6月21日(土) 関西学院大学vs同志社大学 関西大学春季トーナメント

レフリー:米倉 陽平(関西協会)
アシスタントレフリー:飯田 真治(関西協会) / 松本 和也(関西協会) / 有田 信一(関西協会)
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025関西大学春季トーナメント5・6位決定戦は快晴、微風、6月中旬とは思えぬ危険な暑さの中、天理親里競技場で関西学院大学(以下、関学大)VS同志社大学(以下、同志社)が対戦する。
同志社は関学大に対して2022年度から関西大学Aリーグで勝利することができず何としても負け癖を払拭したい。
同志社SO⑩キャプテン大島泰真のキックで試合開始。
最初にチャンスを掴んだのは関学大、開始1分にノットリリースのペナルティからSO⑩新井竜之介がキックで蹴り出しゴール前5m右ラインアウトからスロワーHO②田中健太からLO⑤中村翔太がキャッチしモールを形成しそのままHO②田中がトライラインまで押し込み 右隅に先制トライ、GKも難しい角度からSO⑩新井が成功。7-0

8分、関学大がペナルティからSO⑩新井がキックで蹴り出しゴール前10m左ラインアウトからモールを形成し再びHO②田中がサイドを攻め左中間にトライ、GK不成功。12-0
15分、今度は同志社が敵陣22m右ラインアウトからスロワーHO②末次晴登からLO⑤林道成がキャッチ、自慢の展開ラグビーからFB⑮丹羽雄丸のロングパスを受けたWTB⑪上嶋友也が左隅にトライ、GK不成功。12-5
23分、関学大が自陣から攻め敵陣18m中央からSO⑩新井のキックパスを受けたWTB⑭成田陸のオフロードパスを受けたFB⑮的場天飛右中間にトライ、GK不成功。17-5
同志社も攻め込むが関学大の厚いデフェンスを崩すことが出来ず苦戦するが、37分、ペナルティから攻め続け最後はSH⑨田中心温がゴールポスト右にトライ、GKもSO⑩大島が成功。17-12と追い上げて前半が終了。

関学大SO⑩新井のキックで後半開始。
4分、関学大が敵陣9m中央スクラムから攻めLO④池辺康太郎が中央を突破しそのままゴールポスト下にトライ、GKもSO⑩新井が成功。24-12
7分、同志社SO⑩大島が自陣から巧みなステップで相手を交わし力強く前進しパスを受けたSH⑨ 田中のバックフリップパスを受けたWTB⑭中村大洋がゴールポスト下にトライ、GKもSO⑩大島が成功追い上げる。24-19
17分、関学大が敵陣でHO②田中が力強いアタックでデフェンスを崩し途中出場の㉒川原大がゴールポスト下にトライ、GKもSO⑩新井が成功。31-19
21分、関学大がFL⑥成田龍からのパスを受けたLO④池辺がゴールポスト下のトライ、GKもSO⑩新井が成功。38-19
34分、再び関学大FB⑮的場が自慢の走力でゴールポスト下にトライ、GKもSO⑩新井が成功。45-19とリードを広げる。
ロスタイムに入っても最後まで諦めない同志社はゴール前6m右ラインアウトからモールを形成し最後は途中出場した⑯土肥伶輔が右中間にトライ、GKもSO⑩大島が成功。45-26と追い上げたが、関西学院大学が勝利した。
過酷な中での試合となったが両チームに対して温かい拍手が送られた。
2025関西大学春季トーナメントは関西学院大学が5位、同志社大学が6位の結果となった。
会見レポート
同志社大学
永山 宜泉監督
暑く苦しいという同じ条件の中で、関学さんのフィジカルの強さに圧倒されたなという感じです、秋までに立て直して、いい勝負ができるように練習していきます。
大島 泰真キャプテン
フィジカルのところ、セットプレーのところで安定感がなく、我慢比べのところでも相手が上だったと思います。

