マッチレポート
1回戦に引き続き穏やかな天候の下、鹿児島大学のキックオフでゲームがスタート。
昨年度優勝校、本年度はシードで準決勝からの東京学芸大学は自陣から積極的にボールを動かし前進。鹿児島大学は激しいタックルで対抗し、中盤での攻防となる。
鹿児島大学は中盤スクラムから⑬岩崎が大きくゲイン。チャンスを迎えるも東京学芸大学はブレイクダウンで圧力をかけてプレーを寸断し、地域を押し戻す。
東京学芸大学は中盤からペナルティーを得て相手陣ゴール前まで進みチャンスを迎えるが、鹿児島大学は再度ブレイクダウンでターンオーバー、大きく地域を挽回する。
その後双方細かいミスが続き、ゲームが膠着する。
均衡を破ったのは鹿児島大学。
前半26分、セットプレーからFW、BKがフェイズを重ねゴール前まで前進し、最後は左に大きく展開し⑪福田が左隅に走り切りトライ。コンバージョンも成功し0−7と先行する。
中盤のブレイクダウンで優勢に立つ鹿児島大学は確実に地域を進める。
前半37分、ペナルティーから速攻で攻めると③中嶋が左中間に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し0−14とリードを広げる。
勢いに乗る鹿児島大学は前半終了の40分、ラインアウトボールをスチールし大きく前進し、最後は⑫中島が右中間にトライ。コンバージョンも成功し0−21として前半が終了した。
後半早々は、東京学芸大学がペースを掴む。
⑩熊谷が自陣から大きくゲイン、ラストパスが惜しくもミスになったが、勢いを感じさせる。
さらにラインアウトボールを対抗するように奪い、大きく地域を前進しフェイズを重ねる。
しかし、鹿児島大学の防御か崩れず地域を押し戻す。
それでも東京学芸大学は後半18分、自陣ブレイクダウンから相手ボールを奪取。BKで地域を大きくゲインし最後は⑬山中が右中間にトライ。コンバージョンも成功し7−21と対抗する。
対する鹿児島大学も自陣から積極的にボールを動かし、相手陣ゴール前まで進むが、東京学芸大学の堅守でトライに至らず中盤での攻防に戻る。
再びチャンスを掴んだのは東京学芸大学。
後半33分、中盤のスクラムから中央を突破すると再三攻め続けた左サイドの裏へキック。⑬山中が再獲得し右隅にトライ。コンバージョンも成功し14−21と1トライ差へ追い上げる。
その後チャンスを迎えた東京学芸大学に対し、鹿児島大学は冷静にラインアウトボールをスチール。ゲームの決着がついたかに見えた。
そのブレイダウンから東京学芸大学はボールを奪取し攻撃を開始、ゴール前でFWが押し込みにかかる。
鹿児島大学も必死の防戦で応じゴールラインを割らせない。
ロスタイム最後のスクラム、東京学芸大学は⑧野澤の攻撃から左へ、最後は⑩熊谷が左隅にトライ。
勝負の行方は最後のコンバージョンに委ねられる。
しかし惜しくもボールはポールを通過せずノーサイド。
19−21の鹿児島大学勝利で熱戦の幕は閉じられた。
(文責 品野 いっせい)
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