12月13日(日) 大学選手権 天理大学 14-10 早稲田大学

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12月13日(日) 大学選手権 天理大学 VS 早稲田大学

2015年12月13日(日) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場
レフリー:
アシスタントレフリー:
天理大学 早稲田大学
14 FULL TIME 10
7 前半 10
7 後半 0
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

花園ラグビー場での第2試合も微風で薄曇りの絶好のコンディションの中、32大会連続49回目出場の早稲田大学(関東対抗戦A4位)と、2大会連続24回目となる天理大学(関西Aリーグ2位)の顔合わせとなった。トンガ出身のNo8ファウルア・マキシ選手やフィジーからの留学生でCTBのジョシュア・ケレビ選手らの攻撃を中心に試合を組み立てたい天理大、関東対抗戦終盤に来て持ち直してきた伝統のFW、BKS一体となった攻撃を持ち味とする早稲田大の興味深い対戦は天理大のKOで始まった。

まず均衡を破ったのは天理大。7分、ラインアウトからフェーズを重ね、早稲田大ゴール前のラックからサイドを突いて最後はプロップ山口知貴が右中間に押さえた。Gもジョシュアが決めて主導権を握った(7-0)。15分、天理大の力強い縦突進に早稲田大はたまらずオフサイド。22mL右中間のPGをCTBジョシュアが狙うものの失敗。試合の行方に影響する可能性を秘めた。そんな中、今度は早稲田大が27分、天理大陣ゴール前10mL中央のラックから右に展開、4人がつないで最後は日本代表で活躍したFBの藤田慶和が右中間に押さえ、SO横山陽介のGも決まって7-7の同点とした。その後、双方ともきっちりしたディフェンスで対応した面と、ミスが出てペースをつかめない面が交錯した。前半終了直前、早稲田大は天理大のオフサイドで得たPGをSO横山が確実に決め、10-7で前半を終えた。

後半に入るといきなり天理大が敵陣ゴール前15m左中間ラックからCTBジョシュアが抜けだし左中間にトライ。CTBジョシュアのGも決まり14-10と逆転に成功。双方がしっかりしたディフェンスのためゲインを切るのが難しい。お互いがエリアを取りにいく「キック合戦」の展開になった。焦りからか、早稲田大、天理大ともに相手ゴール前まで攻め込むが大事なところでノックオンやオーバーザトップなどのペナルティでチャンスをものにできない展開で推移しそのままノーサード。逃げ切った天理大は、同志社大に敗れ関西Aリーグ2位になった雪辱を期し関東リーグ戦1位の東海大に望む。早稲田大もミスを修正し、持ち前の継続、展開力でファイナルステージを目指してもらいたい。

会見ダイジェスト

早稲田大学 後藤禎和監督
ボールを継続して攻めたかったがうまくいかなかった。キックの応酬で、カウンターアタックをしかけようとしたがうまくいかなかった。こちらのミスを得点にされた。

岡田一平キャプテン
プレッシャーはあった。少し逃げた部分があり正面から戦えなかった。

Q.キックでエリアを取る試合になったが。
後藤監督
(キックからの)カウンターを積極的にしかけたかったが天理のディフェンスが良かった。相手のプレッシャーを感じた。開き直った方がよかった。

Q.セットプレーは。
後藤監督
もっとプレッシャーをかけたかったが、勝負の分かれ目になった。

Q.どこがプレッシャーだったのか。
岡田キャプテン
対抗戦の明治戦にあったボールに対してしっかりした縦への勝負がなかった。

天理大学 小松節夫監督
もっとボールを動かせばよかったが、ディフェンスがしっかりふんばり勝利できた。

東口剛士キャプテン
(関西Aリーグ最終戦で優勝のかかった)同志社大戦敗戦の悔しさから、体を張っていこうと言ってきた。(相手が関東の伝統校であることに関係なく)おちついて試合ができたことが勝利につながった。

Q.3度目の対戦で初勝利だが。
東口キャプテン
『相手が関東』との意識はなく、しっかり『相手と戦う』意識で戦えた。

(記事:丸井康充)

フォトギャラリー

2015年12月12日(日) 天理大学対早稲田大学 ■撮影:山口勝一

2015年12月12日(日) 天理大学対早稲田大学 ■撮影:坂田勇三