9月10日(土) 第3節 近鉄 20-32 パナソニック

20160910hf012ジャパンラグビートップリーグ 第3節 近鉄 VS. パナソニック

2016年9月10日(土) 19:00キックオフ グラウンド:万博記念競技場
近鉄 パナソニック
20 FULL TIME 32
前半 20
14 後半 12
詳細(TL公式)

マッチレポート

各チームが15戦総当たりのリーグ戦のみの総勝点で順位が決まる今シーズン。チームにとって一戦一戦が重みを持つ戦いは早くも第3節を迎える。

ともに1勝1敗で順位も7位近鉄ライナーズ(総勝点5)と6位パナソニック ワイルドナイツ(総勝点6)の一戦は、まだかなりの暑さが残る中での試合となった。万博記念競技場での初のトップリーグ公式ゲーム。試合前のアップで、近鉄・アンドレ・テイラー選手が負傷し開始直前に急きょメンバーが入れ替わるアクシデントもある中で、8000人を超えるラグビーファンを迎えて熱い戦いが始まった。前半戦、風下のパナソニックSOベリック・バーンズが右から左へ。近鉄陣奥深くに蹴り込み、開始された。

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万博記念競技場で行われる、初めてのトップリーグがスタート。



前半5分、パナソニックが先制する。PKからタッチで前進して、右ゴール前5mラインアウトを獲得。キャッチミスがおこるが、SH田中史朗が巧みに前に出てラック。左に攻めてラックを連取し、最後は左中間ゴール直前ラックからSH田中のワイドなフラットパスを右LO三上匠がパワーでインゴールに押さえ込みGもSOバーンズが見事に決めて0-7とした。

先制された近鉄は12分、SO重光泰昌が10mL中央付近からPGを蹴り込み3-7。15分にもSO重光が右中間30mからPGを決めて6-7と1点差に詰め寄った。

近鉄陣で攻め続けるパナソニックは24分、ラックを連取し左へと順目に攻め右CTBタンゲレ・ナイヤラボロが大きくゲイン。最後にポスト左ゴール前5mラックから、SH田中がオプションプレーでアングルを変えてNo8テビタ・ツポウにパス、そのまま左中間にトライをあげる。GもSOバーンズが決めて6-14と突き放す。

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ナイヤラボロの強烈な突破。



29分、33分とSOバーンズがPGを確実に決めて、6-20としてその差をひろげる。なかなかパナソニック陣に入れなかった近鉄だが、前半終了のホーンがなる中(42分)、パナソニックが自陣から攻撃を仕掛けて来たところをしっかりとディフェンス。ノットリリースの反則を誘い、右中間ゴール前30mPGのチャンスを得る。しかしSO重光が決めきれず折り返しとなる。

王者パナソニックがSH田中の巧みなパスワークと、SOバーンズのキックとで得点を重ねてこの差になった。風上の近鉄としてはもう少し得点をあげておきたかったところであろう。

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パナソニック・田中と近鉄・金のライバル対決。



後半戦、近鉄が仕掛ける。1分自陣22mL右中間スクラムから左に展開して左WTB南藤辰馬がパナソニック陣10mL左まで大きく好走し左タッチライン際のFB宮田一馬にパス。宮田は相手ディフェンスに絡まれながらも22mL左まで前進するとパナソニックが反則。アドバンテージからのPKをNo8ラトゥイラ・レプハが素早くタップキックで前進し、右から上がって来た左FLトンプソン・ルークにパス。ルークは右中間ゴール前10mで倒されるとダウンボールし、再びNo8レプハが拾い上げ相手タックルを弾き飛ばして右中間に飛び込んでトライをあげる(3分)。

