10月9日(日) 摂南大学 vs 同志社大学


2022ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第3節
2022年10月09日 11:45 K.O.
入場者数:839人 天候:くもりのち雨/無風
レフリー:下田 紘朗(関西協会)
アシスタントレフリー:飯田 真治(関西協会) / 寺西 亮(関西協会) / 嵯峨 慶二(関西協会)
摂南大学 同志社大学
12 FULL TIME 25
12 前半 15
0 後半 10
勝点
0-4
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶同志社大学 10大島泰真

メンバー表(48時間前)

▶PDFはこちら
 
摂南大学
監督瀬川 智広
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR森山 正臣417595藤森中→京都工学院
2HO高木 崇太郎417495本庄中→大阪高校
3PR原渕 修人3175106原山台中→摂津
4LO徳永 リオ 吉平4184100東住吉中→上宮
5LO森山 迅都3182100藤森中→京都工学院
6FL河野 秀太郎217988吹田RS→報徳学園
7FLアミニアシ・ショー3186115Marist Brothers primary →マリストブラザーズ
8NO.8ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノ4186107G.P.S Atele→トンガカレッジ
SH藤谷 龍哉416266藤森中→京都成章
10SO大津 直人216575常翔啓光学園中→常翔啓光学園
11WTBマイケルズ・カストン116674アウテニクワスクール
12CTB嶋本 大賀217582茨田中→大産大附
13CTB東 将吾417691淀中→芦屋学園
14WTB恒石 仁416375淀中→東海大大阪仰星
15FB前薗 斗真317486東住吉中→東海大大阪仰星
16Re.恩田 慶吾116886滋賀学園中→滋賀学園
17Re.仲嶺 夏輝317096北神戸RS→尾道
18Re.大西 翔3173101寝屋川市立第三→大産大附
19Re.ヴェティ・トゥポウ3195110Nausori District School→レリアン・メモリアル
20Re.蔭山 奏418096徳島RS→徳島城北
21Re.三田村 裕城317076蹉跎中→石見智翠館
22Re.ナレヴェア・ジョシュア118077Andrews Primary school→ウエストバックランドハイスクール
23Re.小畑 美嵐218085摂津市立第四中→淀川工科
同志社大学
監督宮本 啓希
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR石井 智己3177102同志社香里中→同志社香里
2HO西濱 悠太317794岡山ジュニアRS→東福岡
3PR李 優河4180114大阪朝鮮中→大阪朝鮮
4LO木村 圭佑218095奈良ジュニアRS→大分舞鶴
5LO寺北 亘佑218298宝塚RS→常翔学園
FL梁本 旺義418093東生野中→常翔学園
7FL奥平 都太郎217587名古屋RS→東海大大阪仰星
8NO.8林 慶音118098樟葉中→大阪桐蔭
9SH藤田 海元217075文の里中→東海大大阪仰星
10SO大島 泰真117073藤森中→京都成章
11WTB岡野 喬吾318198大正北中→常翔学園
12CTB西村 海音417285神川中→同志社
13CTB市川 亮太317684蹉跎中→東海大大阪仰星
14WTB大森 広太郎418189茗溪学園中→茗溪学園
15FB嘉納 一千317684大池中→大阪桐蔭
16Re.大山 卓真316689兵庫県RS→報徳学園
17Re.杉山 左門4175106同志社香里中→同志社香里
18Re.土井 康暉2181112大阪RS→常翔学園
19Re.馬渡 仁之祐417893東海大大阪仰星中→東海大大阪仰星
20Re.小島 雅登417581シャルマン→東福岡
21Re.新和田 錬417173伊丹RS→尾道
22Re.大槻 健人417384同志社香里中→同志社香里
23Re.天野 宏輔316670吹田RS→同志社香里

