トップリーグカップ総合順位決定トーナメント1回戦サントリー VS クボタ
2019年1月13日(日) 14:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 |
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レフリー: アシスタントレフリー: |
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サントリー | クボタ | |||
39 | FULL TIME | 24 | ||
19 | 前半 | 14 | ||
20 | 後半 | 10 | ||
詳細 (TL公式) |
マッチレポート
カップ戦の年間順位を決定する総合順位決定トーナメントの1回戦。プールA1位のサントリーとプールCで強豪の神戸製鋼、ヤマハ発動機を抑えて1位を確保したクボタとの一戦。サントリーは日本人選手だけの布陣となったが、両チームともベテランを要所に配置つつ、若手中心のオーダーで、晴天の東大阪市花園ラグビー場で8,000人近い大観衆の見守る中、サントリーのキックオフで開始された。
試合はやはり試合巧者のサントリーが終始ゲームをリード。前半からWTB11番成田秀平の2トライ、SO10番田村煕がゴールやPGを決め着実に加点する。
対するクボタもWTB11番合谷和弘のキレのあるゲインで22-19と一時は3点差まで迫るが、最後はサントリーが途中出場したベテランPR18番畠山健介のトライなどでクボタを突き放し、決勝戦へと駒を進めた。
会見レポート
サントリーサンゴリアス
沢木敬介監督
経験のないメンバーもゲームに出て、ゲームのコントロールとしてはガチャガチャした場面もあったが、垣永キャプテンのいいリーダーシップ、それにメンバーのいいエナジーが出て、ゲームにこだわる、勝ちにこだわる姿勢はいいものが出ていたと思う。
垣永真之介ゲームキャプテン
誰が出ようとサントリーの試合ができるということを証明できたと思う。次も勝って、もう一度それを証明するため、いい準備をしたい。
Q.若手の選手が多く出ていたが?
沢木監督
タイトルにはこだわるが、チームを成長させるため、一番成長できるゲームで若手が経験を積める場として、また一年間トレーニングを積んできた成果をお見せする場もなくてはならないと思う。そうやって日本人が育たないとクラブのカルチャーはなくなってしまうと捉えている。戦い方のプランも変えた。スペースをどうつくるか、ボールをどう動かすかは一人一人が考えなくてはいけない。ただ、サントリーの強みは誰が出てもしっかり遂行できること、そこにプライドを持ってやっている。
Q.日本人だけで戦ったゲームだったがいつもと違う感じはあったか?
垣永ゲームキャプテン
特になかった。きつい練習をやってきても試合に出られない選手がたくさんいたが、最大限のパフォーマンスを出そうとそれだけをやってきて、その意識がきょうの試合に出てたなと思う。ぼくらはラグビーの試合でパフォーマンスを出すために生きていて、今日の試合でそれを最大限表現できてよかった。
クボタスピアーズ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
両チームともポシティブにアタックし、エキサイティングな試合だった。クボタはいつも追いつこうとするゲーム展開になって必要なときに得点した選手を誇りに思うが、最後の15分には差をつけられた。このカップ戦はすばらしい企画だと思う。若い選手がいいチャンスをつかめた。
杉本博昭ゲームキャプテン
クボタの強みとして、ミスしても軌道修正をしっかりすることだと意思統一し、トライ取られたあともトライを取りかえすというセオリーが見えた前半だった。しかし後半相手のメンバーチェンジ等に対してギアーを上げられず、リアクションが遅く、この点差になった。課題は出たが、大きな課題ではなく、次の試合へ向けて修正したい。
Q.リーグ戦とは異なるカップ戦に際し、選手のモチベーションをどう高めたか?
ルディケ ヘッドコーチ
簡単だった。みんなが試合に出たい、チームのためにプレーしたいという気持ちがある。ここでいいプレーや才能を見てもらういい機会とすることができた。
杉本ゲームキャプテン
これは別の大会であること。そこで優勝するのだとチームに伝え、リーグ戦では試合に出られなかった選手が出られることも手伝い、いい雰囲気で試合に臨めた。今日は負けたが、次のゲームではフィニッシュストロングできるようチームに伝えたい
Q.サントリーの早い展開をどう止めようと考えたか?
杉本ゲームキャプテン
何度も何度も攻撃し、クイックボールを出すアタッキングラグビーに対し、自分たちが1秒でもボールに絡むことで球出しを遅らせ、ディフェンスのセットアップ時間を生むことで怖くはないと自信があった。ただ入りすぎないよう、絡む人と絡まない人の判断をしっかりすることで前半風下でも僅差に抑えられ、自信につながった。
(文責 大阪府協会・長澤良行、石川 悟)