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スピードとパワーを併せ持つ、ラトゥイラ。



GもSO重光が決めて13-20と反撃を開始した。1トライ1ゴール差に追い上げられた風上のパナソニックは10分、自陣右中間HL後方からの距離53mのPGをSOバーンズ狙うものの左に外してしまう。飛距離は十分だった。後半戦も20分をまわり、左中間HL付近でアーリープッシュからFKを得たパナソニックは22mL中央にハイパントを上げると弾んだボールを左CTBナイヤラボロが競り勝ってボールを獲得してチャンスを迎える。
ラックでフェイズを重ね左中間ゴール直前ラックからまたまたSH田中がワイドでフラットなパスを左CTB森谷圭介に投げ、守谷はそのまま左中間に飛び込みトライをあげた(22分)。GもSOバーンズがここも決めて13-27と再び引き離す。

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パナソニックの鉄壁のディフェンス



この直後の23分にも、リスタートのキックオフボールを右CTBナイヤラボロが拾い上げて自陣中央10mLからハンドオフとパワーとスピードで近鉄のディフェンスを振り切り独走し右中間に押さえてトライ、と思われた。場内も歓声と悲鳴で沸き上がったがTMOにより直前のノーボールタックルが確認されて不成立となった。

28分右中間22mL付近のターンオーバーから、後半23分から途中出場でトップリーグ初出場のルーキー16番坂手淳史が拾い上げて右に走り左CTB森谷にパス。前半38分から途中出場の20番ホラニ・龍コリニアシと繋ぎ、最後は右CTBナイヤラボロがタッチライン際でディフェンス2人を粉砕して右隅に飛び込みトライをあげた。SOバーンズのGは不成功。13-32と突き放す。

最後まで諦めない近鉄は41分。後半17分の途中出場でトップリーグ100試合出場となった19番タウファ・統悦がポスト左ゴール前5mラックからのパスを受けて真っ直ぐに突進して、相手ディフェンスに絡まれながらもポスト中央インゴールへなだれ込む。ここでTMO。グランディングが確認されて最後のワンプレーでトライをあげた。Gは後半34分から途中出場の22番三原亮太が決めて20-32でノーサイドとなった。

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統悦、意地のトライ。



今シーズンからレギュレーションが変わって4トライではボーナスポイントが与えられず、3トライ差以上獲得したチームに勝ち点1が追加される。勝利したパナソニックの選手に笑顔が見られないのはボーナスポイントの大きさを知っているからだろう。
マン・オブ・ザ・マッチはパナソニックのSOバーンズ選手が2週連続で与えられた。

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引き続きトップリーグ100試合出場のセレモニー。近鉄タウファ ・統悦選手に息子さんとお嬢さん、弟の息子さん3人からの花束の贈呈があった。記念写真撮影ではパナソニック、近鉄両チームの選手が満面の笑みでラグビー仲間を祝っていたのが嬉しかった。今日一番の主役はラストワンプレーでトライを決めたタウファ・統悦選手だったと思う。

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監督&キャプテンコメント

近鉄ライナーズ 監督 坪井 章
本日は地元、大阪でこんなに大勢のファンの方々にお越しいただいて心より感謝する。また素晴らしい環境の下でゲームが出来た事を大阪府協会はじめ関係者の皆様にも感謝申し上げる。タウファ・統悦選手がトップリーグ100試合出場という偉大な記録を達成した事を心より祝福したい。本日はトップリーグ3連覇中のパナソニックで、そうそうたるメンバーが揃っており、近鉄としてはこれがチームスポーツだというところを見せたかった。4月から準備して積み上げ努力して来た事を全てぶつける形で試合に臨んだ。ゲーム直前のメンバー変更もあったが、選手達は最後まで本当に今年のライナーズのスタイルを示してくれた。最後に統悦がトライを決めたのがやっぱり『持ってるな』と思った。まだまだ試合が続くので、次節のNTTコミュニケーションズ戦には自分達に矢印を向けて、常に近鉄のスタンダードを示せる様に準備していきたい。

主将 豊田 大樹
タウファ・統悦選手は今の近鉄を長年にわたって引っ張って来てくれた、トップWESTも含めたらもっと出場回数があると思う。苦しい時代もチームを引っ張ってくれた偉大な統悦選手の100試合出場の、欲を言えば王者パナソニックに勝ってお祝いをしたかった。そこは残念だったが、通用した部分もあったので今日の経験を活かして、次節に向けて修正すべきところは調整して準備し挑んでいきたい。

