(仮称)トップチャレンジリーグ参入マッチ第2節
大阪府警察 VS. 釜石
2016年12月11日(土) 12:00キックオフ グラウンド:鶴見緑地球技場 入場者数:790人 天候:晴れ/無風 | ||||
レフリー:吉浦忠孝(日本協会A1) アシスタントレフリー:真継丈友紀(日本協会A1) / 西村純(関西協会) / 門間敬典(関西協会) |
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大阪府警察 | 釜石 | |||
36 | FULL TIME | 40 | ||
12 | 前半 | 19 | ||
24 | 後半 | 21 | ||
マッチレポート
来シーズンから再編される(仮称)トップチャレンジリーグへの参入を賭けた各地域リーグ3位チームによるリーグ戦の第2節。トップウェスト3位の大阪府警察と前節でトップキュウシュウ3位のマツダブルーズーマーズを36-12で破り、参入に王手をかけているトップイースト3位の釜石シーウェイブスとの一戦。地元の大阪府警察と釜石の熱心なサポーター800人近くが見守る中、釜石シーウェイブスSO10番井上益基也のキックオフでゲームが開始された。
前半、いきなり先制したのは釜石。5分にゴール前5mの左ラインアウトからモールを押し込み、HO2番中村彰が左隅に抑えた。CTB12番マイケル・バー・トロケが難しいゴールも決め0-7とした。さらに釜石は8分、25分にいずれもCTB12番トロケがラインブレイクしてトライを挙げ、0-19と一方的な展開になるかと思われた。
しかしここから大阪府警も奮起。32分に10ml中央付近で相手のこぼれ球を拾い、WTB11番森貴浩が中央にトライ。SH9番三瀬亮太郎のゴールも決まり7-19と逆襲を開始。前半終了間際の37分にもFWが釜石ゴールに迫り、ゴール直前の右中間ラックからHO2番北島健次が右中間に抑え、12-19として前半を終えた。
後半に入っても大阪府警の勢いは止まらない。開始直後からFW陣が奮起してラックを連取。3分のCTB13番大塚剛史のトライに続き、11分にはゴール直前の釜石のオフサイドで得たPKからLO5番片岡佑介が釜石の隙を突き速攻、左中間に抑えて遂に逆転した(ゴール成功・24-19)。
しかしここからは両チームのタックルの甘さもあり乱打戦の様相。さらに釜石はFL6番ワーウィック・テレンバーグがこの日2枚目のシンビンで退場、一時は15人対13人となったが大阪府警も攻めきれない。20分から相互に得点を繰り返し38分時点で大阪府警が36-33とこの日3度目のリードを奪う。しかし粘る釜石は終了間際の40分、ゴール前10m左ラインアウトからモールを形成、モールに参加したCTB12番トロケがこの日4本目のトライ、自らゴールも決め36-40で乱戦に終止符を打った。
釜石シーウェイブスはこれで2勝目となり、参入マッチを勝ち抜いた。CTB12番トロケ、FB15番ジェームス・カマナの突破力には目を見張るものがある。大阪府警は乱戦をものにすることはできなかったが、上位チームとあと一歩という接戦が続いているだけに、何とか第3節を制して上位リーグへの参入を果たしてほしい。両チームともアタックの勢い、バリエーションは十分だが、上位チームとの争いではセットプレイとディフェンスの精度を上げることが望まれる。
(記事:石川悟、丸井康充)