10月8日(土) 第6節 神戸製鋼 45−39 リコー

20161008hs002bジャパンラグビートップリーグ 第6節
神戸製鋼 VS. リコー

2016年10月8日(土) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場
神戸製鋼 リコー
45 FULL TIME 39
26 前半 14
19 後半 25
 詳細(TL公式)

マッチサマリー

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第6節。第2節にパナソニックには敗れたものの、前節まで4勝1敗と第3位につける神戸製鋼と2勝3敗と今一つ波に乗れない第12位のリコーとの一戦。中盤に入り一つでも順位を上げておきたい両チームの戦いは、今シーズン初の聖地花園開催を待ちわびた9000人近い観衆に見守られ、神戸製鋼FB15番コディ・レイのキックオフで開始された。

wakabayashi2-1

試合開始直後から、FW平均体重で5㎏近く上回る神戸製鋼が重量と豊富な運動量を武器に攻勢をかける。そして前半8分にFWラッシュで攻め込んだゴール前10m右中間付近、こぼれ球をSH9番アンドリュー・エリスが左に展開、CTB13番トニシオ・バイフがリコーのディフェンスラインを難なく突破して先制した(G成功、7-0)。

しかしリコーFW陣も奮闘し、18分にFKからゴール前にルーキーNo8・8番松橋周平が運んだ中央ラックより、RWC2015戦士の右LO5番マイケル・ブロードハーストがパワーでポスト下にトライ。左WTB11番のRWCサモア代表、ティム・ナナイウイリアムズも容易にゴールを決め7-7と試合は振り出しに。

wakabayashi2-6

直後の23分、神戸製鋼もイーブンボールをつなぎCTB22番ジャック・フーリーが大きくゲイン。リコーFB15番高平が懸命に追いすがるが、忠実にフォローした左WTB11番山下楽平がトライを挙げ14-7とリコーを引き離しにかかる。さらにウォータブレイク後の25分、31分にもSH9番アンドリュー・エリス、CTB22番フーリーが連続トライを挙げ一方的なゲーム展開になるかと思われた。
しかしリコーも36分、ゴール前10mの右中間ラックよりショートサイドの右に展開。CTB12番濱野大輔が右隅に抑えて26-14と試合の行方を後半に繋げた。

20161008hs003b

後半に入ってもリコーが奮闘、積極的に前に出た。3分、7分に神戸製鋼の反則を誘い、いずれも左WTB11番のティムが連続してPGを決め、26-20と神戸製鋼に迫る。
対する神戸製鋼も9分、10mL付近左中間のこぼれ球に素早く反応した左WTB11番山下が、巧みにDFをかわしてSH9番エリスに繋ぎぐ。最後はフォローしたNo8・8番谷口到が左隅に抑えた(ゴール成功、33-20)。

wakabayashi2-9

ここから両チームのDFがやや甘くなり、互いにトライを奪い合う乱打戦の様相。リコーが13分、22分、神戸製鋼が16分にそれぞれトライを挙げ38-32となった26分、リコーがゴール前5m中央ラックから右に展開し、最後は右FL7番福本翔平が右隅に抑えた。
さらにWTB22番アマナキ・ロトアヘアが難しいゴールを決め、遂に38-39とこの試合初めてリードを奪う。

20161008hs014b

さらに両チームは激しい攻防を続け、終了間際の38分。地力に勝る神戸製鋼は、キャプテン左FL橋本大輝が持ち込んだゴール直前の左中間ラックから、ショートサイドを突いたFB15番レイが左中間に抑え45-39と再逆転。乱打戦に終止符を打った。

wakabayashi2-15

神戸製鋼の再逆転で雌雄を決し、5度のTMOが適用されたシーソーゲームではあったが、シンビンが両チーム1名ずつと乱れも見受けられた。神戸製鋼も勝利はおさめたが、薄氷を踏む勝利で何とか1敗を守った。リコーは神戸製鋼に互角に対峙する得点力は証明できたため、今後はDFでも集中力を維持して何とか上位に食らいつきたい。
マン・オブ・ザ・マッチは和製FW陣を牽引し、自らも1トライを挙げたNo8・8番谷口到に贈られた。なお試合終了後、この試合でTL通算100試合出場を果たした平林泰三レフリーを祝福するセレモニーが執り行われた。

yamaguchi-13 wakabayashi2-17

監督&キャプテンコメント

リコーブラックラムズ
神鳥裕之監督
TLの中でもトップレベルの神戸製鋼に対して、どこまで我々のラグビーが通用するかという意味を含めてチャレンジしたゲームであったが、あと一歩というところで届かなかったことは残念。前半の特にシンビン中に失点してしまったところとディフェンス面を強みにしたかったところで簡単にトライを奪われてしまったことが次に向かっての課題かと思っている。ただアタック面でとても良い形でトライをとれていたので、自分たちの自信にして次の近鉄戦に向けてしっかりと準備して行きたい。