Q.春シーズンの総括をお願いします。
永山監督
最終的に6位ということで、昨シーズンと同じ立ち位置に戻ったなと、春先からハードな練習をしてきたのですが、学校が始まってから授業との兼ね合いで、全員が集まって練習できず、この2カ月で落ちてきてると痛感しています、何か対策を考えないと、と思っています。
Q.春からやってきたことは具体的に?
接点の部分でしっかり当たれるよう鍛えてきましたが、けが人が多く出てしまい、まだ慣れていないので、フィジカルの部分を強化して、ラグビーはコンタクトスポーツなんだ、ということをもう一度認識しなければならないと思っています。
Q.春の収穫と課題は?
大島キャプテン
順位は満足していません、接点のところで負けているから我慢比べのところや、試合に負けていいわけではないので、先ずは接点で勝つことです、いい形で勝てているゲームもあるので、悲観的にならずに良いところ、悪いところを見直してやっていきたいと思います。
Q.キャプテンとしてチームの現状をどう思っているか?
大島キャプテン
先ほど監督もおっしゃっていましたが、チームが集まれないので、そこの温度差が出てきてしまっているように感じています。
関西学院大学
小樋山 樹監督
関係者の皆様本日はありがとうございました、ゲームのほうは勝つことが出来て、またハードワークできて、その部分は良かったです、大学選手権ベスト4をこのメンバーなら達成できると本気で思っているのでそういう観点からすると20~30点くらいの出来です、取って取られての展開で、一つのプレーの甘さからとられてしまいました、まだまだ伸びしろがあるので、しっかり夏を超えて秋に向けていい準備をしていきたいと持っています。
中田 偲響キャプテン
素直に勝ててうれしいという気持ちがあります、練習での成果が出ている部分もありますが、まだまだ甘いところがたくさんあるので、課題を修正するいい機会になったと思います。

Q.ベスト4を目指せる根拠をきかせてください。
小樋山監督
4年間で一番成長した学年だと思っています、スペシャルな選手がいる中で自分たちの力を発揮できて、波に乗ったときは関西で優勝を狙える力があります、ベスト4はこのいい時には狙えるという意味で、ただ波が激しいので悪い時であれば関西のレベルが上がってきていますので、最下位の可能性もあります。
Q.新チームをスタートさせて、どういった事をやってきたのか?
小樋山監督
まず4年生たちがどういう目標を立てるのかなと見ていましたが、昨年の4年生が抜けた後も、自分たちがベスト4へ行くんだと決めてくれ、4年生も成長して、1年生も力のある選手が入ってくれたので、身体を作ってチームにフィットさせていけば面白いと思います。
Q.一番成長してきたと言われてどうか?
中田キャプテン
一番成長したかと言われれば自分たちでは分からないところもありますが、我々の代は皆仲が良くて、誰かが努力すれば周りも自然と反応してくるというところがあるので、そういった目で見ると1年生からは成長したと思っています。
Q.キャプテンを中田選手に任せた理由は?
小樋山監督
もともとフランカーだったのですが、昨年の春から1番に転向して、そこから頑張ってきた姿をみんなが見ていたので、彼に任せようと部員たちから選ばれました、彼にだったら安心して任せられます。
Q.キャプテンとしての決意?
中田キャプテン
僕自身スペシャルな選手ではないですし、特別なプレーだったりチームを鼓舞するプレーはほかの選手はできるのですが、泥臭いプレーだったりチームで一番努力するというところは1年間やっていきたいと思っています。
Q.4年生の小林選手や武藤選手などスペシャルな選手が戻ってきたことでどうか?
中田キャプテン
プレーで盛り上げてくれるし、言葉でも引っ張ってくれるし、めちゃくちゃ頼りになる存在です。
Q.去年はデフェンスを中心にアタックにフォーカスしたと思うが今年はどこにこだわっていくのか?
小樋山監督
デフェンスはチームとして一番大事にしているところなので、そこは変わらずに、アタックは少しシステムを変えて、ボールキャリーや判断にこだわってやっていこうと、基本的なところとゼネラルなスキルの質を高めていこうとやってきた春シーズンでした。
今日は良いキャリーもあり、いいブレイクダウンもあり、そこで優位に立てたことが良かったのですが、少し歩いたり、さぼってしまったりといったところで一気にトライまでもって行かれたところがいくつかあったので、4本とられたのは取られすぎだと思います。
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