マッチレポート

早くも第3節を迎え昨年の上位相手とはいえ2連敗の摂南大学と、開幕戦を落としたものの2戦目を僅差で勝ちを得た1勝1敗の同志社大学との対戦。摂南大としては、ここで何とか勝ち星を上げたい。他方、同大は後半戦に向けて絶対に負けられない。

摂南大のキックオフで始まった。
序盤、FW・BK一体となってボールを動かし攻める同大に対し、体を張って良くしのぐ摂南大、両校ともゴール前に迫るもトライにはつながらない。
12分、最初にスコアしたのは同大だった。摂南大はゴールポスト中央30M付近でレイトタックルの反則を犯してしまう。同大はすかさずPGを選択、FB⑮嘉納一千がきっちり決めて先制。(0-3)
16分、今度は摂南大、ゴール前スクラムから⑧(NO8アホフォノ)→⑨(SH藤谷)→⑬(CTB東)、⑬東将吾ゴール寸前までゲイン、ラックから出たボールを走り込んできたFB⑮前薗斗真にパスアウト、右中間にダイビングトライ。ゴールも自ら決めてあっさり逆転。(7-3)
今度は同大、22分、ゴール前ラックから㉑(SH新和田)→⑫(CTB西村)→LO⑤寺北亘佑がそのまま右中間に飛び込みトライ、逆転。(7-8)
次は摂南大、35分、ゴール前22M付近のスクラムを押し込む、一旦ブラインドサイドへ、強いランナーでゲインし、最後はPR①森山正臣からPR③原渕修人にうまくボールを通し、そのままゴールラインを割り再び逆転。(12-8)
だが、前半の最後は同大。40分、SO⑩大島泰真が個人技でブレーク、走り込んできたCTB⑫西村海音にパスを通し、右中間にトライ(ゴール成功)で再逆転。同大のリードで前半を折り返す。(12-15)

15分間のハーフタイムを挟み後半が開始。どちらも先制したいところ。
後半の先制も同大だった。11分、ワイドにボールを動かしフェーズを重ねる同大。LO④木村圭佑がゴール前までブレーク、走り込んできた⑩大島がインゴールへ飛び込み点差を広げる(ゴール成功)。(12-22)
16分には⑩大島がPGを成功させ、さらに追加点。(12-25)
この後は、風上の同大がうまくゲームマネジメントし、ノーサイドとなる。
この試合、6人もの負傷交替を出した同大だが、勝利をものにでき、次につなげることができたのではないか。一方の摂南大は3連敗と悔しい結果に終わったが、ブレイクダウンやセットプレーでも互角以上の戦い方ぶりであった。

POMには、随所に非凡な才能を魅せ同大を勝利を導いた1年生司令塔SO⑩大島泰真が選出された。


会見の様子

■摂南大学記者会見
・瀬川 智広監督
・藤谷 龍哉キャプテン(以下 CP)

■本日のゲームの感想
瀬川監督
この鶴見緑地競技場は我々の大学から非常に近くて、大阪出身の選手も多く我々のホームグラウンドだと思っている。その中で学校関係者にも多く来てもらい、関係者の協力も有りもこの雨の中試合が出来た事を嬉しく思う。
ただ、試合に関しては学生達が一生懸命準備をし、勝ちに行くと言う主体性を持ってトレーニングをして、先ほどのロッカールームでも見た事が無いぐらい悔しそうな表情をしていた。結果は我々摂南大学が勝つためには、まだまだ足りない部分があると思う。悔しいと言う気持ちは今日出ていた23人と出ていない選手、スタッフ全ての者が悔しいと言う気持ちを持つ事を出来た事がこの試合をした意味かと思っている。気持ちを切り替えて次の天理戦で良いゲームが出来る様に学生達と一緒に精進していきたいと思う。

藤谷キャプテン
結果的には13点差で負けましたが、僕も1年生の終わりから試合に出て、この4年間でこの同志社戦が負けの悔しさが大きかった。出た選手全てがファィトし続けた結果が勝ちには結びつかなかったが、その80分間勝つと言う目標・結果に向かった結果がこれなので、僕たちの悪い部分も有るので、残り4試合この結果を負けで終わらせるのでは無く、次の天理戦で絶対勝てる様に準備して行きたい。