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ー通用した部分を具体的に。

豊田 主将
一つはセットプレーでスクラム、ラインアウトの感触が良かった。アタックもしっかりボールを動かせて攻め込めたし、ディフェンス面でもしっかり動いていた。しかし、アタックもディフェンスでも大事なところでのパナソニックの上手さで一歩ずらされてミスをさせられたところは課題。

ー怪我で選手が変わりましたが、手応えは。
坪井 監督
4月からチームの底上げを図ってきた。メンバーを固定せずにベテラン、中堅、若手を融合させる形で、チーム内でもベテランのプレーに馴染む感じでレベルアップに努めた。急きょスタメンに入った吉川やリザーブ選手が代わって入っても基本的にそん色は無くなってきている。4月からぶれずにやってきた事の成果だと思っている。手応えもそうだが、選手達は最後まで諦めないで取りきる姿勢を見せてくれたので胸を張っていいと思う。

パナソニック ワイルドナイツ ヘッドコーチ 相馬 朋和
今日はありがとうございました。良い環境の中でラグビーする事が出来た。今日はチームの事情により通訳が不在なので私がロービー・ディーンズ監督の代わりに出席させていただいている。

主将 堀江 翔太
非常に良い環境ででき、僕は地元が吹田なのでこのグラウンドでまさかラグビーが出来るとは、子供の頃には思っていなかった。近鉄も素晴らしいチームで、最後の最後にトライを取れるのは底力があるから。私達もそこは修正しなければならない点があると思った。

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ーレフリーとコミュニケーションは取られているか
堀江 主将
話はしていますが、分かっていると言いながら取ってくれなかったり。例えばブレイクダウンの中で相手が足を全く着いてない状態でボールに絡んできたり、そのまま倒れて避けない。インターナショナルではそこに居るだけ反則です。それをいくら言ってもレフリーが向上していない。逆にその基準で吹かれるのですねと言って同じプレーをすると反則を取られる。という事があったので、選手はレフリーに合わすしかない。そこでコミュニケーションを取ってもいきなり変わるという事は少ないだろうし。選手が世界レベルを目指している中でレフリーが世界レベルの笛が吹けないとなると選手が伸びていこうとしてるのに足を引っ張っているというとこが出てくるんじゃないか。

ー今年パナソニックが進化した部分を教えていただけますか」
堀江 主将
特に若手を多く起用している。レベルが落ちるんじゃ無くて高いレベルで出来ていると思う。ゲームの中でも若手が声を出しやすい様にしている。チームとして若手が育とうとしている。プレーについては大きく変わったところは無い。

ーディーン監督が3年目になりるが、ディーンラグビーはプレーヤーからするとどうか。
堀江 主将
去年も今年もそうだが、常に意識してラグビー選手は全てのプレーにおいて毎年毎年レベルを上げていくのが役割だと思っている。常にラグビーは進化しているのでレベルをあげていきたい。

ー今日のメンバーはベストメンバーか
相馬 ヘッドコーチ
常にベストの状態のメンバー。「若い選手を使っていこう」と言うほど、若さについて大きなこだわりは持ってない。その時その時で、状態の良い選手、良いパフォーマンスを発揮してくれるであろう選手をグラウンドに送り出すようにメンバーを選んでいる。

ーナイヤラボロ選手の起用ポジションは
相馬 ヘッドコーチ
ボールを持てば必ず何かしてくれるという事に対してははっきりと応えてくれていたので、どのポジションで使うのがより良いのかをコミュニケーションを取りながら探している。どこでプレーするのが一番ボールを持てるのかだ。

(記事:鈴木博之、丸井康充)

フォトギャラリー

2016年9月10日(土) 近鉄対パナソニック 撮影:古田浩

2016年9月10日(土) 近鉄対パナソニック 撮影:山口勝一

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