか?
桑水流 裕策キャプテン
今シーズン16位と言う結果については、シーズンに入るまではしっかりとした準備をしてきたつもりだった。当たり負けしない体づくり、走り切れるフィットネスをつけてきたつもりだったが、結果を見れば周りはもっと努力をしてきたのかもしれない。

Q.ドコモ戦に向けてどの様な準備をするのか?
桑水流 裕策キャプテン
自分たちのミスでリズムに乗れないのが一番の敗因なので、そこはしっかり修正したい。ドコモの印象はフィルヨーンのキックでエリアを取って身体の大きいFWが縦に出てくるのでそこをケアしたい。

アール・バー ヘッドコーチ
ペナルティやミスを無くすことが大事。ドコモはヘッドコーチやコーチがニュージーランド出身なので我々と非常に似たプレイをしてくる。スクラム、セットピースが強く昨年トップリーグから落ちたアンラッキーを我々にぶつけてくるだろう。


豊田自動織機
レオン・ホールデンヘッドコーチ
とりあえずゲームに勝てたことに安心している。特にゲームの中でセットピースの所が良かった。

松本 仁志キャプテン
内容はどうあれ、勝てたことに安堵している。セットピースで圧倒するというゲームプランも上手くいった。ただ後半スイッチオフしているところがあったので、そこは課題として修正して行きたい。

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Q.来週の三菱重工戦に向けての意気込みは?
レオン・ホールデン ヘッドコーチ
両チームともチャレンジングなゲームになると思う。プロフェッショナルなマナーを持って戦いたい。三菱にはリスペクトを持って挑みたい。

松本 仁志キャプテン
相手はどこであっても自分達の戦術で戦いたい

(文責:大阪府協会 中村弘人)

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■撮影者:梶間智