■質疑応答
Q:4年間で一番悔しいと言っていたがどの様な理由からか?
A:藤谷CP
この一週間学生主体で勝つためにはどの様にすれば良いかと練習して来た。
監督からもアドバイスを貰いながら、チーム全員が同志社に勝つと言うのを頭に置いて練習をしてきた。その結果がこれなので本当に悔しかった。今までは何人かが、もしかして勝てるかもしれないと言う雰囲気だったが、今回の試合は本当に勝つと言うのを全員が意識した試合だったので、4年間で一番悔しい試合だと思った。

Q:学生主体の練習とは今までと練習方法を変えたのか?
A:藤谷CP
少し変えたと言うか、今までよりも学生主体で監督と相談しながら練習目メニューを組み立てていった。

Q:そうしようと思った理由は?
A:藤谷CP
監督からも話が有ったが選手の主体性、選手が本当に勝ちたい、勝つためにはどうすれば良いかと言うのを上げて行かなければ、今後摂南大学が本当の意味で強豪チームになって行けないとアドバイスを貰ったので、そこから選手の主体性を上げて、勝つためにはどうすれば良いか考えるとなった。

Q:監督も選手の顔を見て悔しさとかいつもと違うと思ったのか?
A:瀬川監督
実力的には僕は摂南の方が上だと思って、今日の試合は送り出した。ただ勝った成功体験がなかなか我々には無かったり、そう言った意味でゲームのあやと言う所でまだまだチーム全体が勉強して行かなければいけない部分が有った。しかしチームとしては自分達がやる事さえやれば勝てる。格下、格上とか同志社をリスペクトしてない訳では無く、やるべき事をやれば今年のチームは絶対結果として勝って帰って来る事が出来る。それをやる為には藤谷も言った様に皆が考え、当然毎年の事だがリーダー陣は一生懸命考えているが、それに何となく着いて行っているだとか、私が言った事に従っている様なチームの雰囲気が有ったので、この同志社戦を前に学生たちと話をし、一度自分達で本当に勝つと言う事をプランニングした時にどう言う事が出来るか、もしくは自分達の中で勝てると思えるのかを自問自答して、彼らはやってくれたので本当は結果が欲しかった。先ほど得点通りだと言ったのは力の差では無く、ゲームの分岐点となる所では同志社の方が上だった部分なので、この結果をまた皆で共有して、さらに学生たちが主体性を持ってやってくれるようなチームになれば良いと思っている。

Q:そういった一丸となった姿を見て手応えを感じたか?
A:瀬川監督
本当に悔しいか顔をして戻って来た、今まではあーあ負けたと言う感じの選手も中には居たが、出てない選手も含め本当に悔しい雰囲気が出ていた。一番大事な事は藤谷キャプテンがロッカールームで今日から変わろうと話をしてくれた。そこから良い方向に一歩を踏み出してくれたら良いなと思っている。

Q:マイケルズ・カストン選手についてどの様な選手か?
A:瀬川監督
摂南大学の特徴としてはパワーで前面に出て行くような留学生に来てもらっていたが、他のチームに無い様な選手を取ってみるのも良いのではないかと紹介してもらった。何試合か彼の南アフリカでの試合を見て、その中で決めた。まだ1年生で子供のような部分も沢山あるが、それでも日本の文化を一生懸命勉強しながら、ラグビーの練習をしている。彼にボールを預ければ何とかなる様な雰囲気を作ってくれているので、これから大事に育って行ってくれればと思う。


