11月4日(月振) 第4節 立命館大学 22−31 大阪体育大学

2019ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第4節

立命館大学 対 大阪体育大学

2019年11月4日(月振) 12:00キックオフ
グラウンド:三重交通Gスポーツの杜鈴鹿
入場者数:1027人
天候:晴れ/弱風
レフリー:杉戸大樹(関西協会)
アシスタントレフリー:船岡克広(関西協会) / 金谷俊明(関西協会) / 金城学(関西協会)
ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:大阪体育大学 6助田凌雅
立命館大学 大阪体育大学
22 FULL TIME 31
0 前半 19
22 後半 12
詳細
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マッチレポート

澄み切った秋空の下、三重県での初開催となるムロオ関西大学Aリーグ第4節がスポーツの杜鈴鹿で行われた。RWC2019日本開催による中断後の仕切り直しの一戦となった。

3試合終了して1勝2敗とこれ以上は黒星を増やしたくない立命館大学と3敗で何とか勝ち星を挙げたい大阪体育大学。立命館大学のキックオフでゲーム開始。敵陣でチャンスを得たい立命館大学がボールを継続するが、大阪体育大学の前にディフェンスにより攻撃の立命館大学がプレッシャーを受け、じわじわと後退。立命館大学はキックのミスにより相手にボールを渡してしまう。前半7分マイボールとなった大阪体育大学はラインアウトから攻勢をかける。ボールを大きく左右に展開し、3山本がディフェンスの隙をつきラインブレーク。ゴール前20mで倒され、1中島、その中島が9三浦へとオフロードパスでボールをつなぎ9三浦がゴール中央にトライ。キッカー11田中がコンバージョンキックを成功させ、7点を先制する。

その後、地力で勝る立命館大学が敵陣に攻め込みボールを継続させるも大阪体育大学の強力なディフェンスの前にミスを繰り返し、トライを奪えず試合は停滞する。試合が動いたのは前半28分。敵陣22mライン付近で相手ボールのスクラムを押し込み、ボールが転がったところを6助田が奪い、大阪体育大学ボールに替わる。そのままFWがじわじわとパワープレーで押し込み、3山本がラインブレーク。9三浦が右サイドに展開し、15森から11田中とつなぎ、田中がディフェンスラインを抜き去りそのまま右中間にトライ。ゴールも決め7点を追加する。

そのまま勢いに乗る大阪体育大学。前半36分にFWを中心に接点で勝る大阪体育大学が敵陣でペナルティーを奪い、ラインアウトからモールを形成。力強く押し込みそのまま5五十野がトライ。得点を19点とする。前半ロスタイムになっても立命館大学は攻撃を継続し敵陣まで攻め込むも肝心なところでミスをおかし、そのまま前半終了。決定力を欠き後半に不安を残す結果となった。

後半になっても大阪体育大学の勢いは変わらない。後半4分には前に出るディフェンスからボールを奪い、キックで攻め込みボールを継続。連続攻撃から15森が右中間にトライ。5点を追加する。

しかしここから立命館大学が意地を見せる。風上でキックを活用し敵陣奥深くまで攻め込む。そして後半10分。敵陣ゴール前10mの相手ボールスクラムから出たボールをタックルでもぎ取り、左に大きく飛ばして13原口が左隅に飛び込みチーム初トライを奪う。後半に入りディフェンスの足が止まりだした大阪体育大学がペナルティーを繰り返す。それを逆手に勢いに乗りたい立命館も肝心なところでミスを重ね、波に乗り切れない。

それでもボールを動かし続けた立命館大学は後半26分に敵陣22m付近で裏に蹴りだしたボールが大阪体育大学の選手に当たり8宮下がキャッチしそのままトライ。また立て続けに、22江良がハーフウェイライン付近から14藤井にキックパス。そのまま藤井がライン際を走り切りトライ。ゴールも決めて点数を17点とする。

大阪体育大学はフィットネス不足からか、ディフェンスの足が止まり、接点でも立命館大学に押され始める。完全に勢いを取り戻した立命館大学は後半35分にペナルティーから敵陣ゴール前10mラインアウトを獲得。モールで一気に押し込みトライ。ついに22点対24点と2点差まで追い上げた。会場も最高潮に盛り上がりを見せる。

最後に試合を決めたのは大阪体育大学だった。ノットリリースザボールからペナルティーを奪い、ラインアウトモールを形成。そのまま一気に押し込んで替わって入った20二村が押えて試合を決定づけるトライ。意地と意地がぶつかった戦いを制したのは大阪体育大学だった。

マン・オブ・ザ・マッチは大阪体育大学の6助田凌雅が選ばれた。

大阪体育大学 山下キャプテン
メンバー全員がキックオフから身体をはって、前線のディフェンスでプレッシャーをかけてマイボールを獲得し、自分たちのアタックする時間をつくった結果が勝利につながった。修正点としてはお互いのコミュニケーションがとれていないところがありゲインされている部分があるので、全員がまっすぐに出てプレッシャーかけられるようにしていきたい。

大阪体育大学 中谷監督
立命館のバックスリーのスピードランナーにボールを回させないデイフェンスが勝利につながった。ワールドカップ期間中は、デイフェンス部分で相手を支配することを意識してやってきた。ラインアウト、スクラムも取り組んできたことは出せた。若干のペナルティはあったが、その点も今後成長できると感じる試合だったと思う。

(文責:三重県協会 石川・田中)

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■撮影者:萩原康夫