10月22日(日) 第3節 関西大学 14-5 同志社大学

2017-10-22-2-sakata-Site (24)2017ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第3節
関西大学 VS. 同志社大学

2017年10月22日(日) 14:20キックオフ グラウンド:皇子山陸上競技場 入場者数:1018人 天候:雨/弱風
レフリー:スコット・カンノルド(カンタベリー協会)
アシスタントレフリー:北村浩士(関西協会)/奥村亮(関西協会)/武田浄(関西協会)
ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:関西大学9木下皓太
関西大学 同志社大学
14 FULL TIME
14 前半
後半
詳細(PDF)

マッチレポート

ともに1勝1敗で上位を目指すためにはどうしても負けられない関西大学と同志社大学の一戦は、台風21号の接近による大雨のコンディション下の戦いとなった。
 前半0分、同志社大学15番光部修平のキックオフを、関大FWがいきなりノックオンしてしまう。大雨のコンディションが試合にかなり影響を与えることを予感させる入りとなった。先制したのは、関西大学。前半6分、8番中野公平の力強い突進などで同大陣左中間22mL付近まで持ち込む。その密集でPKを得た関大は、P & Goの早いリスタートからゴール前5m付近まで持ち込んだ後、最後は1番キャプテン藤井拓海が密集サイドを突いて左ポスト付近にトライ。(SO10番北田圭史G成功)(7-0)

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 同志社大学もすぐに反撃に出る。前半11分、オフサイドで得たPKからタッチキックを選択、関大陣ゴール5m右ラインアウトからのモールをそのまま押こみ、最後は2番平川隼也が右隅にトライする。(15番光部G失敗)(7-5)
続いて前半15分、同志社大学13番高井勇貴がこの試合初めてラインブレークする。しかし、関西大学もよく戻りノットリリースザボールの反則でピンチを逃れる。
前半23分、今度は関西大学9番木下皓太がするすると抜け出し同大22mL付近まで持ち込むが、このラックを同志社大学がターンオーバーしてこちらもピンチを脱する。
 ゲームの行方を左右する重要な追加点を奪ったのは関西大学。前半30分、同大22mL内に入って得たラインアウトからのモールを押し込んでゴール前5m付近まで持ち込みラックとなる、そのラックサイドを繰り返し突いて、最後は5番高井杏輔がポスト付近にトライする。(10番北田G成功)(14-5)
 前半ロスタイム42分、同志社大学は、PKからの関大陣22mL内に入り右ラインアウトを選択しモールを押し込む。しかしここで痛恨のノックオン、ここで前半終了となる。

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 後半最初にペースをつかんだのは、関西大学だった。同志社大学のキック処理のもたつきからキャリーバックとなり、中央付近ゴール前5mスクラムを得る。
スクラム内の反則から2回スクラムを選択するが押し切れない、最後は、ノックオンで追加点のチャンスを逃してしまう。

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後半10分、関西大学がハイタックルの反則、同志社大学はPKから関大陣22mL内の左ラインアウトを選択し、モールを作る。ゴールライン目前にサイドを突くが惜しくもトライにならない。
後半20分以降、関西大学がキックを同大陣奥深くに蹴りこむことを徹底してくる。トライを取りたい同志社大学は、そこから才能豊かなBKで展開を試みるが、水が浮かんだグランドコンディションの影響に、関西大学ディフェンスの規律あるプレッシャーの強さもあり、なかなか関大陣に入れなくなってくる。

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関西大学も敵陣で何度かチャンスを作るも、ノッコンなどで生かすことができない。このような状況が最後まで続き、後半はスコアレスの0-0で終わってしまう。
結局、前半のスコアがそのまま試合の結果となった。

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グランドコンディションの影響がかなり出た試合であったが、ディフェンスをチームの要として準備してきた関西大学が、ワイドに展開を目指す同志社大学を封じ込めたということになる。
MOMは、関西大学SH9番木下皓太が選出された。

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監督・キャプテンコメント

関西大学 桑原久佳監督
雨のコンディションだからと言って特別な準備はしていない。いつも通り、力を入れているディフェンスをきっちりとやっていこうと言っていました。ただ、同志社さんのゲームプランはワイドに外に振っていくラグビーだと思いますので、この雨の中では機能しないだろうと。そういう意味では、天候にも恵またと思います。今日勝たないと次に勝つチャンスはいつ訪れるかと思っていた位でしたので、関大のゲームプランがよくマッチしてくれたと思います。

関西大学 藤井拓海キャプテン
今までやってきたディフェンスという部分をしっかり出せたという事でこの結果がついてきたのだと思います。同志社さんは外に展開するラグビーが持ち味だと思いますが、この雨のコンディションの中では、ちょっとやりにくい部分があると考え、思いきってディフェンスが上がって仕留めようと。それが出せたので良かったです。

同志社大学 萩井好次監督
 こちらも規律を意識して戦ったのですが、相手の方が良く、しっかりとしたディフェンスを崩すことができなかった。結果として、良い結果に至らなかったという事ですね。

フォトギャラリー

■撮影者:坂田勇三

■撮影者:渡辺隆夫