馬渕武史キャプテン
トップレベルのチームである神戸製鋼に勝つために準備をしてきたが、ディフェンス面で簡単にトライを取られすぎたという印象。来週の近鉄もFWがとても強力なので、ここ花園で勝って帰れるようにしっかり準備して臨みたい。

―先週のヤマハ戦で完敗して、アタック重視でメンバーをかなり入れ替えられていたと思うが、今日の大量失点との関連は?
神鳥監督
ディフェンスに関しては我々の強みだと思ってしっかりと準備してきたが、想定以上に神戸製鋼のアタックにインパクトがあった。アタックに関してはこのシーズンを通して徐々に機能し始めてきている。メンバーは攻撃的なSO10番のタマティ・エリソンを起用したことが上手く機能した。ただディフェンスに関しては来週に向けてしっかりと修正して行く。

―今日はスクラムに関しては神戸製鋼と互角に戦えていたと思うがその印象は?
馬渕キャプテン
スクラムが押されるとは思っていなかったが、プレッシャーもかかっていたので押せる雰囲気ではなかった。力は均衡していたと思う。

―ディフェンスで崩されていたが、実際にプレイしている中では何が上手くいかなくて裏に抜けられていたのか?
馬渕キャプテン
FWのディフェンス部分で神戸製鋼のFWが強烈だったので密集に寄りすぎていた。それで逆に外のスペースに穴が開いて、ひとり一人の守るべきエリアが広くなってそこをブレイクされたのだと思う。

神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ジム・マッケイヘッドコーチ
勝つこと、臨んでいた結果を掴むことができたことはハッピー。試合の中で選手はその結果に至るために努力してくれた。試合自体はどちらに転ぶかわからなかったが、その点でリコーは素晴らしいファイトをした。リコーに対しては心から敬意を表する。試合の最後の局面でどうしても勝ち切るという、キャプテンを始め皆強い意志について嬉しく思う。こうやって試合に勝つ方法を自分たちで見つけなければならない、自分たちでつかみ取らなければならない勝利はある。今日はそれをしっかりつかみ取ってくれた。

橋本大輝キャプテン
リコーの素晴らしいプレイがあってこのような点差になった。最低限の仕事はできたことは嬉しく思う。しかしまだまだ修正する点も多く、メンタル面でもフィジカル面でもここからだという内容の試合になってしまった。

―直前の3試合は相手を一桁に抑えていたが、シンビン中とはいえディフェンス面で何か課題が出て来たのか?
マッケイヘッドコーチ
奪われたトライ数の多さはリコーを褒めるべき。特にゴール前に迫って来た時には何フェーズにもわたってボールをキープしてアタックし続けることではリコーに力があった。リスタート、特にキックオフ・レシーブの点では改善が必要。キックオフ・レシーブでそのエリアから脱することができなかったのが3回、そこには修正が必要だと思う。ただディフェンスが全て悪かったわけではなく、いくつかのディフェンスにおいてはターンオーバーからトライに繋がったケースもあった。

―この試合で良かった点と悪かった点は?
マッケイヘッドコーチ
リザーブの選手、フィニッシャーが試合の最後にしっかりと勝利に貢献してくれたことが良かった点、そこからしっかりと良いトライが挙げられたことはポジティブなポイント。観客の方々にとってはどちらに転ぶかわからないゲームであったことは良かったのでは?(笑)悪かった点は点数を取られすぎ、その点はしっかり修正したい。

橋本キャプテン
良かった点は多く得点できたこと、多く点をとられたことが反省すべき点。

(記事:石川 悟、丸井康充)

フォトギャラリー

2016年10月8日(土) 神戸製鋼 対 リコー 撮影:山口勝一

2016年10月8日(土) 神戸製鋼 対 リコー 撮影:若林衛

2016年10月8日(土) 神戸製鋼 対 リコー 撮影:住本洋之