2月23日(日) 神戸製鋼 57-0 東芝

トップリーグ 第6節神戸製鋼 VS 東芝

2020年2月23日(日) 13:05キックオフ
グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
入場者数:23,647人
天候:くもり/強風
レフリー:松本剛(日本協会A1)
アシスタントレフリー:デイビッド・サザーランド/下田紘朗(関西協会)/竹内洸貴(関西協会)
神戸製鋼 東芝
57 FULL TIME 0
40 前半 0
17 後半 0
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

ここまで5戦全勝の神戸製鋼と、前節でパナソニックに敗れ、4勝1敗の東芝の注目の一戦。
神戸ユニバー記念競技場は上段席まで人で埋まり、今か今かと試合を待つ状況の中、南からのやや冷たい強風下、神戸製鋼SOダン・カーターのキックで試合が始まる。

序盤は、東芝の攻撃を受け気味の神戸製鋼だったが、前半10分、自陣で大きく左サイドにボールを回し、NO.8タウムア・ナエアタが大きく前進。パスフェイクを入れながらタックルをかわし、最後は左サイドのCTBリチャード・バックマンがトライ、ダン・カーターがゴールを決め7-0と神戸が先制。
流れに乗る神戸製鋼は、細かなパスと強靭なフィジカルで、18分・22分と立て続けにトライを決める。

前半27分には神戸製鋼WTB山下楽平が東芝のDFを華麗なステップでかわし、オフロードパスなど会場を沸かせると、中央から右サイドへ回したボールをダン・カーターがノールックで左に走りこんだCTBラファエレティモシーに華麗なパス、東芝のタックルを受けながら、最後は腕を伸ばしてトライ。
前半は、40-0と思わぬ大差で神戸製鋼がリードし、後半へ折り返す。

やや風が弱まった後半も、主導権を握るのは神戸製鋼。
東芝も後半7分、敵陣10Mゴール右側からFBティム ・ベイトマンが巧みなステップでDFの間をすり抜け、トライかと思いきや、ダン・カーターが咄嗟の判断によるアンクルタップ、東芝はバランスを崩し、惜しくもトライを阻止される。
東芝NO.8リーチ・マイケルがボールを持つと、場内のファンから「リーチ!」と大きな歓声があがり場内が盛り上がるが、神戸の素早いDFに、東芝はトライチャンスを掴めない。

後半35分、攻め込む神戸製鋼ダン・カーターが、DF薄い右サイドへ大きなキックパスで、WTBアンダーソン・フレイザーがトライするなど、ファイナルスコア57-0で、最後まで主導権を握った神戸製鋼の完勝。

前半、両者互角にエリアを取り合う展開だったが、ターンオーバーからのボールを繋ぐスキル、タックルを受けても倒れないフィットネス、早い上がりのDFなど、個々の場面で一枚上手の神戸製鋼が57-0と圧倒し、第4節から3試合連続相手をノートライに押さえ込み2万3千人強の観客に強さを見せつけた。
MOMは、神戸製鋼NO.8タウムア・ナエアタが獲得した。

(文責:濱田 舞以佳)

記者会見

東芝 トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(HC)
試合では前半、神戸製鋼の力を見せつけられたと感じている。後半は、チームの為に力を尽くしてプレーしてくれた我々選手を誇りに思う。試合では、なんとか後半は自分たちの流れを取り戻したいと考えていた。今日の試合の結果以上に、我々はいいチームである。今日の試合の中から、学べることをしっかりと学んで次の試合に活かし、取り組んでいかなければならない。来週はもっといいプレーをしたい。

小川高廣 キャプテン
今日の試合は、前半は神戸製鋼の攻撃を受けてしまった。試合前から、アタックし続けることを念頭において試合に臨んだが、その機会が少なく、なかなかボールを取り返すことができずに苦労した。来週も強豪のヤマハ発動機ジュビロと対戦することになるので、今日の試合の反省を活かして、前半からアグレッシブにいけるように準備をしたい。

Q:神戸製鋼の強さをどういう部分に感じたか。
ブラックアダーHC

ボールキャリアとオフロード、そして早いブレークダウン。そうすることでアタックを有利に進めることができる。

最後に一言。
ブラックアダーHC

今日の試合では神戸製鋼の素晴らしいプレースタイルを見せてもらった。改めておめでとうと申し上げたい。また、ファンの皆様に素晴らしいサポートを受けていることを感じた。改めて御礼を申し上げる。

神戸製鋼 デーブ・ディロン ヘッドコーチ(HC)
今日は、こんなに多くの観客の中で試合ができたことに喜びを感じている。試合については失点を0で抑えることができたことが良い結果だった。オフェンスも、50点以上得れたことに満足している。東芝と対戦するに際し、シーズンの中でも特にタフな1週間の準備期間だった。

橋本大輝 ゲームキャプテン(GC)
本日は沢山のファンの皆様にご来場いただき、その中でプレーできることを幸せに感じた。試合は前半、我々のペースでゲームを展開できたが、後半は東芝のリズムが出てきた試合になった。ゲームを通して失点を0で抑えることができたことは、チームにとって素晴らしい収穫になった。

Q:ディフェンス面に関して、3戦連続のトライでの失点0という結果に関して、どういう部分がうまくいっていると感じているか。
ディロンHC

選手とコーチ陣がしっかりと仕事をやり切ってくれているところ。ニコラス・ホルテンアシスタントヘッドコーチをはじめコーチ陣がしっかりと選手達に落とし込んでくれている。「ディフェンス」というのはそのチームの特質や性格を表すと考えており、橋本も主にディフェンス部分を担っているが、練習の段階から自分たちの役割を考え、しっかりコミュニケーションを取ってくれたことが、試合の結果につながったと感謝している。

Q:後半の展開に関してコメントを。
橋本GC

東芝は今日の結果以上にタフで素晴らしいチーム。後半は攻められる部分もあり、その中でセットプレーからの得点(ラインアウトからモールに持ち込んでからの得点)は今シーズン初めてだったので、チームにとって大きな収穫になった。

Q:前節の試合で東芝は前半に多く得点をあげていたが、今日の試合の入り方で意識したか。
橋本GC

今日の試合がこんなに点差が開くことは想像していなかった。とても難しい試合になると、覚悟しており、試合の中で自分たちがペースをつかむまで、どれくらいの時間を要するかなどをチーム内で話し合って、試合に臨んだ。それが、前半の早い段階で大差に表れたのかなと感じている。

Q:シーズンを勝ち進んでいく中で、コーチ陣から選手に対して、落とし込む内容は、よりシンプルなことになっているのか、それとも細部にわたって多くのことを伝えているのか、どちらの傾向になっているか。
ディロンHC

コーチ陣は選手をサポートすることが役目。チーム全体を俯瞰した時に、コーチ陣だけでなく、選手も含めて多くの知識を有した人が多いと感じている。最終的にプレーをするのは選手だが、東芝の強みの一つであるセットプレーに対していいパフォーマンスができたのは、コーチ陣のおかげだとも考えている。23人の選手を含めて、チームで取り組めた結果だと感じている。

Q:自陣からの攻撃も含め、どの地点からも「攻める」という姿勢は、コーチ陣から指示が大きいのか。
ディロンHC

選手にはチャンスがあればアタックしてもよいと事前に落とし込んでいる。最終的には選手達の判断。それをコーチ陣がサポートしているだけ。

(記録:木村 真樹)

フォトギャラリー

■撮影者:KRPU 住本洋之

■撮影者:KRPU 湊和裕