■同志社大学記者会見
・宮本 啓希監督
・梁本 旺義キャプテン(以下 CP)
・大島 泰真選手

■本日のゲームの感想
宮本監督
本日はありがとうございました。前節の1点差の勝ちから今週のゲームをどの様の内容で勝てるかと言うのをフォーカスして、テーマとしては勝つと言うのを選手から掲げそれをテーマに戦ったが、ご覧になられた様に大変な状況で、今日のゲームではコミュニケーションが大事だと言う事をずっと言い続けてきて、それを選手がグラウンド内で点差や時間や相手の状況を考えながらゲーム運びをした結果で勝ちを得られた事がすごくポジティブな点かと思う。

梁本CP
監督が言った様に今日の試合に勝てた事が良かったことで、試合中に怪我人が何人も出てしまい、なかなか思いがけないメンバーだったが、しっかりコミュニケーションを取り、しっかりやろうとしてきた事をグラウンドで出すと言う事が出来たのでそれが良かった点だと思う。

大島選手
監督とキャプテンが言っている様に勝つと言うテーマでやっていたので、どの様な状況でもメンバーでも勝つと言うテーマを80分間出来て、勝つ事が出来て良かった。

■質疑応答
Q:試合直前スクラムハーフ藤田選手から新和田選手へのメンバー交代は何故?
A:宮本監督
ウォームアップで調子が悪かった。

Q:フランカーの奥平選手をウイングに入れた訳は?
A:宮本監督
エマージェンシーではあった。2月にチームを始動した時にウイングだった。
本人からチャレンジしたいと申し出があり、2~3か月ウイングをしていた経験がまさかこんな所で生きるとは思わなかった。交代時、彼にウイングと告げた時も驚いてはいなかった。ウイングらしいプレイは無かったが、外でボールをキープ出来ていたり、ディフェンスでしっかりと体を当てられると言う彼の本来の強みは出せた思う。

Q:なれない選手がウイングに居たがどの様にゲームメイクしていたか。
A:大島選手
急で混乱していたが、大丈夫でした。
急に都太郎さん(大島選手)が入っても都太郎さんなら大丈夫だと思っていた。

Q:春季リーグから重要なポジションで出ているが心境は?
A:大島選手
3試合ともタイトな試合が続いていて、自分としてもプレッシャーはあるが、頑張っている。(笑)

Q:今日初めての得点を取ったが感想は?
A:大島選手
ゴールキックの所では駄目だったので、どこかでトライ狙えたらなと思っていて、ここだと言うときに取れたので良かった。

Q:大島選手に期待している所は?
A:宮本監督
彼はボール触るのが好きで、前を見るのが得意だと思うので、スペースがあればどんどん自分から仕掛けて行くようにと毎日話をしている。それでチーム全体のリズムや流れの起点になった事は間違い無いと思う。練習して来た事をしっかり彼がリード出来た部分だと思う。

Q:3試合の中で一番ブレイクダウンの所が良かったと思うが?
A:梁本CP
トライを取るまでは駄目だったが、トライを取りに行くまではしっかりとゲインラインを切れたのでそこは良かったと思う。
後半はアタックする時間が全然無かったので、これからもっとアタックする時間をもっと増やさなければと思った。

Q:チームの中でブレイクダウン周り改善してきたのか?
A:梁本CP
春を通してなかなかボールを超えて行く事が出来て無く、ボールを超えて行くと言うのをフォーカスしているので、ハーフの声であったり、一人一人の意識であったりが徐々に出ていると思う。

Q:レフリーに最後の方集められていたが?
A:梁本CP
ラグビーに関係ない所でいざこざがあるのでと注意された。

Q:マンオブザマッチの感想は?
A:大島選手
嬉しいです。前を見て強気に攻められたと思う。マンオブザマッチ取れると思っていなかったが、貰えて嬉しかった。

Q:3試合大学でやってみて強度とかの感想は?
A:大島選手
フィジカルと言う面では高校と比べて差は感じている。正面からフィジカルに向かっていくのは僕の体としても、持ち味としても違うと思うのでフィジカルの差は感じるが、僕は違う所で差が付けられるようにしたいと思う。


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